242 / 434
【R-15】鈴音編 第2章
第240話 凉子さんに報告 その1
しおりを挟む
「鈴音さん。そろそろ寝ましょうか?」
「……」
俺が鈴音さんに声を掛けると、鈴音さんは無言で顔を上げて、居間に今日掛けたばかりの壁時計の方に顔を向け、壁時計を見つめる。
「……そうですね」
鈴音さんは静かに呟いて、読んでいた本を閉じた。
さっきは2人一緒と言っていたが、流石に着替えだけは別々に着替える。
と言っても、鈴音さんは既に寝間着姿だが……
寝室に成る部屋で布団を別々に敷いて、それぞれの布団で寝る。
愛の確認は1枚の布団で出来るが、2人で寝るのは少し厳しいからだ。
鈴音さんは就寝の挨拶を俺にして、そのまま布団に潜り込む……
(やっぱり、鈴音さん自らは誘ってこないな…)
愛の確認を求める合図を出すのは俺が中心で有った。
今まで、鈴音さん自ら求めてきた事はキス以外無い。
「鈴音さん…」
「昨日は稀子の家で、出来ませんでしたが、今晩は良いですよね!」
俺はそう、鈴音さんに声を掛けるが……
「すいません…。比叡さん」
「今晩は、ご遠慮願いませんか///」
鈴音さんは、頭半分を布団から出しながら言う。
「えっ、どうしてですか!?」
「もう今日から、周りの目を気にする必要性は無く成ったのですし…」
「……比叡さん」
「明日は、私のお母さんが来るのを知っていますよね///」
何故か、恥ずかしそうに言う鈴音さん。
「ええ、知ってるの何も、晩ご飯時に話しましたからね」
「……お母さんが来るのに、物干し竿にシーツを干していたら、私のお母さんはどう感じますか//////」
「……」
『やっぱり、2人は若いわね♪』
『シーツを洗濯する程まで頑張ってしまって!!』
(と言うのかも知れないが……やっぱり、母親に性行為の名残を見られるが恥ずかしいのだろう)
「やっぱり、親子とは言え、その様な形を見られるのは、まだ恥ずかしいのです///」
「うっ、うん…」
「……シーツにタオルを敷けばシーツは汚れないけど、それを捨てたらタオル代も馬鹿にならないし、それを洗濯しても、大きなバスタオルが干されていれば、感づかれるよね……」
性行為をする以上、分泌液が多少でも飛び散るのは避けきれない。
体勢を途中で変えれば、その分範囲も広がるし、全く汚さずにお互いが快楽を求めるのは難しい……
(いっそ……浴室でするか!)
(真理江さんの家では出来なかったが、今なら出来る!!)
(浴室プレイなら、汚れまくっても、流せばお終いだ!!)
俺は頭の中で閃いたが……鈴音さんの表情を見ると、性行為を求める顔をしていなかった。
「では、今晩は諦めます……」
「すいません。比叡さん…」
鈴音さんと愛の確認を出来ずに今晩は眠る事になりそうだ。
悶々としている訳では無いから、放出をさせる必要性は無いが、それでも心やモヤモヤしながら眠りに俺は就いた……
……
翌日……
凉子さんを迎えに、鈴音さんとバス停に向かう。
昨夜、言っていた通り、11時頃に到着するバスで凉子さんは向かっていると鈴音さんに連絡が入った。
所々に残雪が残る景色の中、俺は鈴音さんとバスを待っているとバスがやって来る。
『プシュ~~♪』
バスの乗降口が開いて、凉子さんと数人の人が降りてくる。
バス停の周りには、俺と鈴音さんしか居ないので、凉子さんは直ぐに俺と鈴音さんに気付く。
「こんにちは、鈴音! 青柳さん!!」
元気な声で、凉子さんは俺と鈴音さんに声を掛ける。
「お母さん! ようこそ!!」
「バスに揺られて、お疲れでしょう!!」
「早速、家に案内しますね♪」
母親と会ったため、何時もより声を弾ませて言う鈴音さん。
それだけ、お母さんが好きなのだろう…。俺は両親と会っても、声を弾ませる事は無いだろう。
「話には聞いていたけど……のどかな場所ね!」
「折角だし、家に行く前に稀子ちゃんの両親に挨拶をしていくわ♪」
「稀子ちゃんの両親とも久しく会ってないし、鈴音が稀子ちゃんの所で半分お世話に成っている様な状態だから」
「そうですか!」
「じゃあ、先に稀子さんの家に向かいます」
俺と鈴音さんの家に行く前に、稀子の家に寄っていく。
幸村さんは所用で出掛けており、稀子の母親と稀子に凉子さんは、挨拶と少し世間話をしてから、俺と鈴音さんの家に向かう。
家に着き、凉子さんに家に上がって貰う
鈴音さんがお茶の用意をして居る間に、俺は客間に当たる部屋ではなく、居間に凉子さんを通して、鈴音さんが来るまでは凉子さんと世間話をする。
客間に通しても、テーブル類が無いからだ。
いよいよ、凉子さんに、鈴音さんを籍に入れる話をする時が、近付いて来ていた……
「……」
俺が鈴音さんに声を掛けると、鈴音さんは無言で顔を上げて、居間に今日掛けたばかりの壁時計の方に顔を向け、壁時計を見つめる。
「……そうですね」
鈴音さんは静かに呟いて、読んでいた本を閉じた。
さっきは2人一緒と言っていたが、流石に着替えだけは別々に着替える。
と言っても、鈴音さんは既に寝間着姿だが……
寝室に成る部屋で布団を別々に敷いて、それぞれの布団で寝る。
愛の確認は1枚の布団で出来るが、2人で寝るのは少し厳しいからだ。
鈴音さんは就寝の挨拶を俺にして、そのまま布団に潜り込む……
(やっぱり、鈴音さん自らは誘ってこないな…)
愛の確認を求める合図を出すのは俺が中心で有った。
今まで、鈴音さん自ら求めてきた事はキス以外無い。
「鈴音さん…」
「昨日は稀子の家で、出来ませんでしたが、今晩は良いですよね!」
俺はそう、鈴音さんに声を掛けるが……
「すいません…。比叡さん」
「今晩は、ご遠慮願いませんか///」
鈴音さんは、頭半分を布団から出しながら言う。
「えっ、どうしてですか!?」
「もう今日から、周りの目を気にする必要性は無く成ったのですし…」
「……比叡さん」
「明日は、私のお母さんが来るのを知っていますよね///」
何故か、恥ずかしそうに言う鈴音さん。
「ええ、知ってるの何も、晩ご飯時に話しましたからね」
「……お母さんが来るのに、物干し竿にシーツを干していたら、私のお母さんはどう感じますか//////」
「……」
『やっぱり、2人は若いわね♪』
『シーツを洗濯する程まで頑張ってしまって!!』
(と言うのかも知れないが……やっぱり、母親に性行為の名残を見られるが恥ずかしいのだろう)
「やっぱり、親子とは言え、その様な形を見られるのは、まだ恥ずかしいのです///」
「うっ、うん…」
「……シーツにタオルを敷けばシーツは汚れないけど、それを捨てたらタオル代も馬鹿にならないし、それを洗濯しても、大きなバスタオルが干されていれば、感づかれるよね……」
性行為をする以上、分泌液が多少でも飛び散るのは避けきれない。
体勢を途中で変えれば、その分範囲も広がるし、全く汚さずにお互いが快楽を求めるのは難しい……
(いっそ……浴室でするか!)
(真理江さんの家では出来なかったが、今なら出来る!!)
(浴室プレイなら、汚れまくっても、流せばお終いだ!!)
俺は頭の中で閃いたが……鈴音さんの表情を見ると、性行為を求める顔をしていなかった。
「では、今晩は諦めます……」
「すいません。比叡さん…」
鈴音さんと愛の確認を出来ずに今晩は眠る事になりそうだ。
悶々としている訳では無いから、放出をさせる必要性は無いが、それでも心やモヤモヤしながら眠りに俺は就いた……
……
翌日……
凉子さんを迎えに、鈴音さんとバス停に向かう。
昨夜、言っていた通り、11時頃に到着するバスで凉子さんは向かっていると鈴音さんに連絡が入った。
所々に残雪が残る景色の中、俺は鈴音さんとバスを待っているとバスがやって来る。
『プシュ~~♪』
バスの乗降口が開いて、凉子さんと数人の人が降りてくる。
バス停の周りには、俺と鈴音さんしか居ないので、凉子さんは直ぐに俺と鈴音さんに気付く。
「こんにちは、鈴音! 青柳さん!!」
元気な声で、凉子さんは俺と鈴音さんに声を掛ける。
「お母さん! ようこそ!!」
「バスに揺られて、お疲れでしょう!!」
「早速、家に案内しますね♪」
母親と会ったため、何時もより声を弾ませて言う鈴音さん。
それだけ、お母さんが好きなのだろう…。俺は両親と会っても、声を弾ませる事は無いだろう。
「話には聞いていたけど……のどかな場所ね!」
「折角だし、家に行く前に稀子ちゃんの両親に挨拶をしていくわ♪」
「稀子ちゃんの両親とも久しく会ってないし、鈴音が稀子ちゃんの所で半分お世話に成っている様な状態だから」
「そうですか!」
「じゃあ、先に稀子さんの家に向かいます」
俺と鈴音さんの家に行く前に、稀子の家に寄っていく。
幸村さんは所用で出掛けており、稀子の母親と稀子に凉子さんは、挨拶と少し世間話をしてから、俺と鈴音さんの家に向かう。
家に着き、凉子さんに家に上がって貰う
鈴音さんがお茶の用意をして居る間に、俺は客間に当たる部屋ではなく、居間に凉子さんを通して、鈴音さんが来るまでは凉子さんと世間話をする。
客間に通しても、テーブル類が無いからだ。
いよいよ、凉子さんに、鈴音さんを籍に入れる話をする時が、近付いて来ていた……
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる