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【R-15】鈴音編 第2章
第235話 鈴音さんと共に暮らす生活 その2
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稀子も、まだ昼食を取っていなかったので、3人で居間と成る場所で昼食を取る。
ライフラインは全て開通させているので水も出るし、カップ麺のお湯は問題なく沸かせる。
以前はカップ麺を嫌がった鈴音さんだが、今では普通に食べられる様に成った。
これも、生活変化の影響だろう……
稀子は紅茶のティーバッグ類も持って来てくれたので、昼食後は軽いお茶をする。
これが……協力者が一切無しの引っ越しだったと思うとゾッとする!!
本当、今の俺は稀子に頼りっぱなしで有った。
お茶を飲んでいる途中、鈴音さんが俺の横腹を肘で軽く突いてくる!
「どうしました。鈴音さん……」
すると、鈴音さんは俺に耳打ちをしてくる。
「比叡さん…。丁度今、稀子さんがいますし、車を借りるのをお願いしたらどうですか?」
「車を借りる事が出来ましたら、食料品や日用品の準備が、1回の買物で殆ど済ます事が出来ます」
「そうするか…。鈴音さん」
「急な事でも、まだ農閑期だから軽トラなら借りられるかも知れない」
「聞いて見るか……」
「えぇ……お願いします」
鈴音さんが車での買物を要望したので、俺は稀子に車の借用をお願いしてみる。
「稀子…。昼食のついでに、もう1つお願い有るのだけど良いか?」
「んっ…。困った事でも有るの?」
「あぁ…。実はこの後、町に買物に行きたいのだが、バスで行くより車の方が都合良いかなと思って…。稀子の家の軽トラを借りたいのだが…」
俺は稀子にお願いをするが、稀子は何かを思い出す表情をしていた。
「私の家の軽トラ……」
「あ~~、ごめん比叡君。今、軽トラ車検中……」
稀子は“ばつ”の悪そうな表情をして言う。
「あれま! 軽トラ車検中か!!」
「そうすると……乗用車も無理だね…」
「うん…。車も午後からお母さんが使う」
(タイミングが悪いな…)
(今日は、必要な物だけの買物で終わらすしか無いな……)
稀子の話を聞いていた、鈴音さんも残念そうな表情をしていた。
「ありがとう。稀子…。車が無いなら仕方無いね」
俺は稀子に言うが……稀子は返事をしない?
「……比叡君。トラックは運転出来る…?」
「トラック!?」
稀子は、いきなり意味不明な事を言いだした。
稀子の家は、軽トラと乗用車しか無いからだ。
「稀子の家に、トラックは無いはずだろ…。以前聞いたぞ!」
「いんや。実は有るんだ…」
「有ると言っても、つい先月からだけどね……」
「稀子…。話が見えないのだが……」
「話すと長くなるから、簡潔言うね!」
「近所の人が、2トントラックを持って居たのだけど、その人がもう使わないから、家がほぼ無料で譲り受けたのだよ」
「そのトラックは家の駐車場では無く、納屋と言うか農業機械の場所に入っているのだけど、比叡君が運転出来るなら借りられると思う……」
「2トントラックか…。食品工場にいた時、ピンチヒッターで2トントラックに乗って配送した事は有るが……」
俺の普通免許は、3トントラックまでなら運転は出来るから免許上の問題は無いが、俺がトラックに乗ったのは数年前以上の話で有る。
農業法人時代でもトラクターの運転・作業は良くしていたが、免許の関係上、俺が軽トラ以上の運転をする事は殆ど無かった。
稀子の地区は山間だし、出来ればトラックの運転は乗り気では無いが……
「稀子さん…。トラックなら借りられるのですね!」
トラックでも車を借りられる事に、期待を持つ鈴音さん!?
けど、稀子の表情は、渋る表情のままで有った。
「鈴ちゃん…」
「借りる事が出来ても、比叡君が運転出来なければ厳しいよ」
「私と鈴ちゃんは運転が出来る資格は有るけど、自動車学校以外の自動車は運転した事が無いし、比叡君もトラックを乗り回している話は聞いていない」
「私の地区は山の中だからカーブも多いし、行きは下り坂、帰りは上り坂の道ばかり」
「今日は天気が良いからまだ良いけど、雨の日とかは本当に危険!」
「比叡君が絶対の自信が無いと、お父さんは比叡君に貸し出さないと思う…」
(トラクターと比べれば、トラックの方が重心安定が有るから、多分大丈夫だろうが、幸村さんが何て言うかか…)
(あの人の性格上、気軽に貸してくれるとは思うが、俺が事故を起こすリスクを考えるなら貸し出しはしない)
(でも、此処で暮らす以上、出荷のためにトラックを使って、農協の集荷場に行くことも出て来るはずだ)
(幸村さんが稀子と同じように渋っても『トラックの練習させてください!』と言って見よう)
自信は無いが、鈴音さんも車を希望しているため、俺は稀子に再度お願いして見る事を決めた!
ライフラインは全て開通させているので水も出るし、カップ麺のお湯は問題なく沸かせる。
以前はカップ麺を嫌がった鈴音さんだが、今では普通に食べられる様に成った。
これも、生活変化の影響だろう……
稀子は紅茶のティーバッグ類も持って来てくれたので、昼食後は軽いお茶をする。
これが……協力者が一切無しの引っ越しだったと思うとゾッとする!!
本当、今の俺は稀子に頼りっぱなしで有った。
お茶を飲んでいる途中、鈴音さんが俺の横腹を肘で軽く突いてくる!
「どうしました。鈴音さん……」
すると、鈴音さんは俺に耳打ちをしてくる。
「比叡さん…。丁度今、稀子さんがいますし、車を借りるのをお願いしたらどうですか?」
「車を借りる事が出来ましたら、食料品や日用品の準備が、1回の買物で殆ど済ます事が出来ます」
「そうするか…。鈴音さん」
「急な事でも、まだ農閑期だから軽トラなら借りられるかも知れない」
「聞いて見るか……」
「えぇ……お願いします」
鈴音さんが車での買物を要望したので、俺は稀子に車の借用をお願いしてみる。
「稀子…。昼食のついでに、もう1つお願い有るのだけど良いか?」
「んっ…。困った事でも有るの?」
「あぁ…。実はこの後、町に買物に行きたいのだが、バスで行くより車の方が都合良いかなと思って…。稀子の家の軽トラを借りたいのだが…」
俺は稀子にお願いをするが、稀子は何かを思い出す表情をしていた。
「私の家の軽トラ……」
「あ~~、ごめん比叡君。今、軽トラ車検中……」
稀子は“ばつ”の悪そうな表情をして言う。
「あれま! 軽トラ車検中か!!」
「そうすると……乗用車も無理だね…」
「うん…。車も午後からお母さんが使う」
(タイミングが悪いな…)
(今日は、必要な物だけの買物で終わらすしか無いな……)
稀子の話を聞いていた、鈴音さんも残念そうな表情をしていた。
「ありがとう。稀子…。車が無いなら仕方無いね」
俺は稀子に言うが……稀子は返事をしない?
「……比叡君。トラックは運転出来る…?」
「トラック!?」
稀子は、いきなり意味不明な事を言いだした。
稀子の家は、軽トラと乗用車しか無いからだ。
「稀子の家に、トラックは無いはずだろ…。以前聞いたぞ!」
「いんや。実は有るんだ…」
「有ると言っても、つい先月からだけどね……」
「稀子…。話が見えないのだが……」
「話すと長くなるから、簡潔言うね!」
「近所の人が、2トントラックを持って居たのだけど、その人がもう使わないから、家がほぼ無料で譲り受けたのだよ」
「そのトラックは家の駐車場では無く、納屋と言うか農業機械の場所に入っているのだけど、比叡君が運転出来るなら借りられると思う……」
「2トントラックか…。食品工場にいた時、ピンチヒッターで2トントラックに乗って配送した事は有るが……」
俺の普通免許は、3トントラックまでなら運転は出来るから免許上の問題は無いが、俺がトラックに乗ったのは数年前以上の話で有る。
農業法人時代でもトラクターの運転・作業は良くしていたが、免許の関係上、俺が軽トラ以上の運転をする事は殆ど無かった。
稀子の地区は山間だし、出来ればトラックの運転は乗り気では無いが……
「稀子さん…。トラックなら借りられるのですね!」
トラックでも車を借りられる事に、期待を持つ鈴音さん!?
けど、稀子の表情は、渋る表情のままで有った。
「鈴ちゃん…」
「借りる事が出来ても、比叡君が運転出来なければ厳しいよ」
「私と鈴ちゃんは運転が出来る資格は有るけど、自動車学校以外の自動車は運転した事が無いし、比叡君もトラックを乗り回している話は聞いていない」
「私の地区は山の中だからカーブも多いし、行きは下り坂、帰りは上り坂の道ばかり」
「今日は天気が良いからまだ良いけど、雨の日とかは本当に危険!」
「比叡君が絶対の自信が無いと、お父さんは比叡君に貸し出さないと思う…」
(トラクターと比べれば、トラックの方が重心安定が有るから、多分大丈夫だろうが、幸村さんが何て言うかか…)
(あの人の性格上、気軽に貸してくれるとは思うが、俺が事故を起こすリスクを考えるなら貸し出しはしない)
(でも、此処で暮らす以上、出荷のためにトラックを使って、農協の集荷場に行くことも出て来るはずだ)
(幸村さんが稀子と同じように渋っても『トラックの練習させてください!』と言って見よう)
自信は無いが、鈴音さんも車を希望しているため、俺は稀子に再度お願いして見る事を決めた!
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