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【R-15】鈴音編 第2章
第234話 鈴音さんと共に暮らす生活 その1
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翌日……
稀子の家で朝食を頂いた後は、俺と鈴音さんは幸村さんではなく、稀子に新しい住処を案内して貰う。
幸村さんは自分の仕事が有るし、稀子の家で今一番暇を持て余しているのは、稀子だけで有る。
稀子も農作業を手伝うが、主戦力扱いにはされてなく、農家娘の割には自由が有った。
……
俺達の新しい住処は、昔ながらの平屋建て日本家屋で有るが、悪い部分は好意で修繕してくれたらしい。
幸村さん、知り合いの空き家を、俺と鈴音さんに貸し出してくれた。
賃貸契約に成るが、家賃も地方だけ有って恐ろしい程安かった!?
それプラス、知人割引がかなり利いているのだろう……
住処案内の後、稀子も自分の荷物が来る関係で、案内した後は家に戻って行く。
事前に掃除もしてくれたと言っていたが、築年数が経っている所為か、何処からか埃が入ってそれが目に付いた。
「鈴音さん。荷物が来るまで掃除でもしていますか?」
「……ですね。格安ですから仕方有りませんが、冬が大変そうですね」
見掛けは言うよりも、断熱性に関しては期待出来ない作りで有った。
窓の締まりも悪くて、ガタが有る証拠で有った。
これが要因で起こる隙間風が冬には厄介に成るが、文句を言える立場では無い。
鈴音さんは“やれやれ”の表情をしながら、掃除をする準備を始める。
ホウキやバケツ、雑巾類は物置部屋に入っている。
家は平屋建てだが、作業場にも成る土間も有って、雨の日等も出荷調製が出来るように成っているし、農機具を仕舞う専用の納屋も有って、鍬や鋤、一輪車、スコップ等の農機具も自由に使って良い事に成っている。
この家から、俺が幸村さんから借りた農地には、徒歩3分位の所に有る。
掃除を始めてから1時間位経った所で、家電製品積んだトラックがやって来る。
この家で使う白物家電やテレビで有る。今日から直ぐに使える様に事前に購入しておいた。
2人で相談しながら白物家電やテレビを置いて、しばらくすると今度は、昨日の引っ越しトラックがやって来て、俺と鈴音さんの私物を降ろす。
そう言った事をしている内に、時刻はあっという間にお昼の時間に成っていた。
「鈴音さん。もう、お昼ですね」
「そうですね! と言いたいのですが、食べる物が有りませんね……」
家電製品の準備等はしたが、肝心の食べ物や調味料類はまだこれからで有った。
昼前に、昼食がてら買い出しに行くつもりで有ったが、そんな余裕は全然無かった。
「比叡さん。どうしましょうね…」
「この地区のお店屋さん。パンとかの食べ物は扱って無さそうですし」
鈴音さんは困った表情で言う。
この地区に有る唯一のお店屋さんは、雑貨屋さんと地区交流センターだけで有る。
雑貨屋さんは雑貨の他、豆腐や油揚げ、数種類の調味料やお菓子を売っているが、パンや弁当類は置いてない。
地区交流センターも、地元野菜や漬物等の加工品を売っているが、弁当類は売っていない筈だ。
更に困った問題は1つ有って、俺は普通免許を持っているが車をまだ持っていない。
真理江さんの家で居候をして居た時、真理江さんの家は駐車場が無かったし、また通勤も自転車で行けたので、自動車を保有する必要性は無かった。
車の購入資金は有るが、車を買うのはこれからで有る。
その間はバスを使うか、稀子家の車を借りる事になる。
ちなみに、ペーパードライバーで有るが、鈴音さん稀子共に普通免許は取得している。
鈴音さんは将来に備えて、稀子は就職で必要なためで有る。
山間の地域で、車が無いのは死活問題で有る。
直ぐ近くまで路線バスは来ているが、都市部の様に十数分間隔で出ている訳では無いので、急を要する時は本当に困るし、此処から一番近いスーパーまでも、車で30分近く掛かる。
「……里に降りる2つ先集落に、定食屋が有ったけど車が無いしな…。参りましたね、鈴音さん」
稀子の家には、軽トラと乗用車が1台ずつ有るが、急に言って貸してくれる保証は無い。
「夕方まで我慢しますか…。比叡さん」
「今はキリをとにかく早く着けて、バスで町に買物行きましょう!!」
稀子の地区はど田舎だと思うが……地域の足で重要視されている御陰で、バスは1~2時間間隔で運行されていた。
早朝からもバスは運行されており、地区を出る最終便こそは夕方で終わるが、こちらに到着するバスについては、夕方以降も有って利便性は有る様だ。
俺と鈴音さんは空腹を我慢して、私物の荷ほどきを再開しようとした時……
「鈴ちゃん。比叡君、居る~~?」
玄関の方から、稀子の声が聞こえた。
「稀子が手伝いに来たのか?」
俺は玄関の扉を開けると……
「比叡君!」
「お昼まだでしょ!!」
「家に有った物だけど、カップ麺とおにぎりも持って来たよ!!」
何と、稀子が俺と鈴音さんのために昼食を準備してくれた!!
稀子はこの辺の気が利く!!
「助かったよ。稀子!」
「思ったより作業で時間を取られて、困っていた所なんだよ」
「だと、思った!」
「この辺りは、お腹が満足出来る食べ物は売っていないし、町に出る話も聞いて無いから、何も食べずに居るのでは無いかと……」
「本当。感謝するよ。稀子!!」
「鈴音さん!」
「稀子が昼食を持って来てくれました!!」
稀子が気を利かして昼食を持って来てくれた御陰で、腹ぺこで作業をする必要性は無く成った!!
稀子の家で朝食を頂いた後は、俺と鈴音さんは幸村さんではなく、稀子に新しい住処を案内して貰う。
幸村さんは自分の仕事が有るし、稀子の家で今一番暇を持て余しているのは、稀子だけで有る。
稀子も農作業を手伝うが、主戦力扱いにはされてなく、農家娘の割には自由が有った。
……
俺達の新しい住処は、昔ながらの平屋建て日本家屋で有るが、悪い部分は好意で修繕してくれたらしい。
幸村さん、知り合いの空き家を、俺と鈴音さんに貸し出してくれた。
賃貸契約に成るが、家賃も地方だけ有って恐ろしい程安かった!?
それプラス、知人割引がかなり利いているのだろう……
住処案内の後、稀子も自分の荷物が来る関係で、案内した後は家に戻って行く。
事前に掃除もしてくれたと言っていたが、築年数が経っている所為か、何処からか埃が入ってそれが目に付いた。
「鈴音さん。荷物が来るまで掃除でもしていますか?」
「……ですね。格安ですから仕方有りませんが、冬が大変そうですね」
見掛けは言うよりも、断熱性に関しては期待出来ない作りで有った。
窓の締まりも悪くて、ガタが有る証拠で有った。
これが要因で起こる隙間風が冬には厄介に成るが、文句を言える立場では無い。
鈴音さんは“やれやれ”の表情をしながら、掃除をする準備を始める。
ホウキやバケツ、雑巾類は物置部屋に入っている。
家は平屋建てだが、作業場にも成る土間も有って、雨の日等も出荷調製が出来るように成っているし、農機具を仕舞う専用の納屋も有って、鍬や鋤、一輪車、スコップ等の農機具も自由に使って良い事に成っている。
この家から、俺が幸村さんから借りた農地には、徒歩3分位の所に有る。
掃除を始めてから1時間位経った所で、家電製品積んだトラックがやって来る。
この家で使う白物家電やテレビで有る。今日から直ぐに使える様に事前に購入しておいた。
2人で相談しながら白物家電やテレビを置いて、しばらくすると今度は、昨日の引っ越しトラックがやって来て、俺と鈴音さんの私物を降ろす。
そう言った事をしている内に、時刻はあっという間にお昼の時間に成っていた。
「鈴音さん。もう、お昼ですね」
「そうですね! と言いたいのですが、食べる物が有りませんね……」
家電製品の準備等はしたが、肝心の食べ物や調味料類はまだこれからで有った。
昼前に、昼食がてら買い出しに行くつもりで有ったが、そんな余裕は全然無かった。
「比叡さん。どうしましょうね…」
「この地区のお店屋さん。パンとかの食べ物は扱って無さそうですし」
鈴音さんは困った表情で言う。
この地区に有る唯一のお店屋さんは、雑貨屋さんと地区交流センターだけで有る。
雑貨屋さんは雑貨の他、豆腐や油揚げ、数種類の調味料やお菓子を売っているが、パンや弁当類は置いてない。
地区交流センターも、地元野菜や漬物等の加工品を売っているが、弁当類は売っていない筈だ。
更に困った問題は1つ有って、俺は普通免許を持っているが車をまだ持っていない。
真理江さんの家で居候をして居た時、真理江さんの家は駐車場が無かったし、また通勤も自転車で行けたので、自動車を保有する必要性は無かった。
車の購入資金は有るが、車を買うのはこれからで有る。
その間はバスを使うか、稀子家の車を借りる事になる。
ちなみに、ペーパードライバーで有るが、鈴音さん稀子共に普通免許は取得している。
鈴音さんは将来に備えて、稀子は就職で必要なためで有る。
山間の地域で、車が無いのは死活問題で有る。
直ぐ近くまで路線バスは来ているが、都市部の様に十数分間隔で出ている訳では無いので、急を要する時は本当に困るし、此処から一番近いスーパーまでも、車で30分近く掛かる。
「……里に降りる2つ先集落に、定食屋が有ったけど車が無いしな…。参りましたね、鈴音さん」
稀子の家には、軽トラと乗用車が1台ずつ有るが、急に言って貸してくれる保証は無い。
「夕方まで我慢しますか…。比叡さん」
「今はキリをとにかく早く着けて、バスで町に買物行きましょう!!」
稀子の地区はど田舎だと思うが……地域の足で重要視されている御陰で、バスは1~2時間間隔で運行されていた。
早朝からもバスは運行されており、地区を出る最終便こそは夕方で終わるが、こちらに到着するバスについては、夕方以降も有って利便性は有る様だ。
俺と鈴音さんは空腹を我慢して、私物の荷ほどきを再開しようとした時……
「鈴ちゃん。比叡君、居る~~?」
玄関の方から、稀子の声が聞こえた。
「稀子が手伝いに来たのか?」
俺は玄関の扉を開けると……
「比叡君!」
「お昼まだでしょ!!」
「家に有った物だけど、カップ麺とおにぎりも持って来たよ!!」
何と、稀子が俺と鈴音さんのために昼食を準備してくれた!!
稀子はこの辺の気が利く!!
「助かったよ。稀子!」
「思ったより作業で時間を取られて、困っていた所なんだよ」
「だと、思った!」
「この辺りは、お腹が満足出来る食べ物は売っていないし、町に出る話も聞いて無いから、何も食べずに居るのでは無いかと……」
「本当。感謝するよ。稀子!!」
「鈴音さん!」
「稀子が昼食を持って来てくれました!!」
稀子が気を利かして昼食を持って来てくれた御陰で、腹ぺこで作業をする必要性は無く成った!!
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