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【R-15】鈴音編 第2章
第224話 夢が実現する時…… その1
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数年後……
鈴音さんと稀子が無事に大学を卒業した数日後……
春を感じる午前中。真理江さんの家に、1台の引っ越しトラックがやって来る。
『こんにちは~~』
『熊の引っ越し便で~す!!』
今日、俺と鈴音さん、稀子と共に真理江さんの家から出る。
向かう場所は……稀子の実家が有る町で有る。
俺と鈴音さんは就農に成るが、稀子は俺達との関係を続けたいらしく、地元での就職を決め、無事に採用が決まったため実家に戻る事に成った。
引っ越し前日の夜に、真理江さん妹夫婦の家で壮行会を開いてくれて、九尾で最後の夜を楽しんだ……
妹夫婦は鈴音さんと、特に稀子がこの町を去る事を、妹夫婦の男性が惜しんでいたが、真理江さんが上手に制してくれた!
引っ越し会社のスタッフがトラックに荷物を積み込んでいるが、運び出す荷物は元々少ないので1時間も掛らない内に、荷物の積み込みは終わる。
俺達は自前の白物家電は無いし家具類も無い。そのため、引っ越しと言う程の荷物は無かった。
荷物を積んだ、引っ越しトラックは明日の午前中に、稀子の実家が有る町に到着する予定である。
稀子の実家で稀子の荷物を降ろして、その後、俺と鈴音さんの新しい住処で荷物を降ろす。
真理江さんを含めた全員で、引っ越しトラックを見送った後……
「遂に、この時が来てしまいました……」
「やっぱり……お母様を1人にするのは……」
鈴音さんがこの期に及んで、未練たらしく言う!
優しい鈴音さんが俺は好きだが俺にも、もっと優しくして欲しい!!
「大丈夫ですよ! 鈴音さん!!」
「私には妹夫婦も居ますし、職場の仲間も居ますから!!」
「安心して、羽ばたいてください!!!」
「……お母様」
「はい…。比叡さんと羽ばたいて行きます!」
真理江さんに就農の見通しを伝えた後、真理江さんは自ら就職活動を行い、地元の直売所パート社員として就職が決まった。
真理江さんは元々、山本鞄店時代に販売を担当していたので、直売所の販売担当に採用された。
直売所の社員構成も、真理江さん年代の人が多いらしいので、楽しく働いているという。
「鈴ちゃん、比叡君!」
「じゃあ、そろそろ、駅に向かおうか?」
鈴音さんが、真理江さんとの別れの言葉を終えた直後に、稀子はそう言う。
俺達の移動手段は公共交通機関だから、時間に余裕を持った行動は良いのだが……
「まだ……大丈夫ですよ」
「特急の発車時刻まで、2時間以上も有ります!!」
鈴音さんは稀子に向けて言う。
真理江さんの家から最寄り駅までは、バスで約30分位だ。
俺達と真理江さんはバス停で別れを告げる。
けど、その駅は地方線のため、本線の駅まで出なければ成らない。
時間的に言えば十分余裕だが、稀子は少しでも早く故郷に戻りたいのだろう。
逆を言えば鈴音さんはそれだけ、真理江さんと離れたくないの意思表示で有る。
真理江さんは最後の最後まで、鈴音さんに対して第二のお母さんを演じた。
山本(孝明)さんと縁を切ってしまった真理江さんにとっては、鈴音さんが実の娘の様に見えたのだろう……
俺としても、真理江さんには何も恩を返す事無く、真理江さんの元から離れてしまう。
これが本来だったら、俺の両親が真理江さんの元に出向いて、頭の1つと謝礼を渡すのが礼儀で有るが、俺はこの段階まで来ても、両親に相談や報告を一切しなかった。
それに両親からも何も連絡は無かった…。俺も山本さんでは無いが、絶縁されたのだろうか!?
鈴音さんのお母さん。凉子さんには全ての事を報告済みで有り、またそれに対する了解も貰っている。明後日には、俺達の新しい住処に遊びに来てくれる。
俺の就農をする報告に対して、凉子さんは凄く喜んでくれて、また同時に鈴音さんの将来も決まった事から、安堵の表情を浮かべていた。
鈴音さんが嫁として、美作家から離れる事も反対は一切せず『鈴音の人生だし、私も本家からの支援を貰ったけど、無理をして美作家を守る必要は無いわ』と言ってくれた。
鈴音さんが嫁に行く事により、美作家は途絶える形に成ってしまうが、もしかしたら何かの拍子に青柳家が、その形を引き継ぐかも知れない……
山本さんに関しては……何と、南取島で彼女が出来たらしい!?
滞在施設で働いている女性と関係が深くなったそうだ。
女性の容姿はこちらからは不明だが、山本さんから好意を伝えたそうだ。
山本さんは常に監視されていて、全ての行動が筒抜けだから、人の恋路まで知られてしまう!!
女性の本当な純粋の心に惹かれて…、恋人関係に成った定時報告に記載されていた。
その報告書は鈴音さんから見せて貰った。
山本さんも中々やるな……
鈴音さんと稀子が無事に大学を卒業した数日後……
春を感じる午前中。真理江さんの家に、1台の引っ越しトラックがやって来る。
『こんにちは~~』
『熊の引っ越し便で~す!!』
今日、俺と鈴音さん、稀子と共に真理江さんの家から出る。
向かう場所は……稀子の実家が有る町で有る。
俺と鈴音さんは就農に成るが、稀子は俺達との関係を続けたいらしく、地元での就職を決め、無事に採用が決まったため実家に戻る事に成った。
引っ越し前日の夜に、真理江さん妹夫婦の家で壮行会を開いてくれて、九尾で最後の夜を楽しんだ……
妹夫婦は鈴音さんと、特に稀子がこの町を去る事を、妹夫婦の男性が惜しんでいたが、真理江さんが上手に制してくれた!
引っ越し会社のスタッフがトラックに荷物を積み込んでいるが、運び出す荷物は元々少ないので1時間も掛らない内に、荷物の積み込みは終わる。
俺達は自前の白物家電は無いし家具類も無い。そのため、引っ越しと言う程の荷物は無かった。
荷物を積んだ、引っ越しトラックは明日の午前中に、稀子の実家が有る町に到着する予定である。
稀子の実家で稀子の荷物を降ろして、その後、俺と鈴音さんの新しい住処で荷物を降ろす。
真理江さんを含めた全員で、引っ越しトラックを見送った後……
「遂に、この時が来てしまいました……」
「やっぱり……お母様を1人にするのは……」
鈴音さんがこの期に及んで、未練たらしく言う!
優しい鈴音さんが俺は好きだが俺にも、もっと優しくして欲しい!!
「大丈夫ですよ! 鈴音さん!!」
「私には妹夫婦も居ますし、職場の仲間も居ますから!!」
「安心して、羽ばたいてください!!!」
「……お母様」
「はい…。比叡さんと羽ばたいて行きます!」
真理江さんに就農の見通しを伝えた後、真理江さんは自ら就職活動を行い、地元の直売所パート社員として就職が決まった。
真理江さんは元々、山本鞄店時代に販売を担当していたので、直売所の販売担当に採用された。
直売所の社員構成も、真理江さん年代の人が多いらしいので、楽しく働いているという。
「鈴ちゃん、比叡君!」
「じゃあ、そろそろ、駅に向かおうか?」
鈴音さんが、真理江さんとの別れの言葉を終えた直後に、稀子はそう言う。
俺達の移動手段は公共交通機関だから、時間に余裕を持った行動は良いのだが……
「まだ……大丈夫ですよ」
「特急の発車時刻まで、2時間以上も有ります!!」
鈴音さんは稀子に向けて言う。
真理江さんの家から最寄り駅までは、バスで約30分位だ。
俺達と真理江さんはバス停で別れを告げる。
けど、その駅は地方線のため、本線の駅まで出なければ成らない。
時間的に言えば十分余裕だが、稀子は少しでも早く故郷に戻りたいのだろう。
逆を言えば鈴音さんはそれだけ、真理江さんと離れたくないの意思表示で有る。
真理江さんは最後の最後まで、鈴音さんに対して第二のお母さんを演じた。
山本(孝明)さんと縁を切ってしまった真理江さんにとっては、鈴音さんが実の娘の様に見えたのだろう……
俺としても、真理江さんには何も恩を返す事無く、真理江さんの元から離れてしまう。
これが本来だったら、俺の両親が真理江さんの元に出向いて、頭の1つと謝礼を渡すのが礼儀で有るが、俺はこの段階まで来ても、両親に相談や報告を一切しなかった。
それに両親からも何も連絡は無かった…。俺も山本さんでは無いが、絶縁されたのだろうか!?
鈴音さんのお母さん。凉子さんには全ての事を報告済みで有り、またそれに対する了解も貰っている。明後日には、俺達の新しい住処に遊びに来てくれる。
俺の就農をする報告に対して、凉子さんは凄く喜んでくれて、また同時に鈴音さんの将来も決まった事から、安堵の表情を浮かべていた。
鈴音さんが嫁として、美作家から離れる事も反対は一切せず『鈴音の人生だし、私も本家からの支援を貰ったけど、無理をして美作家を守る必要は無いわ』と言ってくれた。
鈴音さんが嫁に行く事により、美作家は途絶える形に成ってしまうが、もしかしたら何かの拍子に青柳家が、その形を引き継ぐかも知れない……
山本さんに関しては……何と、南取島で彼女が出来たらしい!?
滞在施設で働いている女性と関係が深くなったそうだ。
女性の容姿はこちらからは不明だが、山本さんから好意を伝えたそうだ。
山本さんは常に監視されていて、全ての行動が筒抜けだから、人の恋路まで知られてしまう!!
女性の本当な純粋の心に惹かれて…、恋人関係に成った定時報告に記載されていた。
その報告書は鈴音さんから見せて貰った。
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