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【R-15】鈴音編 第2章
第210話 今後の対策!? その5
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鈴音さんと真理江さんが居間で話している間、俺は稀子の晩ご飯の手伝いをしている。
『こんな時間から料理を作るのか!?』と感じたが……実は料理の半分はもう出来ていた!?
「鈴ちゃんと比叡君がデートに行って、私1人だったからね!」
「おばさんと居間に居ても、変な緊張をするし、自室に居ても暇だから!!」
そんな理由で、稀子は早々カレーを仕込んでいたらしい。
稀子の得意分野は揚げ物だが、カレー等の煮込み料理を鈴音さん以外が作ってはいけない等のルールは無い。
カレーが大体完成した所で、真理江さんに警察から電話が来て、稀子もそれに付いて行った流れに成る。
「今晩はカツカレーとサラダだけど、変な験担ぎに成りそうだね。比叡君……」
稀子は困った笑顔で言う。
それは山本(孝明)さんに勝つの意味と、捉えて良いのだろうか?
カレーはほぼ完成しているが、豚カツをまだ揚げてないのとサラダの用意も出来ていないので、俺がサラダを作って、稀子がカレーの最終調整をしつつ豚カツを揚げる流れに成った。
お互いが晩ご飯の準備を進めていると……
「ふぅ~~」
稀子が豚カツを揚げながら、ため息をつく。
「稀子も今日は疲れただろう……」
稀子に労いの言葉を、俺は掛ける。
「確かに疲れたけど…、鈴ちゃんとおばさんの話は進んでいるのかな?」
「それは何とも言えないね。盗み聞きする訳には行かないし」
俺はサラダのキュウリを切りながら言う。
「しばらくは山本さんも、鈴ちゃんや比叡君を襲えない筈だろうけど、本当に再度来たら恐いね」
「恐いどころでは無いよ。稀子!!」
「今の山本さんなら母親で有る、真理江さんも平気で殺しそうだ!?」
「それも…、笑いながら……」
「比叡君…。それ、完全にホラーの世界だよ……」
「歴史に残る事件になるよ……」
それを聞いた稀子は、怯えた表情になりかける。
「一番の理想は自分のした過ちに、山本さんが気付けば良いのだけど……」
俺は稀子にそう言う。
「余程、悔しかったんだね。比叡君に鈴ちゃんを盗られた事が……」
「それしか無いよな…。稀子」
「うん。それしかない!」
「鈴ちゃんも奥手の部分も有るけど、比叡君だけには積極的に成った!?」
「何故かは判らないけど……」
稀子は揚がったばかりのカツを皿に乗せながら言う。
カツももうすぐ揚げ終わるし、サラダもほぼ完成だ。
鈴音さんがその様な行動を取ったのは『ささやかな仕返し』から始まっている。
“ささやか”が超大事に発展するとは、当時の鈴音さんや俺も予測出来なかった。
何時もだったら、直ぐに食べられる様に盛り付けに入るが、鈴音さんと真理江さんはまだ台所には姿を見せない。
「比叡君。片付けられる所は片付けようか!」
「カレーだけど、温かい方が美味しいから」
「そうするか…」
盛り付けは2人の顔を見てから行う事にして、片付けられる物から片付けに入る。
十数分で片付けは終わるが、まだ2人は台所に姿を見せない。
「カレーだから温め直せば平気だけど、豚カツが冷め過ぎるのはよろしくは無いな!」
冷めていく豚カツを見ながら、稀子は言う。カツ類は揚げたてが一番美味しい。
最終的にはカツカレーに成るのだから、冷めても構わないが、稀子も作ったプライドが有るのだろう。
「比叡君!」
「呼びに行くか『ご飯出来たよ~~』と!」
俺も昼食以降、固形物は口にしていなかったから、こんな状態でもお腹は空いていた。
「そうしようか。稀子!」
「どんな話をしているかは判らないが、平行線だったら何時まで経っても晩ご飯に出来ない」
「よし!」
「じゃあ、2人で呼びに行こう」
俺と稀子。
真理江さんと鈴音さんが居る、居間に向かう。
暖かい時期だけど、話を聞かれたくは無いのか戸は閉められていた。
普段ならノックしないが、真剣な話をしている事は分かり切っていたので、俺はノックをする。
『コン、コン』
「晩ご飯の用意が出来ましたが……」
「鈴ちゃん。おばさん! ご飯だよ~~」
俺はノックをしながら用件を言い、稀子も言う。
「……はい」
「今から、向かいます」
直ぐに部屋の中から、真理江さんが返事をする。話は済んだのだろうか?
しばらくすると、真理江さんと鈴音さんが部屋から出て来る。
「大体話は纏まりましたので、食事をしながら話をしましょうか」
真理江さんはそう言って、台所に向かう。
俺は同時に鈴音さんの表情を見るが、何故か安心した様な表情をしていた?
(山本さん対策で、良いアイディアでも生まれたかな?)
俺はそう感じながら、稀子と台所に戻った……
『こんな時間から料理を作るのか!?』と感じたが……実は料理の半分はもう出来ていた!?
「鈴ちゃんと比叡君がデートに行って、私1人だったからね!」
「おばさんと居間に居ても、変な緊張をするし、自室に居ても暇だから!!」
そんな理由で、稀子は早々カレーを仕込んでいたらしい。
稀子の得意分野は揚げ物だが、カレー等の煮込み料理を鈴音さん以外が作ってはいけない等のルールは無い。
カレーが大体完成した所で、真理江さんに警察から電話が来て、稀子もそれに付いて行った流れに成る。
「今晩はカツカレーとサラダだけど、変な験担ぎに成りそうだね。比叡君……」
稀子は困った笑顔で言う。
それは山本(孝明)さんに勝つの意味と、捉えて良いのだろうか?
カレーはほぼ完成しているが、豚カツをまだ揚げてないのとサラダの用意も出来ていないので、俺がサラダを作って、稀子がカレーの最終調整をしつつ豚カツを揚げる流れに成った。
お互いが晩ご飯の準備を進めていると……
「ふぅ~~」
稀子が豚カツを揚げながら、ため息をつく。
「稀子も今日は疲れただろう……」
稀子に労いの言葉を、俺は掛ける。
「確かに疲れたけど…、鈴ちゃんとおばさんの話は進んでいるのかな?」
「それは何とも言えないね。盗み聞きする訳には行かないし」
俺はサラダのキュウリを切りながら言う。
「しばらくは山本さんも、鈴ちゃんや比叡君を襲えない筈だろうけど、本当に再度来たら恐いね」
「恐いどころでは無いよ。稀子!!」
「今の山本さんなら母親で有る、真理江さんも平気で殺しそうだ!?」
「それも…、笑いながら……」
「比叡君…。それ、完全にホラーの世界だよ……」
「歴史に残る事件になるよ……」
それを聞いた稀子は、怯えた表情になりかける。
「一番の理想は自分のした過ちに、山本さんが気付けば良いのだけど……」
俺は稀子にそう言う。
「余程、悔しかったんだね。比叡君に鈴ちゃんを盗られた事が……」
「それしか無いよな…。稀子」
「うん。それしかない!」
「鈴ちゃんも奥手の部分も有るけど、比叡君だけには積極的に成った!?」
「何故かは判らないけど……」
稀子は揚がったばかりのカツを皿に乗せながら言う。
カツももうすぐ揚げ終わるし、サラダもほぼ完成だ。
鈴音さんがその様な行動を取ったのは『ささやかな仕返し』から始まっている。
“ささやか”が超大事に発展するとは、当時の鈴音さんや俺も予測出来なかった。
何時もだったら、直ぐに食べられる様に盛り付けに入るが、鈴音さんと真理江さんはまだ台所には姿を見せない。
「比叡君。片付けられる所は片付けようか!」
「カレーだけど、温かい方が美味しいから」
「そうするか…」
盛り付けは2人の顔を見てから行う事にして、片付けられる物から片付けに入る。
十数分で片付けは終わるが、まだ2人は台所に姿を見せない。
「カレーだから温め直せば平気だけど、豚カツが冷め過ぎるのはよろしくは無いな!」
冷めていく豚カツを見ながら、稀子は言う。カツ類は揚げたてが一番美味しい。
最終的にはカツカレーに成るのだから、冷めても構わないが、稀子も作ったプライドが有るのだろう。
「比叡君!」
「呼びに行くか『ご飯出来たよ~~』と!」
俺も昼食以降、固形物は口にしていなかったから、こんな状態でもお腹は空いていた。
「そうしようか。稀子!」
「どんな話をしているかは判らないが、平行線だったら何時まで経っても晩ご飯に出来ない」
「よし!」
「じゃあ、2人で呼びに行こう」
俺と稀子。
真理江さんと鈴音さんが居る、居間に向かう。
暖かい時期だけど、話を聞かれたくは無いのか戸は閉められていた。
普段ならノックしないが、真剣な話をしている事は分かり切っていたので、俺はノックをする。
『コン、コン』
「晩ご飯の用意が出来ましたが……」
「鈴ちゃん。おばさん! ご飯だよ~~」
俺はノックをしながら用件を言い、稀子も言う。
「……はい」
「今から、向かいます」
直ぐに部屋の中から、真理江さんが返事をする。話は済んだのだろうか?
しばらくすると、真理江さんと鈴音さんが部屋から出て来る。
「大体話は纏まりましたので、食事をしながら話をしましょうか」
真理江さんはそう言って、台所に向かう。
俺は同時に鈴音さんの表情を見るが、何故か安心した様な表情をしていた?
(山本さん対策で、良いアイディアでも生まれたかな?)
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