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【R-15】鈴音編 第2章
第190話 鈴音さんの意地
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「鈴音さん……あなたはそれで、本当に良いのですか?」
真理江さんが鈴音さんに話し掛ける。
しかし、鈴音さんは不満げに言う。
「お母様や稀子さんには関係ない事です!」
「この問題は、二人の問題です!!」
珍しく、真理江さんに噛み付きに行く鈴音さん……
けど、真理江さんも素直には引き下がらない。
「鈴音さんにとってはそうかも知れないけど、この家に居る以上はこの家の問題です!」
「鈴音さんが、青柳さんを許しがたい部分も有るかも知れませんが、鈴音さんも何時までも意地を張る必要性は有りますか?」
「私は別に、意地を張っては居ません!」
「私の中で…、比叡さんに対する熱が冷めただけです……」
「じゃあ、鈴ちゃん」
「鈴ちゃんがそう言うなら、私は比叡君と、縒りを戻しても良いんだね!」
「鈴ちゃんが比叡君を本当に振るなら、私が今度こそ貰うよ!!」
「!!!」
稀子の言葉で、凄く驚く鈴音さん。
稀子は冗談で言っている訳で無く、本気で言っていた!
すると……鈴音さんは急に顔を赤めて涙顔に成る!?
「どうして……お母様や稀子さんは、比叡さんを庇うのですか!//////」
「私が全て悪いのですか!//////」
鈴音さんは……泣きながら言う。
山本さんの時でも見せた事が無い表情……
それだけ、俺が保育士に成るのを真剣に応援していた証だろう……
「そうでは有りませんよ。鈴音さん…」
「青柳さんは自分の限界に気付いて、仕方なく夢を諦めたのです…」
「私には、そんな感じに見えませんでした!」
「少しの壁にぶつかって、逃げ出した姿に私は見えました!!」
「鈴ちゃん…。比叡君は元々強い子では無いよ…」
「エッチだけは興味が有るけど、それ以外はてんでダメの比叡君」
「鈴ちゃんは過度に、比叡君を期待しすぎだよ…」
稀子は鈴音さんに向けて言うが、稀子の中では、その様に俺は見られていた訳か!?
「逆に言うと泥沼に成る前に、諦めた比叡君を却って褒めなきゃ!」
「比叡君は私達の様に10代では無い!!」
「比叡君の場合は年を重ねる前に、比叡君が成れる道に進むべきだと、私は感じて居るよ!!」
(稀子がこんな事を言うなんて意外だ……)
(脳天気のお子ちゃまだとずっと見ていたが、今は稀子の方が大人の女性に見える)
「何だか、稀子さんらしくない言葉ですね…!」
鈴音さんも、そう感じ取った様だ!?
「稀子さんが本気で比叡さんを好きでしたら、熨斗を付けて渡して上げます!」
「其処まで本気で好きでしたら……」
(鈴音さん……意地に成っているな!)
(どうして、素直に成れないのだ。鈴音さんの中で、何が引っ掛かって居るのだ!?)
「……鈴ちゃんがそう言うなら、本当に貰うけど……1つ聞かせて!」
「そんなに鈴ちゃんは、比叡君に保育士さんに成って貰いたかったの?」
「それは比叡君のためでは無く、鈴ちゃんの自己満足では無い?」
「……」
(今日の稀子はずいぶん攻めるし、言葉の切れも有るな)
(夢を追い掛ける人を好きに成るのだから、夢を諦めた人を冷めるのは、当たり前で有る!?)
(鈴音さんの自己満足か…。言われてみれば、そうかも知れないな)
「……かも知れませんね」
鈴音さんも稀子の言葉で、我を取り戻した感じで有った。
「比叡さんは、稀子さんの言う通りの人です」
「だけど……私は比叡さんが保育士に為る姿に、期待を凄く持つ様に成ってしまいました」
「1回の試験でそれを簡単に諦めたのが、私の中では凄く許せなかったのかも知れません…」
(少し……何時も冷静に分析出来る、鈴音さんらしく成ってきた!)
ここでやっと、鈴音さんは俺の方に振り向く。
「比叡さん…。私は比叡さんの事は今でも好きです」
「だけど……比叡さんが簡単に夢を諦めた事を許せませんでした」
「比叡さんが、まだ私に興味を持っているのでしたら、私は比叡さんと仲直りしたいです」
「鈴音さん!」
「俺だって……鈴音さんに相談もせずに、勝手に保育士を諦めた事と卑猥な発言をしてごめんなさい///」
俺は鈴音さんに向かって、昨夜の事を謝る。
「卑猥…?」
「比叡君。鈴ちゃんにそんな事言ったんだ!」
稀子がそんな事を言っているが鈴音さんは……
「……比叡さんも、私の事がまだ好きなようですね///」
鈴音さんは此処で微笑む。
これで、一応仲直りは出来たのかな?
「二人仲良くなって、めでたし、めでたしと言いたいけど、残念だったな~~」
稀子は残念そうに言う!?
本気で俺を狙っていたのか!?
「稀子さん。稀子さんも時期に春が来ますよ!」
真理江さんは稀子に話し掛ける。
「春か~~!」
「大学内でもイケメンは居ないしな~~」
「私の所にも早く春が来い~~!」
稀子は愚痴をこぼす様に呟いた。
俺と鈴音さんは関係を修復出来て、今から俺の部屋で、今後の人生(農業)の話をする。
これで鈴音さんが納得してくれれば、俺の進路は農業の方へ舵を切る事に成るだろう……
真理江さんが鈴音さんに話し掛ける。
しかし、鈴音さんは不満げに言う。
「お母様や稀子さんには関係ない事です!」
「この問題は、二人の問題です!!」
珍しく、真理江さんに噛み付きに行く鈴音さん……
けど、真理江さんも素直には引き下がらない。
「鈴音さんにとってはそうかも知れないけど、この家に居る以上はこの家の問題です!」
「鈴音さんが、青柳さんを許しがたい部分も有るかも知れませんが、鈴音さんも何時までも意地を張る必要性は有りますか?」
「私は別に、意地を張っては居ません!」
「私の中で…、比叡さんに対する熱が冷めただけです……」
「じゃあ、鈴ちゃん」
「鈴ちゃんがそう言うなら、私は比叡君と、縒りを戻しても良いんだね!」
「鈴ちゃんが比叡君を本当に振るなら、私が今度こそ貰うよ!!」
「!!!」
稀子の言葉で、凄く驚く鈴音さん。
稀子は冗談で言っている訳で無く、本気で言っていた!
すると……鈴音さんは急に顔を赤めて涙顔に成る!?
「どうして……お母様や稀子さんは、比叡さんを庇うのですか!//////」
「私が全て悪いのですか!//////」
鈴音さんは……泣きながら言う。
山本さんの時でも見せた事が無い表情……
それだけ、俺が保育士に成るのを真剣に応援していた証だろう……
「そうでは有りませんよ。鈴音さん…」
「青柳さんは自分の限界に気付いて、仕方なく夢を諦めたのです…」
「私には、そんな感じに見えませんでした!」
「少しの壁にぶつかって、逃げ出した姿に私は見えました!!」
「鈴ちゃん…。比叡君は元々強い子では無いよ…」
「エッチだけは興味が有るけど、それ以外はてんでダメの比叡君」
「鈴ちゃんは過度に、比叡君を期待しすぎだよ…」
稀子は鈴音さんに向けて言うが、稀子の中では、その様に俺は見られていた訳か!?
「逆に言うと泥沼に成る前に、諦めた比叡君を却って褒めなきゃ!」
「比叡君は私達の様に10代では無い!!」
「比叡君の場合は年を重ねる前に、比叡君が成れる道に進むべきだと、私は感じて居るよ!!」
(稀子がこんな事を言うなんて意外だ……)
(脳天気のお子ちゃまだとずっと見ていたが、今は稀子の方が大人の女性に見える)
「何だか、稀子さんらしくない言葉ですね…!」
鈴音さんも、そう感じ取った様だ!?
「稀子さんが本気で比叡さんを好きでしたら、熨斗を付けて渡して上げます!」
「其処まで本気で好きでしたら……」
(鈴音さん……意地に成っているな!)
(どうして、素直に成れないのだ。鈴音さんの中で、何が引っ掛かって居るのだ!?)
「……鈴ちゃんがそう言うなら、本当に貰うけど……1つ聞かせて!」
「そんなに鈴ちゃんは、比叡君に保育士さんに成って貰いたかったの?」
「それは比叡君のためでは無く、鈴ちゃんの自己満足では無い?」
「……」
(今日の稀子はずいぶん攻めるし、言葉の切れも有るな)
(夢を追い掛ける人を好きに成るのだから、夢を諦めた人を冷めるのは、当たり前で有る!?)
(鈴音さんの自己満足か…。言われてみれば、そうかも知れないな)
「……かも知れませんね」
鈴音さんも稀子の言葉で、我を取り戻した感じで有った。
「比叡さんは、稀子さんの言う通りの人です」
「だけど……私は比叡さんが保育士に為る姿に、期待を凄く持つ様に成ってしまいました」
「1回の試験でそれを簡単に諦めたのが、私の中では凄く許せなかったのかも知れません…」
(少し……何時も冷静に分析出来る、鈴音さんらしく成ってきた!)
ここでやっと、鈴音さんは俺の方に振り向く。
「比叡さん…。私は比叡さんの事は今でも好きです」
「だけど……比叡さんが簡単に夢を諦めた事を許せませんでした」
「比叡さんが、まだ私に興味を持っているのでしたら、私は比叡さんと仲直りしたいです」
「鈴音さん!」
「俺だって……鈴音さんに相談もせずに、勝手に保育士を諦めた事と卑猥な発言をしてごめんなさい///」
俺は鈴音さんに向かって、昨夜の事を謝る。
「卑猥…?」
「比叡君。鈴ちゃんにそんな事言ったんだ!」
稀子がそんな事を言っているが鈴音さんは……
「……比叡さんも、私の事がまだ好きなようですね///」
鈴音さんは此処で微笑む。
これで、一応仲直りは出来たのかな?
「二人仲良くなって、めでたし、めでたしと言いたいけど、残念だったな~~」
稀子は残念そうに言う!?
本気で俺を狙っていたのか!?
「稀子さん。稀子さんも時期に春が来ますよ!」
真理江さんは稀子に話し掛ける。
「春か~~!」
「大学内でもイケメンは居ないしな~~」
「私の所にも早く春が来い~~!」
稀子は愚痴をこぼす様に呟いた。
俺と鈴音さんは関係を修復出来て、今から俺の部屋で、今後の人生(農業)の話をする。
これで鈴音さんが納得してくれれば、俺の進路は農業の方へ舵を切る事に成るだろう……
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