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【R-15】鈴音編 第2章
第184話 縒りを戻す!? その1
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「比叡君! 私だよ!!」
「入って良い?」
やはり……来訪者は稀子で有った。
俺はドア向こうに返事をして、稀子に入室を促す。
稀子は普通の表情で部屋に入ってきた。
「突然、お邪魔してごめんね///」
稀子は少し、恥ずかしそうに言う。
本当に俺との縒りを戻しに来たのか!?
「あっ……ちょっと、クッション用意するから待ってて!」
俺はさっき、押し入れに仕舞ったばかりのクッションを再度取り出して、それを畳に置いて、其処に稀子に座って貰う。
「私だけで、比叡君の部屋に入るのは初めてだね♪」
「普段は遠慮しているから!///」
稀子は嬉しそうに言う。
稀子の用事は本当に、俺との縒りを戻す事か!
「比叡君……鈴ちゃんと喧嘩したでしょう!」
「理由は言うまでも無いけど……比叡君は鈴ちゃんをどうするの?」
稀子の表情は、親友を心配する素振りは無く、普通の表情で言う。
様子を伺いに来ただけか?
「どうするも無いよ…」
「鈴音さんは夢を見ていて、現実を見ていないんだよ」
「小説の世界の様に起きない奇跡が起きて、俺が保育士に為れると思っているんだよ」
「夢…?」
稀子は不思議そうに言う。
俺は変な事は言って無いぞ。
「そう、夢!」
「鈴音さんは、俺が保育士になる姿を夢見て、俺に好意を持ったのだよ!!」
「俺が夢を諦めた途端に、これだから……」
「う~ん……鈴ちゃんが、そんな事で比叡君を好きなるのかな?」
「鈴ちゃんは現実主義だし…」
稀子は悩んだ表情をしながら言う。
「けど……それしか無いだろ。稀子!」
「俺が保育士成る事諦めた事によって、鈴音さんは夢から覚めたんだよ!」
「……夢から覚めたか」
「私はまだ、鈴ちゃん側を聞いてないから、何とも言えないけど、鈴ちゃんの様子からしてかなり怒っている感じだよ!」
「丁度……山本さんの時と同じぐらい」
「感じ的に言えば、そうだよね」
「あの時は、山本さんが鈴音さんを追い込んだけど、俺はそんな事はしないから…」
「……」
俺がそう言うと、稀子は『ジーー』と俺を見つめ始める……
「急にどうした……稀子!?」
「俺の顔に、何も付いていないだろ!」
「比叡君はどうしたい……。鈴ちゃんと仲直りしたい?」
稀子は真面目な表情で言う。
「仲直りはしたいけど……そう簡単には行かないだろ?」
「そうだね~~」
「鈴ちゃんがどの部分で怒っているかは、何となく分かるけど……違う気もするし~~」
「……所で、稀子は何で俺の部屋に来たのだ?」
「俺を心配してくれてか、それとも……」
「んっ?」
「比叡君、いきなり何を言い出すの!?」
稀子はびっくりした表情をする。
「えっ…!?」
「まさか……比叡君」
「私があの時の様に、鈴ちゃんの恋人を、私が横取りしようとでも思っていたの?」
「……」
(なんだ……違うのか)
(親友の様子を、本当に伺いに来ただけか…)
「それとも、なに!」
「比叡君は私と、再度関係を深めたいの!?」
稀子は驚きながら言う。
そうでは無いの!?
「違うの……」
「あのね比叡君!!」
「私だって、山本さんの事は悔やんでいるのだよ!!」
「私が山本さんに“ちょっかい”を出さなければ、あの様な事件は起きなかったかも知れない」
「比叡君も……しっかり、鈴ちゃんに手を出したけどね!」
「稀子…。過ぎた話を蒸し返しても仕方が無いよ」
「私はあの時の反省から、もう泥棒猫はしない事を心に誓った!!」
「今でも……比叡君は好きと言われれば好きだけど、私はあの様な過ちは二度と犯さない!!」
「もし……比叡君が私をまだ意識しているなら、鈴ちゃんと別れてからにして」
「でも……それをしたら、今度こそみんなバラバラに成るね」
「私は波津音市に戻るしか無いし、鈴ちゃんはおばさんと残るのかな?」
「だけど……比叡君に居場所が今度こそ無くなるよ!!」
「その覚悟が有るなら、私は比叡君を受け入れるかも知れない…」
やはり……稀子はまだ、俺の事を意識していた。
俺が稀子を取る事も可能だが、それをしたら、鈴音さんが許したとしても真理江さんが激怒するだろう。
俺が行う行動は、余りにも身勝手すぎるからだ。
取る選択は1つしか無いが、それでも真剣に悩む俺が其処に居た……
「入って良い?」
やはり……来訪者は稀子で有った。
俺はドア向こうに返事をして、稀子に入室を促す。
稀子は普通の表情で部屋に入ってきた。
「突然、お邪魔してごめんね///」
稀子は少し、恥ずかしそうに言う。
本当に俺との縒りを戻しに来たのか!?
「あっ……ちょっと、クッション用意するから待ってて!」
俺はさっき、押し入れに仕舞ったばかりのクッションを再度取り出して、それを畳に置いて、其処に稀子に座って貰う。
「私だけで、比叡君の部屋に入るのは初めてだね♪」
「普段は遠慮しているから!///」
稀子は嬉しそうに言う。
稀子の用事は本当に、俺との縒りを戻す事か!
「比叡君……鈴ちゃんと喧嘩したでしょう!」
「理由は言うまでも無いけど……比叡君は鈴ちゃんをどうするの?」
稀子の表情は、親友を心配する素振りは無く、普通の表情で言う。
様子を伺いに来ただけか?
「どうするも無いよ…」
「鈴音さんは夢を見ていて、現実を見ていないんだよ」
「小説の世界の様に起きない奇跡が起きて、俺が保育士に為れると思っているんだよ」
「夢…?」
稀子は不思議そうに言う。
俺は変な事は言って無いぞ。
「そう、夢!」
「鈴音さんは、俺が保育士になる姿を夢見て、俺に好意を持ったのだよ!!」
「俺が夢を諦めた途端に、これだから……」
「う~ん……鈴ちゃんが、そんな事で比叡君を好きなるのかな?」
「鈴ちゃんは現実主義だし…」
稀子は悩んだ表情をしながら言う。
「けど……それしか無いだろ。稀子!」
「俺が保育士成る事諦めた事によって、鈴音さんは夢から覚めたんだよ!」
「……夢から覚めたか」
「私はまだ、鈴ちゃん側を聞いてないから、何とも言えないけど、鈴ちゃんの様子からしてかなり怒っている感じだよ!」
「丁度……山本さんの時と同じぐらい」
「感じ的に言えば、そうだよね」
「あの時は、山本さんが鈴音さんを追い込んだけど、俺はそんな事はしないから…」
「……」
俺がそう言うと、稀子は『ジーー』と俺を見つめ始める……
「急にどうした……稀子!?」
「俺の顔に、何も付いていないだろ!」
「比叡君はどうしたい……。鈴ちゃんと仲直りしたい?」
稀子は真面目な表情で言う。
「仲直りはしたいけど……そう簡単には行かないだろ?」
「そうだね~~」
「鈴ちゃんがどの部分で怒っているかは、何となく分かるけど……違う気もするし~~」
「……所で、稀子は何で俺の部屋に来たのだ?」
「俺を心配してくれてか、それとも……」
「んっ?」
「比叡君、いきなり何を言い出すの!?」
稀子はびっくりした表情をする。
「えっ…!?」
「まさか……比叡君」
「私があの時の様に、鈴ちゃんの恋人を、私が横取りしようとでも思っていたの?」
「……」
(なんだ……違うのか)
(親友の様子を、本当に伺いに来ただけか…)
「それとも、なに!」
「比叡君は私と、再度関係を深めたいの!?」
稀子は驚きながら言う。
そうでは無いの!?
「違うの……」
「あのね比叡君!!」
「私だって、山本さんの事は悔やんでいるのだよ!!」
「私が山本さんに“ちょっかい”を出さなければ、あの様な事件は起きなかったかも知れない」
「比叡君も……しっかり、鈴ちゃんに手を出したけどね!」
「稀子…。過ぎた話を蒸し返しても仕方が無いよ」
「私はあの時の反省から、もう泥棒猫はしない事を心に誓った!!」
「今でも……比叡君は好きと言われれば好きだけど、私はあの様な過ちは二度と犯さない!!」
「もし……比叡君が私をまだ意識しているなら、鈴ちゃんと別れてからにして」
「でも……それをしたら、今度こそみんなバラバラに成るね」
「私は波津音市に戻るしか無いし、鈴ちゃんはおばさんと残るのかな?」
「だけど……比叡君に居場所が今度こそ無くなるよ!!」
「その覚悟が有るなら、私は比叡君を受け入れるかも知れない…」
やはり……稀子はまだ、俺の事を意識していた。
俺が稀子を取る事も可能だが、それをしたら、鈴音さんが許したとしても真理江さんが激怒するだろう。
俺が行う行動は、余りにも身勝手すぎるからだ。
取る選択は1つしか無いが、それでも真剣に悩む俺が其処に居た……
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