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【R-15】鈴音編 第2章
第166話 新年を迎える その1
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年も明けて、新年を迎える。
大晦日の晩は、居間で真理江さん達と新年を迎えた。
新年が明けたからと言って、何か変わる訳でも無いけど、不思議と無く嬉しい……
……
夜も明けて今の時間は、朝食の時間と言えば良いのだろうか?
普段の食事は、台所のテーブルで食事を取っているがこの三が日は、居間に置いて有るテーブルで朝食を取るらしい。(理由は正月だから?)
居間のテーブル上には、真理江さん・鈴音さんの共同で作ったおせち料理と、真理江さん妹夫婦宅で俺と稀子がついた餅が入った、雑煮の椀が各自に置かれている。
地元の魚を使った、新鮮な刺身も一緒に置かれている。
全員がテーブルに揃っており、新年最初の食事が始まろうとしていた。
「みなさん」
「明けましておめでとうございます!」
『おめでとうございます!』
真理江さんが新年の挨拶をして、俺達全員が挨拶を返す。
「時は早い物で、この家で無事に新年を迎えることが出来ました」
「青柳さんは、今年の4月に保育士試験の学科試験が有り、鈴音さんや稀子さんは、新しい学びに入学する予定です」
「今年も大変な年に成るでしょうが、みなさん協力し合って、この家を盛り上げていきましょう!」
「今年も、よろしくお願いします」
『よろしくお願いします!!』
真理江さんの挨拶が終わった後、みんなでお屠蘇を飲む。
このお屠蘇は“みりん”で作ったお屠蘇だから、未成年で有る鈴音さん達が飲んでも問題は無い。
「これを飲むと、お正月だね~~♪」
稀子はお屠蘇のお代わりをしている。
みりんに生薬を入れて有るので、そんなには美味しくは無い筈だが……
お正月と言うだけ有って、普段はお酒を積極的に飲まない真理江さんだが、テーブルには徳利が置かれており、俺の所にも置かれている。中身は日本酒で有る。
真理江さん妹宅で、餅をついた翌日。
俺が代表して餅を取りに入った時に、餅の交換の様に日本酒の一升瓶を、真理江さん妹夫婦に渡している。
渡す日本酒は真理江さんが、事前に買って置いてくれたのだが、正月に真理江さんが飲む分も買っていた。俺も、その日本酒のご相伴に預かっている。
お屠蘇は一杯で満足したので、俺は日本酒に切り替えようとした時……
「比叡さんどうぞ♪」
俺の隣に座っている鈴音さんが、徳利を持って俺に注いでくれようとする。
「あっ、ありがとうございます///」
俺はお猪口を持って、鈴音さんに徳利から注いで貰う。
鈴音さんが、お猪口に日本酒を注ぎ終わると……
「比叡さん! 今年もよろしくお願いします♪」
鈴音さんは、微笑みながら言ってくれる!
「はい!」
「こちらこそ!!」
俺は鈴音さんにそう言いながら、お猪口に入った日本酒を飲む!
(まだ、結婚していないのに、もう夫婦の気分だ///)
(早く……本当の夫婦に成りたいな…!)
俺は少し浮かれながら、気なしに稀子の方を見ると……
「……」
その姿をジト目で見ながら、稀子は雑煮を食べていた……
餅を飲み込んだ後、稀子は俺と鈴音さんに話し掛けてくる。
「お二人は新年早々、愛情たっぷりですな……」
「雑煮のやけ食いをしたいけど……、腕が悪い人がついたお餅だからイマイチだな…!」
稀子は自分の“やっかみ”を俺にぶつけてきた!
「……そんな、不味い筈は無いだろう!?」
俺はそう思いながら、雑煮の餅に口を付けるが……
(う~ん、……)
餅つきの昼食に食べた餅と比べれば、確かにつきは甘いが、これは稀子だってついている。
しかし、おめでたい新年早々……嫌みの言い合いをする必要は無い。
「確かに……つきは甘いね」
「最初をしっかりしなかった、俺が悪いんだな…」
「!!」
稀子の中では、俺がてっきり反論すると思っていたのだろう。
俺だって、何時までも子ども染みた事はやって居ては駄目だ!
素直に非を認め、自分自身を成長させなければ!!
「鈴ちゃんが目の前に居るから、大人ぶっちゃって!」
「つまんないの!!」
「……」
稀子は俺を誘導させようとするが、俺はその誘いには乗らずに、無言で重箱から昆布巻きを取って食べる。
「……」
稀子も諦めたのか、それ以上は何も言って来なかった。
稀子と少しアクシデントが起きたが大事には成らずに、正月の朝の時間帯は過ぎていく……
大晦日の晩は、居間で真理江さん達と新年を迎えた。
新年が明けたからと言って、何か変わる訳でも無いけど、不思議と無く嬉しい……
……
夜も明けて今の時間は、朝食の時間と言えば良いのだろうか?
普段の食事は、台所のテーブルで食事を取っているがこの三が日は、居間に置いて有るテーブルで朝食を取るらしい。(理由は正月だから?)
居間のテーブル上には、真理江さん・鈴音さんの共同で作ったおせち料理と、真理江さん妹夫婦宅で俺と稀子がついた餅が入った、雑煮の椀が各自に置かれている。
地元の魚を使った、新鮮な刺身も一緒に置かれている。
全員がテーブルに揃っており、新年最初の食事が始まろうとしていた。
「みなさん」
「明けましておめでとうございます!」
『おめでとうございます!』
真理江さんが新年の挨拶をして、俺達全員が挨拶を返す。
「時は早い物で、この家で無事に新年を迎えることが出来ました」
「青柳さんは、今年の4月に保育士試験の学科試験が有り、鈴音さんや稀子さんは、新しい学びに入学する予定です」
「今年も大変な年に成るでしょうが、みなさん協力し合って、この家を盛り上げていきましょう!」
「今年も、よろしくお願いします」
『よろしくお願いします!!』
真理江さんの挨拶が終わった後、みんなでお屠蘇を飲む。
このお屠蘇は“みりん”で作ったお屠蘇だから、未成年で有る鈴音さん達が飲んでも問題は無い。
「これを飲むと、お正月だね~~♪」
稀子はお屠蘇のお代わりをしている。
みりんに生薬を入れて有るので、そんなには美味しくは無い筈だが……
お正月と言うだけ有って、普段はお酒を積極的に飲まない真理江さんだが、テーブルには徳利が置かれており、俺の所にも置かれている。中身は日本酒で有る。
真理江さん妹宅で、餅をついた翌日。
俺が代表して餅を取りに入った時に、餅の交換の様に日本酒の一升瓶を、真理江さん妹夫婦に渡している。
渡す日本酒は真理江さんが、事前に買って置いてくれたのだが、正月に真理江さんが飲む分も買っていた。俺も、その日本酒のご相伴に預かっている。
お屠蘇は一杯で満足したので、俺は日本酒に切り替えようとした時……
「比叡さんどうぞ♪」
俺の隣に座っている鈴音さんが、徳利を持って俺に注いでくれようとする。
「あっ、ありがとうございます///」
俺はお猪口を持って、鈴音さんに徳利から注いで貰う。
鈴音さんが、お猪口に日本酒を注ぎ終わると……
「比叡さん! 今年もよろしくお願いします♪」
鈴音さんは、微笑みながら言ってくれる!
「はい!」
「こちらこそ!!」
俺は鈴音さんにそう言いながら、お猪口に入った日本酒を飲む!
(まだ、結婚していないのに、もう夫婦の気分だ///)
(早く……本当の夫婦に成りたいな…!)
俺は少し浮かれながら、気なしに稀子の方を見ると……
「……」
その姿をジト目で見ながら、稀子は雑煮を食べていた……
餅を飲み込んだ後、稀子は俺と鈴音さんに話し掛けてくる。
「お二人は新年早々、愛情たっぷりですな……」
「雑煮のやけ食いをしたいけど……、腕が悪い人がついたお餅だからイマイチだな…!」
稀子は自分の“やっかみ”を俺にぶつけてきた!
「……そんな、不味い筈は無いだろう!?」
俺はそう思いながら、雑煮の餅に口を付けるが……
(う~ん、……)
餅つきの昼食に食べた餅と比べれば、確かにつきは甘いが、これは稀子だってついている。
しかし、おめでたい新年早々……嫌みの言い合いをする必要は無い。
「確かに……つきは甘いね」
「最初をしっかりしなかった、俺が悪いんだな…」
「!!」
稀子の中では、俺がてっきり反論すると思っていたのだろう。
俺だって、何時までも子ども染みた事はやって居ては駄目だ!
素直に非を認め、自分自身を成長させなければ!!
「鈴ちゃんが目の前に居るから、大人ぶっちゃって!」
「つまんないの!!」
「……」
稀子は俺を誘導させようとするが、俺はその誘いには乗らずに、無言で重箱から昆布巻きを取って食べる。
「……」
稀子も諦めたのか、それ以上は何も言って来なかった。
稀子と少しアクシデントが起きたが大事には成らずに、正月の朝の時間帯は過ぎていく……
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