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【R-15】鈴音編 第2章
第159話 彼女のけじめ その3
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「青柳さん。理解して貰えたかしら!」
「鈴音の“けじめ”を……」
涼子さんは問いかけてくる。
「はい…。理解出来ました……」
「母親としては、本気で好きな人が出来たのだから、祝福はして上げたいけど……後は青柳さん次第ですよ…」
「あっ、あはは//////」
俺は作り笑顔をするしか無かった。
「親としては、今の交際は引き続き認めるけど、結婚前提の付き合いは、まだ認めません」
「それで良いかな。青柳さん、鈴音…」
「……俺としても、まだ自分の将来が確定していない状態で、結婚前提の付き合いを始めても、お互いが苦労すると思っています」
「あっ……比叡さんが裏切りました!」
鈴音さんが高い声を上げる!
「すっ、鈴音さん//////」
「鈴音さんの、俺を思いやる気持ちは凄く嬉しいです!」
「けど……俺はスケベです。本当に“できちゃった婚”に成ってしまいますよ」
「比叡さん!?///」
「お母さんの前で、そんな発言を幾ら何でもしないでください!!//////」
「こんな馬鹿な人、初めて見ました!?///」
「私の選択は、大間違いでしたか!?///」
「けど……そうでも言わないと、鈴音さんが納得してくれないかなと……」
俺と鈴音さんの仲が、少し悪くなった所……
「はい。はい!」
「二人は、本当に仲が良いわね♪」
俺と鈴音さんのやり取りを見ていた、涼子さんが仲裁に入る。
「あなた達。言い夫婦にきっと成れるわよ!!」
「私より、幸せに成れるかもね!!」
「!」
「!!」
俺と鈴音さんは、涼子さんの言葉を聞いてお互いが『やり過ぎた…』と感じる。
涼子さんは、元夫からのDVで離婚をしている。
それに、凉子さん夫婦仲が元から良い話は、鈴音さんから聞いた事は無い。
鈴音さんから聞いたのは『私は溺愛されていました』だけだからで有る。
子どもは好きだけど、夫婦仲が悪いパターンも、結構耳にする。
涼子さんと元夫が結婚した理由が純愛では無く、階段目的で結婚したのでは無いかと、真理江さんが疑った発言を以前していた。
(考えたくは無いが…、鈴音さんの元父親が、鈴音さんを溺愛したのは娘が可愛いよりも、政略結婚の道具として、初めから育てて来たのかも知れない!?)
「……このお話は、この辺で終わりにしましょうか!」
「私としては、二人の本音が聞けて嬉しかったわ!!」
「それで、良いかしら♪」
「はい」
「俺は、それで大丈夫です!」
「……私も」
……
凄く、長い面談が終わった……
部屋に有る壁時計を見れば、お昼の時間はとうに過ぎていた。
「大分遅く成ってしまったけど、昼食を食べに行きましょうか?」
「最近、お気に入りのファミレスが近くに有るのよ♪」
「青柳さんに、昼食をご馳走しますわ!」
「あっ、これはご丁寧に。ありがとうございます!」
(涼子さん…。ファミレスにも行くんだ!?)
(そう見ると……涼子さんも普通の女性に変化したと言いたいが、美作家全盛期の涼子さんを俺は知らない…)
「まぁ…、これで良かったかもです!」
「気楽の関係の方が、比叡さんのプレッシャーに、成らないのかも知れません…」
鈴音さんは独り言を呟いているが、何処か納得していた表情をしていた。
気楽の関係の方が良いに決まっている。特に鈴音さんは、まだ二十歳前だ。
自分で自分を追い込む必要性は無い!
その後は、三人で近所のファミレスに行って、昼食を取りながら雑談をして、遅い昼食も終わると俺は、凉子さん・鈴音さんと別れる。
「涼子さん。では、これで失礼します」
「鈴音さんも、ゆっくり過ごしてね!」
「今日は、お疲れ様でした!」
「……青柳さんは、鈴音の事を呼び捨てしないのですね?」
「はい…///」
「俺より、心が遙かに大人の人ですから、呼び捨てなんて出来ません」
「もぅ、比叡さんたらっ!//////」
「私としても青柳さんが、鈴音の相手なら安心出来るわ!」
「では、気を付けて!」
「比叡さん!」
「また、明日会いましょう♪」
「はい。ありがとうございます!!」
涼子さん、鈴音さんは自宅に戻り、俺も特にやる事が無いので、ビジネスホテルに戻った……
涼子さんとの面談は成功なのか、失敗なのかは解らない。
鈴音さんから見れば失敗だろうが、俺から見えれば、涼子さんの言う通りだからだ。
(俺も……山本さんの人生を台無しにした以上、鈴音さんを経済的な面も加味して、幸せにさせないとな……)
「鈴音の“けじめ”を……」
涼子さんは問いかけてくる。
「はい…。理解出来ました……」
「母親としては、本気で好きな人が出来たのだから、祝福はして上げたいけど……後は青柳さん次第ですよ…」
「あっ、あはは//////」
俺は作り笑顔をするしか無かった。
「親としては、今の交際は引き続き認めるけど、結婚前提の付き合いは、まだ認めません」
「それで良いかな。青柳さん、鈴音…」
「……俺としても、まだ自分の将来が確定していない状態で、結婚前提の付き合いを始めても、お互いが苦労すると思っています」
「あっ……比叡さんが裏切りました!」
鈴音さんが高い声を上げる!
「すっ、鈴音さん//////」
「鈴音さんの、俺を思いやる気持ちは凄く嬉しいです!」
「けど……俺はスケベです。本当に“できちゃった婚”に成ってしまいますよ」
「比叡さん!?///」
「お母さんの前で、そんな発言を幾ら何でもしないでください!!//////」
「こんな馬鹿な人、初めて見ました!?///」
「私の選択は、大間違いでしたか!?///」
「けど……そうでも言わないと、鈴音さんが納得してくれないかなと……」
俺と鈴音さんの仲が、少し悪くなった所……
「はい。はい!」
「二人は、本当に仲が良いわね♪」
俺と鈴音さんのやり取りを見ていた、涼子さんが仲裁に入る。
「あなた達。言い夫婦にきっと成れるわよ!!」
「私より、幸せに成れるかもね!!」
「!」
「!!」
俺と鈴音さんは、涼子さんの言葉を聞いてお互いが『やり過ぎた…』と感じる。
涼子さんは、元夫からのDVで離婚をしている。
それに、凉子さん夫婦仲が元から良い話は、鈴音さんから聞いた事は無い。
鈴音さんから聞いたのは『私は溺愛されていました』だけだからで有る。
子どもは好きだけど、夫婦仲が悪いパターンも、結構耳にする。
涼子さんと元夫が結婚した理由が純愛では無く、階段目的で結婚したのでは無いかと、真理江さんが疑った発言を以前していた。
(考えたくは無いが…、鈴音さんの元父親が、鈴音さんを溺愛したのは娘が可愛いよりも、政略結婚の道具として、初めから育てて来たのかも知れない!?)
「……このお話は、この辺で終わりにしましょうか!」
「私としては、二人の本音が聞けて嬉しかったわ!!」
「それで、良いかしら♪」
「はい」
「俺は、それで大丈夫です!」
「……私も」
……
凄く、長い面談が終わった……
部屋に有る壁時計を見れば、お昼の時間はとうに過ぎていた。
「大分遅く成ってしまったけど、昼食を食べに行きましょうか?」
「最近、お気に入りのファミレスが近くに有るのよ♪」
「青柳さんに、昼食をご馳走しますわ!」
「あっ、これはご丁寧に。ありがとうございます!」
(涼子さん…。ファミレスにも行くんだ!?)
(そう見ると……涼子さんも普通の女性に変化したと言いたいが、美作家全盛期の涼子さんを俺は知らない…)
「まぁ…、これで良かったかもです!」
「気楽の関係の方が、比叡さんのプレッシャーに、成らないのかも知れません…」
鈴音さんは独り言を呟いているが、何処か納得していた表情をしていた。
気楽の関係の方が良いに決まっている。特に鈴音さんは、まだ二十歳前だ。
自分で自分を追い込む必要性は無い!
その後は、三人で近所のファミレスに行って、昼食を取りながら雑談をして、遅い昼食も終わると俺は、凉子さん・鈴音さんと別れる。
「涼子さん。では、これで失礼します」
「鈴音さんも、ゆっくり過ごしてね!」
「今日は、お疲れ様でした!」
「……青柳さんは、鈴音の事を呼び捨てしないのですね?」
「はい…///」
「俺より、心が遙かに大人の人ですから、呼び捨てなんて出来ません」
「もぅ、比叡さんたらっ!//////」
「私としても青柳さんが、鈴音の相手なら安心出来るわ!」
「では、気を付けて!」
「比叡さん!」
「また、明日会いましょう♪」
「はい。ありがとうございます!!」
涼子さん、鈴音さんは自宅に戻り、俺も特にやる事が無いので、ビジネスホテルに戻った……
涼子さんとの面談は成功なのか、失敗なのかは解らない。
鈴音さんから見れば失敗だろうが、俺から見えれば、涼子さんの言う通りだからだ。
(俺も……山本さんの人生を台無しにした以上、鈴音さんを経済的な面も加味して、幸せにさせないとな……)
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