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【R-15】鈴音編 第2章
第150話 和風イタリアンレストラン その1
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時刻は……15時を少し過ぎた所。
俺達は元、山本さんの家に到着した。
「見た感じ……。そんなに変わった感じはしないよね~~」
稀子は外観を見上げながら言う。
山本鞄店からレストランに変わった、お店入口こそは、開き戸から洋風のドアに変わっていたが、それ以外は大きな手を付けた感じは余りしなくて、町の調和に合わせたデザインだった。
「まだ……この家から離れて、数ヶ月しか経ってないのに、不思議な気持ちに成ってしまいます…」
鈴音さんも元、山本さんの家を見ながら呟く……
鈴音さんは稀子との共同生活の思い出よりも、山本(孝明)さんの事を思い出しているのだろう。
「みなさん!」
「このレストランオーナーの方も、店内で待っていますので、中に入りましょう!」
真理江さんは、鈴音さんと稀子に声を掛ける。
お店入口のドアには『Close』の札が吊り下げられているが、真理江さんは普通にドアを開けて入って行く。事前に打ち合わせ済みなのだろうか?
「こんにちは!」
店内に人影は見えなかったが、真理江さんが声を掛けると、厨房から男性と女性が姿を現し、真理江さんに話し掛けてくる。
「これは、これは。山本さん!」
「遠い所から態々お越し、有り難う御座います!」
男性が真理江さんに声を掛ける。
この人が、このレストランオーナー兼店長さんだろうか?
俺と鈴音さん達は無言でその様子を見ていると、真理江さんが話し始める。
「えっと……みなさん!」
「こちらの方が、レストランオーナー及び店長の浅野さんと、浅野さんの奥さん」
真理江さんが、浅野さん夫婦を紹介すると奥さんが会釈をする。
この夫婦の年齢は……大体30代後半だろうか?
俺と鈴音さん、稀子は浅野さん夫婦に軽い自己紹介をする。
「遠い所からお越しで、お疲れでしょう!」
「今、妻にお茶を用意させますから、そのテーブルに座って下さい!!」
浅野さんは席を案内してくれるので、俺達はその席に座る。
俺は軽く店内を見渡したが……お店の部分と工場の部分をフロアにして、元々台所で有った場所をキッチンに改装した感じで有った。
浅野さんの奥さんが、コーヒーとお茶菓子を用意してくれて、浅野さん夫婦を交えて、お茶会が始まろうとしていた。……初めて見る焼き菓子だが、これは何だろう?
「?」
「初めて見るお菓子だ!!」
「ロール状のクッキーに、クリームが入っている!!」
食いしん坊の稀子が、食事前の挨拶をする前に、お菓子に反応する!?
本当に小学生見たいな奴だ!!
けど……その様子を見ていた、浅野さん奥さんは微笑みながら話し始める。
「このお菓子は“カンノーリ”と言う、シチリアの郷土菓子です」
「コーヒーに良く合いますわ!!」
「へぇ~~、イタリアンレストランだから、お菓子もイタリアにちなんだお菓子なんだ!!」
「凄いね~~。鈴ちゃん!!」
「ですね。稀子さん!」
「イタリアと言えば、ティラミスやビスコッティを連想しますが、イタリアのお菓子も奥が深いですね♪」
ティラミスは国内でもブームに成って、俺も食べた事有り、美味しいお菓子だが、ビスコッティとは何だろう? ビスケットでは無いのだろうな……
この辺が“すらすら”と出て来る所がやはり、鈴音さんは元お嬢様だった名残なんだろう……
「コーヒーが冷める前に、召し上がって下さい!」
浅野さんがそう言い、お茶会が始まる……
出されたのは普通のコーヒーだと思うけど、俺は良く、コーヒーの味が判らない。
こんな物だと思い、お茶菓子で有るカンノーリを食べる。
(ふむ。ふむ)
(中身は生クリームが入っているのか!!)
(贅沢な菓子だ……)
俺が生クリームを連想する菓子と言えば、ショートケーキか、生クリームの乗ったプリン、シュークリーム位しか思い付かない。
この辺の菓子と成ってくると、洋菓子屋では買えない筈だから自家製だろう……
俺は特に質問等は無いので、静かにお茶を飲んで、お菓子を食べる時間と成りそうだった……
俺達は元、山本さんの家に到着した。
「見た感じ……。そんなに変わった感じはしないよね~~」
稀子は外観を見上げながら言う。
山本鞄店からレストランに変わった、お店入口こそは、開き戸から洋風のドアに変わっていたが、それ以外は大きな手を付けた感じは余りしなくて、町の調和に合わせたデザインだった。
「まだ……この家から離れて、数ヶ月しか経ってないのに、不思議な気持ちに成ってしまいます…」
鈴音さんも元、山本さんの家を見ながら呟く……
鈴音さんは稀子との共同生活の思い出よりも、山本(孝明)さんの事を思い出しているのだろう。
「みなさん!」
「このレストランオーナーの方も、店内で待っていますので、中に入りましょう!」
真理江さんは、鈴音さんと稀子に声を掛ける。
お店入口のドアには『Close』の札が吊り下げられているが、真理江さんは普通にドアを開けて入って行く。事前に打ち合わせ済みなのだろうか?
「こんにちは!」
店内に人影は見えなかったが、真理江さんが声を掛けると、厨房から男性と女性が姿を現し、真理江さんに話し掛けてくる。
「これは、これは。山本さん!」
「遠い所から態々お越し、有り難う御座います!」
男性が真理江さんに声を掛ける。
この人が、このレストランオーナー兼店長さんだろうか?
俺と鈴音さん達は無言でその様子を見ていると、真理江さんが話し始める。
「えっと……みなさん!」
「こちらの方が、レストランオーナー及び店長の浅野さんと、浅野さんの奥さん」
真理江さんが、浅野さん夫婦を紹介すると奥さんが会釈をする。
この夫婦の年齢は……大体30代後半だろうか?
俺と鈴音さん、稀子は浅野さん夫婦に軽い自己紹介をする。
「遠い所からお越しで、お疲れでしょう!」
「今、妻にお茶を用意させますから、そのテーブルに座って下さい!!」
浅野さんは席を案内してくれるので、俺達はその席に座る。
俺は軽く店内を見渡したが……お店の部分と工場の部分をフロアにして、元々台所で有った場所をキッチンに改装した感じで有った。
浅野さんの奥さんが、コーヒーとお茶菓子を用意してくれて、浅野さん夫婦を交えて、お茶会が始まろうとしていた。……初めて見る焼き菓子だが、これは何だろう?
「?」
「初めて見るお菓子だ!!」
「ロール状のクッキーに、クリームが入っている!!」
食いしん坊の稀子が、食事前の挨拶をする前に、お菓子に反応する!?
本当に小学生見たいな奴だ!!
けど……その様子を見ていた、浅野さん奥さんは微笑みながら話し始める。
「このお菓子は“カンノーリ”と言う、シチリアの郷土菓子です」
「コーヒーに良く合いますわ!!」
「へぇ~~、イタリアンレストランだから、お菓子もイタリアにちなんだお菓子なんだ!!」
「凄いね~~。鈴ちゃん!!」
「ですね。稀子さん!」
「イタリアと言えば、ティラミスやビスコッティを連想しますが、イタリアのお菓子も奥が深いですね♪」
ティラミスは国内でもブームに成って、俺も食べた事有り、美味しいお菓子だが、ビスコッティとは何だろう? ビスケットでは無いのだろうな……
この辺が“すらすら”と出て来る所がやはり、鈴音さんは元お嬢様だった名残なんだろう……
「コーヒーが冷める前に、召し上がって下さい!」
浅野さんがそう言い、お茶会が始まる……
出されたのは普通のコーヒーだと思うけど、俺は良く、コーヒーの味が判らない。
こんな物だと思い、お茶菓子で有るカンノーリを食べる。
(ふむ。ふむ)
(中身は生クリームが入っているのか!!)
(贅沢な菓子だ……)
俺が生クリームを連想する菓子と言えば、ショートケーキか、生クリームの乗ったプリン、シュークリーム位しか思い付かない。
この辺の菓子と成ってくると、洋菓子屋では買えない筈だから自家製だろう……
俺は特に質問等は無いので、静かにお茶を飲んで、お菓子を食べる時間と成りそうだった……
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