150 / 434
【R-15】鈴音編 第2章
第148話 旅行 その1
しおりを挟む
今日からいよいよ、波津音市への二泊三日の旅行で有る。
今回も電車を利用して、鈴音さんと稀子にとっては帰省と言った方が相応しいし、俺も久しぶりに戻る波津音市に大分緊張をしていた。
(今日のイベントは……元々、山本さんの家で有った、和風イタリアンレストランで夕食を食べてほぼ終わりだが、明日は鈴音さんの母親。涼子さんのとの面談が有る)
鈴音さんとデートをする予定で有った、名美崎市に在る、みなと水族館には結果的に真理江さんを含む全員で、旅行の最終日に立ち寄る事に成った。
みなと水族館は二人で行きたかったが、今回の旅行は二泊三日で有ったし、二人で行ける都合が付けられなかった……
明日行う、涼子さんとの面談が無ければ行けるが、そんな事を鈴音さんに言える訳が無かった。
冬の時期でも有るから二泊三日の旅行でも、衣類等で荷物は自然と多く成ってしまう。
俺はまだ男性だから良いが、女性で有る真理江さん達は大変だろうなと感じながら、俺は旅行の準備を進める……
……
みんなの準備も完了したので、いよいよ旅の始まりで有る。
鈴音さんは俺のプレゼントしたペンダントを、きちんと身に付けてくれていた!
家近くのバス停からバスに乗って、九尾駅に向かって、其処から国鉄で富橋駅に向かう。富橋駅からは再びバスで波津音市に入る。
道中はこんな感じだ。
バスは九尾駅に到着して、此処から長い電車旅の始まりだ……。直接、富橋方面には行けないので、何度か乗り換えをして向かう。
電車に乗り込んで、丁度四人が座れる座席が有ったので其処に座る。しばらくすると稀子がみんなに話し掛けてきた。
「みんな! 楽しみだね~~」
「私も両親とは会うのは久しぶりだし~~♪」
稀子の問いかけに対して、真理江さん、鈴音さんも話し出して、お喋りタイムの始まりだ。
俺も適当に返事をしながら、今回の旅行予定をもう一度思い出す……
(この旅行は……レストランまでの食事で、一旦自由行動に成って、三日目の朝にレストラン前で集合する)
真理江さんの詳しい予定は聞いて無い。
(まぁ……本家等の挨拶回りをするのだろう?)
俺の宿泊先は、駅近くのビジネスホテルを今日と明日を取ってある。
鈴音さんは今夜、真理江さんと一緒に親戚の家に泊まり、明日は俺が鈴子さんとの面談後、親子水入らずの時間を楽しむ。
稀子は今晩と明日は、実家で過ごすそうだ。駅近くに両親が迎えに来るらしい。
こう考えると…、俺だけが除け者に見えるが、事実だからどうしようもない。
真理江さんと鈴音さんは親戚関係。更に言えば分家同士だ。
稀子は鈴音さんと大親友だし、学園入園前から共に生活をしている。
俺は……稀子の口利きで波津音市にやって来たが、俺と稀子の関係は親友関係から進展はする事が無く、更に鈴音さんに乗り換えてしまった!!
(俺が今、この場にいられる事が奇跡なんだよな!)
この旅行で鈴音さんと稀子は親に会うため、正月は九尾の方で過ごす。
普通なら正月明けまで、親とゆっくりと過ごせば良いと思うが……
『私は両親より、みんなと過ごしたい♪』
『鈴ちゃんや真理江さん達の方が楽しい!』
稀子はそう言ったが……実際、旅費を節約したかったのだろう?
今回の旅行は真理江さんの提案なので、全額とは言わないが殆どが真理江さん持ちで有る。俺のビジネスホテルの宿泊料金まで出して貰っている。
九尾市から波津音市まで、電車ですら数時間掛かる場所なのだから、電車代も当然馬鹿に成らない。
稀子の実家を詳しく聞いた事は無いが、山間の町に住んでいると以前、聞いた覚えが有る。
(稀子の家は裕福側では無いだろうな…。けど、私立学園に通っているし、どうなんだろう?)
考えが纏まりかけた所で、稀子が俺に質問をしてきた。
「ねぇ。比叡君は、鈴ちゃんのお母さんと会って何を話すの?」
「『僕に、鈴ちゃんを下さい!』と、言いに行くの♪」
長い電車旅だが……途中で飽きる事無く、目的地で有る富橋駅に着くだろうと思いながら、稀子の質問に答えようとした。
今回も電車を利用して、鈴音さんと稀子にとっては帰省と言った方が相応しいし、俺も久しぶりに戻る波津音市に大分緊張をしていた。
(今日のイベントは……元々、山本さんの家で有った、和風イタリアンレストランで夕食を食べてほぼ終わりだが、明日は鈴音さんの母親。涼子さんのとの面談が有る)
鈴音さんとデートをする予定で有った、名美崎市に在る、みなと水族館には結果的に真理江さんを含む全員で、旅行の最終日に立ち寄る事に成った。
みなと水族館は二人で行きたかったが、今回の旅行は二泊三日で有ったし、二人で行ける都合が付けられなかった……
明日行う、涼子さんとの面談が無ければ行けるが、そんな事を鈴音さんに言える訳が無かった。
冬の時期でも有るから二泊三日の旅行でも、衣類等で荷物は自然と多く成ってしまう。
俺はまだ男性だから良いが、女性で有る真理江さん達は大変だろうなと感じながら、俺は旅行の準備を進める……
……
みんなの準備も完了したので、いよいよ旅の始まりで有る。
鈴音さんは俺のプレゼントしたペンダントを、きちんと身に付けてくれていた!
家近くのバス停からバスに乗って、九尾駅に向かって、其処から国鉄で富橋駅に向かう。富橋駅からは再びバスで波津音市に入る。
道中はこんな感じだ。
バスは九尾駅に到着して、此処から長い電車旅の始まりだ……。直接、富橋方面には行けないので、何度か乗り換えをして向かう。
電車に乗り込んで、丁度四人が座れる座席が有ったので其処に座る。しばらくすると稀子がみんなに話し掛けてきた。
「みんな! 楽しみだね~~」
「私も両親とは会うのは久しぶりだし~~♪」
稀子の問いかけに対して、真理江さん、鈴音さんも話し出して、お喋りタイムの始まりだ。
俺も適当に返事をしながら、今回の旅行予定をもう一度思い出す……
(この旅行は……レストランまでの食事で、一旦自由行動に成って、三日目の朝にレストラン前で集合する)
真理江さんの詳しい予定は聞いて無い。
(まぁ……本家等の挨拶回りをするのだろう?)
俺の宿泊先は、駅近くのビジネスホテルを今日と明日を取ってある。
鈴音さんは今夜、真理江さんと一緒に親戚の家に泊まり、明日は俺が鈴子さんとの面談後、親子水入らずの時間を楽しむ。
稀子は今晩と明日は、実家で過ごすそうだ。駅近くに両親が迎えに来るらしい。
こう考えると…、俺だけが除け者に見えるが、事実だからどうしようもない。
真理江さんと鈴音さんは親戚関係。更に言えば分家同士だ。
稀子は鈴音さんと大親友だし、学園入園前から共に生活をしている。
俺は……稀子の口利きで波津音市にやって来たが、俺と稀子の関係は親友関係から進展はする事が無く、更に鈴音さんに乗り換えてしまった!!
(俺が今、この場にいられる事が奇跡なんだよな!)
この旅行で鈴音さんと稀子は親に会うため、正月は九尾の方で過ごす。
普通なら正月明けまで、親とゆっくりと過ごせば良いと思うが……
『私は両親より、みんなと過ごしたい♪』
『鈴ちゃんや真理江さん達の方が楽しい!』
稀子はそう言ったが……実際、旅費を節約したかったのだろう?
今回の旅行は真理江さんの提案なので、全額とは言わないが殆どが真理江さん持ちで有る。俺のビジネスホテルの宿泊料金まで出して貰っている。
九尾市から波津音市まで、電車ですら数時間掛かる場所なのだから、電車代も当然馬鹿に成らない。
稀子の実家を詳しく聞いた事は無いが、山間の町に住んでいると以前、聞いた覚えが有る。
(稀子の家は裕福側では無いだろうな…。けど、私立学園に通っているし、どうなんだろう?)
考えが纏まりかけた所で、稀子が俺に質問をしてきた。
「ねぇ。比叡君は、鈴ちゃんのお母さんと会って何を話すの?」
「『僕に、鈴ちゃんを下さい!』と、言いに行くの♪」
長い電車旅だが……途中で飽きる事無く、目的地で有る富橋駅に着くだろうと思いながら、稀子の質問に答えようとした。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


【完結】蓬莱の鏡〜若返ったおっさんが異世界転移して狐人に救われてから色々とありまして〜
月城 亜希人
ファンタジー
二〇二一年初夏六月末早朝。
蝉の声で目覚めたカガミ・ユーゴは加齢で衰えた体の痛みに苦しみながら瞼を上げる。待っていたのは虚構のような現実。
呼吸をする度にコポコポとまるで水中にいるかのような泡が生じ、天井へと向かっていく。
泡を追って視線を上げた先には水面らしきものがあった。
ユーゴは逡巡しながらも水面に手を伸ばすのだが――。
おっさん若返り異世界ファンタジーです。

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる