偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】鈴音編 第2章

第133話 両手に花!? その4

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 水族館内を大体……半分位回った所で、俺のスマートフォンにRailからの通知が来る。
 俺はスマートフォンを取り出して内容を見る。

「……」

「鈴音さん!」
「稀子からのRailで『後10分後に、イルカショーが開催されるから来ない?』と誘われました」

「そうですよね!!」
「水族館と言えば、イルカショーですよね♪」

 その言葉を聞いた鈴音さんは、本当に嬉しそうに“ぴょん”と撥ねる。

(うぁ! 可愛い!!)

(鈴音さんに“うさぎ”のコスプレさせたら、もっと可愛いだろうな///)
(うさぎ鈴音さんも見て見たい!!)

 俺はそれを想像すると、一気に俺のは元気に成る!?
 鈴音さんとデート中…。更に公共の場なのに!!

「比叡さん!!」
「是非、行きましょう~♪」

 鈴音さんは、今日一番の笑顔を見せながら言う。

「…では、行きますか!」

 俺は稀子に素早く返信をして、元気に成ったを鈴音さんに悟られない様に、イルカショーが行われる場所に向かう。

「あっ!」
「比叡君、りんちゃん。こっち、こっち!!」

 稀子が自発的に場所取りをしてくれた御陰で、ショー開催ギリギリだったが、特等席に座る事が出来る!!

(成る程…。稀子をこう言った、使い方をする手も有るのか!?)

 俺は少し悪い事を考えながら俺達三人、イルカショーを楽しむ……

 ……

 イルカショーが終わった後は、稀子と再び合流して三人で館内を巡るが、稀子はもう一回りを終えたらしい!?

「鈴ちゃんは、のんびり派だからね♪」

「稀子さんが、“せっかち”なだけです!///」

 いつも通りの会話を聞きながら三人で回る。
 こうして……三人で改めて遊びに来ると、鈴音さんの良さや、稀子の良さや再確認出来る。

(稀子の……この子どもっぽい仕草が、俺はやっぱり好きなんだよな…)

(けど、今は鈴音さんの方が好きだ!!)
(山本さんが居たら、実現出来て無い事だろうな…?)
(どうせだったら、真理江さんも誘えば良かったな…?)

 俺はそんな事を思いながら鈴音さん、稀子と共に水族館を楽しんだ……

 ☆

 鈴音さんペースで水族館を回ったので、一回りが終わった頃には、お昼の時間が大分過ぎていた。
 面白い事に普段、こう言った時は文句を言う稀子だが、今日は何も言わない。

(やっぱり……俺と鈴音さんのデートを邪魔している、自覚が有るのだろうか?)

 俺がそう思っていると、鈴音さんが声を掛けて来る。

「比叡さん…。少し遅く成ってしまいましたが、昼食にしましょうか?」

「ですね! 鈴音さん!!」
「何処で、食べましょうか?」

「……そうですね」
「レストランと言いたいですが…、お小遣いの事を考えるとやはり、フードコートですかね?」

「……そう成りますよね。鈴音さん!」
「名物が有れば、名物を食べたいですけど、無さそうですから…」

「稀子さんは、それでよろしいですか?」

 流石、鈴音さんだ!
 稀子の意見も、きちんと聞いている!!

「私はそれで良いよ!!」

 稀子の了解も貰ったため、一度水族館内を出て、フードコートが有る場所に向かう。
 館内を一度出るため、再入場が出来る様に、手続きをしてから館内から出る。

 ……

 昼食はみんながそれぞれ、好きな物を買って、三人仲良く食べる。
 本来は、もっと浮き浮きする時間だが、揃って食べるのは家でもしているので、普段通りで有った。
 俺は唐揚げカレーを食べて、鈴音さんも同じのを食べて、稀子はそれに麺類を追加していた!?

(今日の稀子も、良く食べるな…)

 稀子は大食いと言う程では無いが、結構食べる子で有る事に気付いた!
 朝ご飯も必ず、茶わん二杯のご飯を食べるし、揚げ物やハンバーグ類も大好きで有る。

 以前の…、晩ご飯だけ食べに行っていた時は、それに気付けなかった。
 晩ご飯だから、それ位は普通と俺は思っていたが、朝ご飯も同じ様に食べるのでそう気付いた!
 鈴音さんの食欲は、普通と言えば良いのだろうか…?

 こうして……、午前中と昼食の時間は過ぎていった……
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