133 / 434
【R-15】鈴音編 第2章
第131話 両手に花!? その2
しおりを挟む
(稀子にも早く、彼氏が出来れば良いのだが、あのタイプは相手をお互い選ぶからな)
稀子の様な性格だと有る意味、大きな子どもで有った。
体型もグラマーでは無いし…、一緒にいれば楽しい子では有るが……
(今、身近な異性は俺しか居ないし、それに稀子は元カノだったな…)
すっかり記憶から抜けていたが、稀子とは一応、恋人関係が有った事を思い出す。
(稀子とはキスをして、俺が服の上から稀子の体を擦り付けて、それだけで終わってしまったな…)
きっとあの時から稀子は、山本さん(孝明)が忘れられなかったのだろう。
あの後……直ぐに、俺を裏切る行為に走り出したし……
(そんな事、思いだしても仕方無いか…。俺は稀子を許してしまったし、稀子も山本さんを諦めた)
(稀子は俺を親友として見て居ると言うが、本当なのかは分からない)
(けど……今度同じ様に、稀子が俺に“ちょっかい”を掛けてきたら、鈴音さんは稀子を絶対に許さないだろう!?)
「比叡君まだ~~~」
「鈴ちゃんも準備終わって、比叡君の部屋の前に居るよ~~?」
(おっと……ちょっと考え事をしていたら、手が止まっていた!!)
「今行くよ~~」
俺はドア向こうに居る、鈴音さんと稀子に返事をして、急いで準備を済ませた……
……
天気も良くて、絶好の行楽日和で有る。
もう冬は間近だが、今日は日差しも有って暖かい日に成るそうだ。
今から向かう水族館は家から車だったら、30分も掛からない場所に有るが、俺は車を持ってないし、レンタカー屋さんも近くに無い。
家から水族館に向かうには、家近くのバス停からバスに乗って、九尾駅に向かい、九尾駅から水族館に直通しているバスに乗り換える。
文面で書くとこう成る訳だが、実際は大回りをして俺達は行く事に成る。
普段から三人で動いて居るから、特に会話が盛り上がる事も無く、俺達は水族館に到着する。
ちなみに、水族館のチケット料金や飲食費は各自で有る。
鈴音さんは元々割勘派だし、稀子は親友だからと言って驕る必要は無い。
各自チケットを買って水族館内に入る。
「なんか……比叡君と、みなと水族館に来た時を思い出したよ♪」
「あの時も、楽しかったね♪」
館内に入った直後、稀子が嬉しそうに声を掛けてきた。
「あ~、有ったね!」
「懐かしいね!!」
「あの時…。比叡君とは水族館に行って、その後は遊園地で遊んだんだよね♪」
「あの時食べた、ハンバーグ。本当に美味しかった~~~😋」
稀子は俺と、みなと水族館デートをした時の事を、楽しそうに思い出している。
(…稀子の表情はあの頃から、“ちっとも”変わってないよな…)
(あの時俺は……観覧車内で稀子とキスをするつもりだったが、稀子の子ども見たいな性格に驚いて、あの時は出来なかったな…)
俺は稀子との、みなと水族館デートを思い出していると……、鈴音さんが不満げに声を掛けてきた!
「比叡さん!」
「稀子さんとの楽しい思い出も有るかも知れませんが、私達はこの水族館に来たのです!!」
「早く、行きましょう!!」
鈴音さんは、俺と稀子の思い出話に、水を差してきた!?
(鈴音さん……“やきもち”焼いている!?)
「あっ、うん。ごめん。鈴ちゃん!」
「比叡君、今は鈴ちゃんの者だからね///」
「私も、うっかりさんだよ//////」
稀子は困った笑顔をして、鈴音さんに謝っている。
「けど……稀子さんが見せてくれた、ハンバーグは食べてみたかったです…」
鈴音さんは何故か、ここでハンバーグを言い出す!?
その言葉聞いた稀子は、鈴音さんをフォローする。
「そうだ! 比叡君!!」
「お昼はハンバーグ食べようよ!!」
「ここも、レストラン有るでしょ!!」
稀子は此処での昼食に、ハンバーグを提案するが……
「……俺も、それを何気なく考えていて、色々事前に調べたのだけど、此処のレストランは特にハンバーグを名物にしている感じは無いのだよね…」
「それに此処は、レストラン以外にもフードコートが有るから、期待通りの物が出て来るとは限らないよ…」
「あ~~、そっか~~」
「それは残念だね……」
稀子がその言葉を聞いて、しょんぼりすると……
「稀子さん!」
「私は大丈夫ですから、館内を見て回りましょう!!」
「それにハンバーグは、稀子さんが作る方が、美味しいに決まっています♪」
「鈴ちゃん//////」
(何だかんだで、仲が良いのだな。この二人……)
俺は素直にそう思った!
稀子の様な性格だと有る意味、大きな子どもで有った。
体型もグラマーでは無いし…、一緒にいれば楽しい子では有るが……
(今、身近な異性は俺しか居ないし、それに稀子は元カノだったな…)
すっかり記憶から抜けていたが、稀子とは一応、恋人関係が有った事を思い出す。
(稀子とはキスをして、俺が服の上から稀子の体を擦り付けて、それだけで終わってしまったな…)
きっとあの時から稀子は、山本さん(孝明)が忘れられなかったのだろう。
あの後……直ぐに、俺を裏切る行為に走り出したし……
(そんな事、思いだしても仕方無いか…。俺は稀子を許してしまったし、稀子も山本さんを諦めた)
(稀子は俺を親友として見て居ると言うが、本当なのかは分からない)
(けど……今度同じ様に、稀子が俺に“ちょっかい”を掛けてきたら、鈴音さんは稀子を絶対に許さないだろう!?)
「比叡君まだ~~~」
「鈴ちゃんも準備終わって、比叡君の部屋の前に居るよ~~?」
(おっと……ちょっと考え事をしていたら、手が止まっていた!!)
「今行くよ~~」
俺はドア向こうに居る、鈴音さんと稀子に返事をして、急いで準備を済ませた……
……
天気も良くて、絶好の行楽日和で有る。
もう冬は間近だが、今日は日差しも有って暖かい日に成るそうだ。
今から向かう水族館は家から車だったら、30分も掛からない場所に有るが、俺は車を持ってないし、レンタカー屋さんも近くに無い。
家から水族館に向かうには、家近くのバス停からバスに乗って、九尾駅に向かい、九尾駅から水族館に直通しているバスに乗り換える。
文面で書くとこう成る訳だが、実際は大回りをして俺達は行く事に成る。
普段から三人で動いて居るから、特に会話が盛り上がる事も無く、俺達は水族館に到着する。
ちなみに、水族館のチケット料金や飲食費は各自で有る。
鈴音さんは元々割勘派だし、稀子は親友だからと言って驕る必要は無い。
各自チケットを買って水族館内に入る。
「なんか……比叡君と、みなと水族館に来た時を思い出したよ♪」
「あの時も、楽しかったね♪」
館内に入った直後、稀子が嬉しそうに声を掛けてきた。
「あ~、有ったね!」
「懐かしいね!!」
「あの時…。比叡君とは水族館に行って、その後は遊園地で遊んだんだよね♪」
「あの時食べた、ハンバーグ。本当に美味しかった~~~😋」
稀子は俺と、みなと水族館デートをした時の事を、楽しそうに思い出している。
(…稀子の表情はあの頃から、“ちっとも”変わってないよな…)
(あの時俺は……観覧車内で稀子とキスをするつもりだったが、稀子の子ども見たいな性格に驚いて、あの時は出来なかったな…)
俺は稀子との、みなと水族館デートを思い出していると……、鈴音さんが不満げに声を掛けてきた!
「比叡さん!」
「稀子さんとの楽しい思い出も有るかも知れませんが、私達はこの水族館に来たのです!!」
「早く、行きましょう!!」
鈴音さんは、俺と稀子の思い出話に、水を差してきた!?
(鈴音さん……“やきもち”焼いている!?)
「あっ、うん。ごめん。鈴ちゃん!」
「比叡君、今は鈴ちゃんの者だからね///」
「私も、うっかりさんだよ//////」
稀子は困った笑顔をして、鈴音さんに謝っている。
「けど……稀子さんが見せてくれた、ハンバーグは食べてみたかったです…」
鈴音さんは何故か、ここでハンバーグを言い出す!?
その言葉聞いた稀子は、鈴音さんをフォローする。
「そうだ! 比叡君!!」
「お昼はハンバーグ食べようよ!!」
「ここも、レストラン有るでしょ!!」
稀子は此処での昼食に、ハンバーグを提案するが……
「……俺も、それを何気なく考えていて、色々事前に調べたのだけど、此処のレストランは特にハンバーグを名物にしている感じは無いのだよね…」
「それに此処は、レストラン以外にもフードコートが有るから、期待通りの物が出て来るとは限らないよ…」
「あ~~、そっか~~」
「それは残念だね……」
稀子がその言葉を聞いて、しょんぼりすると……
「稀子さん!」
「私は大丈夫ですから、館内を見て回りましょう!!」
「それにハンバーグは、稀子さんが作る方が、美味しいに決まっています♪」
「鈴ちゃん//////」
(何だかんだで、仲が良いのだな。この二人……)
俺は素直にそう思った!
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる