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【R-15】鈴音編 第2章
第127話 深夜の密会 その2
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「けっ、結婚!!」
「俺は、凄く嬉しいけど…………」
内心は凄く嬉しい筈なのだが、俺はここで考えてしまう。
(鈴音さんも、俺に対する好意は強いと見て良いのか?)
(それとも、余りにも世間知らずか??)
(もし、結婚が実現したら、俺にとっては最高の幸せには違いないが、俺は鈴音さんを養えるのか!?)
(絶望的な、保育士資格取得の勉強を続けている状態で、涼子さんに結婚前提の付き合いを容認してくれるのか!?)
(だから……鈴音さんはさっき、あんな事を聞いてきたのか!)
(本当に保育士資格取得を出来る見込みが有れば、涼子さんも安心するに決まっている!!)
(けど……失敗したらどう成る?)
(俺は通信講座とは言え、ほぼ独学だ。解らない所はWebサイトで調べているが、効果的では無い!)
俺が頭の中で色々と考えて居る中、鈴音さんの言葉にはまだ続きが有った。
「その時に私の母親に対して、私を比叡さんに任せても良いと感じてくれる様に、自己アピールをして貰いたいのです!」
「自己アピール!?」
「そうです!!」
「美作家は力を一気に無くしましたが、分家で有る以上、有る程度の人で無いと受け入れてはくれません!」
「それと……最悪、婿に成る事も考えて置いて下さい」
「父は絶縁されて、元兄の親権も父に移っています」
「比叡さんが婿に入らないと、美作家は私の所で途絶えてしまいます……」
(何か凄く、ややこしく成ってきたぞ!!)
(俺が婿に入るのは構わないけど、鈴音さんもやはり、美作家を捨て切れなかったのか…)
俺が一般的な社会人生活を営んで居れば、深くは考える必要は無いが、俺の今の立場はアルバイトで有って、更に夢を追い掛けている青年で有る。
そんな人物を、結婚相手や更に婿に受け入れる親なんて、普通は居ないだろう!
今まで、気の抜けた生活だったが……また、ドラマ的な展開が始まる予感がした。
俺は呆然としていると……
「急に驚かす事を言ってしまって、ごめんなさい…」
「けど……比叡さんが其処まで、私の事を思っていてくれるからこそ話しました」
「……鈴音さんは、俺と本当に結婚したいの?」
「……はいと言えば、そうですか……。私の中でも判りません」
「どうして、判らないの??」
「私は今まで、人に愛される側で有って、愛する方では有りませんでした!」
「孝明さんや比叡さん見たいに、求愛を求めて来る人ばかりでした」
「中学生時代でも、かなりの男性から求愛を求められていましたが、私は関係は深めませんでした」
「今でもそうですか、親友と異性との線引きが、私の中では良く理解出来てないのです!」
(人を本当に好きに成った事が無いと、言うのも珍しいな?)
(まぁ……相手を好きに成る時は大体“顔”か、自分が持っていない“何か”に惹かれて、相手を意識し始めるからな)
(俺が稀子を好き成った本音は“顔”だし、鈴音さんの場合は“綺麗な心”だった)
(そして……鈴音さんが俺を意識している部分は、恐らくだが、保育士に成る”夢”を追いかけている姿だろう)
(山本(孝明)さんの場合は“男気”だから、心の芯から強い愛情を感じ取る部分では無い)
これで……鈴音さんのはっきりしない恋愛感情が、少しは謎解けた気がする。
鈴音さんは、上辺の恋しか知らないのだ。
容姿が優れているから、相手に好きに成って貰う努力もしていないだろうし、元々お嬢様素質の人だったと感じる。
逆に言うと、公立中学校に行って良く、悪い先輩らに目を付けられなかったよな……
「でも……俺の事は、好きですよね?」
「はい…。好きですが…//////」
鈴音さんは、上目遣いで恥ずかしそうに言う。
(俺が陽キャラだったら……鈴音さんを肉体関係に強引に持ち込んで、俺の理想通りに調教するのだが、俺はそんなキャラでは無い…)
恋愛は難しいな……
「俺は、凄く嬉しいけど…………」
内心は凄く嬉しい筈なのだが、俺はここで考えてしまう。
(鈴音さんも、俺に対する好意は強いと見て良いのか?)
(それとも、余りにも世間知らずか??)
(もし、結婚が実現したら、俺にとっては最高の幸せには違いないが、俺は鈴音さんを養えるのか!?)
(絶望的な、保育士資格取得の勉強を続けている状態で、涼子さんに結婚前提の付き合いを容認してくれるのか!?)
(だから……鈴音さんはさっき、あんな事を聞いてきたのか!)
(本当に保育士資格取得を出来る見込みが有れば、涼子さんも安心するに決まっている!!)
(けど……失敗したらどう成る?)
(俺は通信講座とは言え、ほぼ独学だ。解らない所はWebサイトで調べているが、効果的では無い!)
俺が頭の中で色々と考えて居る中、鈴音さんの言葉にはまだ続きが有った。
「その時に私の母親に対して、私を比叡さんに任せても良いと感じてくれる様に、自己アピールをして貰いたいのです!」
「自己アピール!?」
「そうです!!」
「美作家は力を一気に無くしましたが、分家で有る以上、有る程度の人で無いと受け入れてはくれません!」
「それと……最悪、婿に成る事も考えて置いて下さい」
「父は絶縁されて、元兄の親権も父に移っています」
「比叡さんが婿に入らないと、美作家は私の所で途絶えてしまいます……」
(何か凄く、ややこしく成ってきたぞ!!)
(俺が婿に入るのは構わないけど、鈴音さんもやはり、美作家を捨て切れなかったのか…)
俺が一般的な社会人生活を営んで居れば、深くは考える必要は無いが、俺の今の立場はアルバイトで有って、更に夢を追い掛けている青年で有る。
そんな人物を、結婚相手や更に婿に受け入れる親なんて、普通は居ないだろう!
今まで、気の抜けた生活だったが……また、ドラマ的な展開が始まる予感がした。
俺は呆然としていると……
「急に驚かす事を言ってしまって、ごめんなさい…」
「けど……比叡さんが其処まで、私の事を思っていてくれるからこそ話しました」
「……鈴音さんは、俺と本当に結婚したいの?」
「……はいと言えば、そうですか……。私の中でも判りません」
「どうして、判らないの??」
「私は今まで、人に愛される側で有って、愛する方では有りませんでした!」
「孝明さんや比叡さん見たいに、求愛を求めて来る人ばかりでした」
「中学生時代でも、かなりの男性から求愛を求められていましたが、私は関係は深めませんでした」
「今でもそうですか、親友と異性との線引きが、私の中では良く理解出来てないのです!」
(人を本当に好きに成った事が無いと、言うのも珍しいな?)
(まぁ……相手を好きに成る時は大体“顔”か、自分が持っていない“何か”に惹かれて、相手を意識し始めるからな)
(俺が稀子を好き成った本音は“顔”だし、鈴音さんの場合は“綺麗な心”だった)
(そして……鈴音さんが俺を意識している部分は、恐らくだが、保育士に成る”夢”を追いかけている姿だろう)
(山本(孝明)さんの場合は“男気”だから、心の芯から強い愛情を感じ取る部分では無い)
これで……鈴音さんのはっきりしない恋愛感情が、少しは謎解けた気がする。
鈴音さんは、上辺の恋しか知らないのだ。
容姿が優れているから、相手に好きに成って貰う努力もしていないだろうし、元々お嬢様素質の人だったと感じる。
逆に言うと、公立中学校に行って良く、悪い先輩らに目を付けられなかったよな……
「でも……俺の事は、好きですよね?」
「はい…。好きですが…//////」
鈴音さんは、上目遣いで恥ずかしそうに言う。
(俺が陽キャラだったら……鈴音さんを肉体関係に強引に持ち込んで、俺の理想通りに調教するのだが、俺はそんなキャラでは無い…)
恋愛は難しいな……
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