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【R-15】鈴音編
第122話 何気ない日常 その2
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直ぐに稀子も台所にやって来て、みんなで朝食を食べ始める。
稀子の姿も制服姿だった。
稀子は口元から、手で干物の小骨を取り出しながら干物を食べている。
「うん!」
「これぞ、この国の朝食だね♪」
小骨を干物が乗っている皿に置きながら、稀子は言う。
「稀子さん。そう言うのでしたら、箸で取って下さい…」
「稀子さんも女性なのですから」
鈴音さんは“やれやれ”の表情をしながら言う。
「箸より、手の方が確実だよ!」
「ねぇ! 比叡君!!」
「……俺の方に振られても」
そんな感じで、朝食の時間は過ぎていく……
……
朝食の後片付けは、真理江さんが行う事に成っているが、手伝える所はみんなで手伝っていく。
真理江さんはしばらくの間、この家で休養を取るそうだ。部屋の清掃等もしてくれる。
俺は倉庫業だが、アルバイト先を無事に見つける事が出来た。
日中はアルバイトをして、夜は保育士の勉強を再開しているが、俺がこのまま保育士に成るのに厳しい状況は変わらない。
稀子が本当に、児童福祉に強い大学や専門学校に行くのか、それとも鈴音さんが……と考えるが、俺が保育士に成るための応援してくれている人は、この家に住んでいる人以外は居ない。
最悪の事も現実味を帯びるが、学科だけは自力で出来るので、まずは学科試験に合格しなければ成らない。
☆
時間的に鈴音さん・稀子が先に家を出て行く。その後は俺のパターンで有る。
俺は自室で、アルバイトに行く準備をしていると……
『コン、コン♪』
(前。稀子が言っていた奴だが、このノックの仕方は鈴音さんに違いないだろう!)
「どうぞ!」
俺が声を掛けると、ドアが開いて鈴音さんが入ってくる。
この時間に珍しいな?
でも、何も言わずにドアを閉めて近づいてくる?
「どうしました?」
「鈴音さん!」
少し、鈴音さんの様子がおかしいと感じた矢先……
「……比叡さん。突然ですが!!」
「比叡さんは、私の事が好きですか?」
いきなり鈴音さんは、頬を染めながら告白してきた!!
「えっ……えぇ!!!」
「いきなりどうしたんですか、鈴音さん///」
「勿論、大好きですよ! 指を舐めたくなるぐらいに///」
俺は素直に好意を伝える。
すると……鈴音さんは嬉しそうに喋り出す。
「そうですか~~♪」
「そこまで私の事が……今でも、好きな気持ちは変わりませんでしたか~~」
「比叡さん……私。比叡さんの気持ちを受け入れたいと思います///」
「体の関係はダメですけど…、今朝位の事なら、少しずつ受け入れていこうと思っています!」
鈴音さんは顔を赤くしながらも、満面の笑顔で言ってくれる。
やっと……鈴音さんが、本当の本当にレベルアップする日が来た!
「鈴音さん……」
「比叡さん……」
2人は抱き合いながらキスをする。
最近……鈴音さんとは全くキスをしていなかった。
以前したのは……あの過ちの始まりの時以来だった……
「久しぶりにしたけど、美味しいです鈴音さん!」
「キスだけで無く、他の所も味見してみたい!」
「制服姿の鈴音さんも、凄く愛おしい!!」
「駄目ですよ~~、比叡さん」
「もし、制服が乱れたり、汚れていたら稀子さんにバレてしまいます!!」
「あ~~、たしかに……。鈴音さんも策士ですね!」
「そりゃあ、そうですよ!」
「悪いオオカミさんに、直ぐ食べられないようにしなくてわ♪」
本当に、今までの鈴音さんとは違う鈴音さんで有った。
鈴音さんの体に、稀子が憑依して居る様にも見えてしまう。
「鈴ちゃん~~、何処~~?」
「そろそろ行かないと、二人共遅刻に成るよ~~~」
ドアの向こう側から稀子の声が聞こえる。
鈴音さんを探している感じだ。名残惜しいが、ここまでとするしかない!
お互いは離れて……
「それでは、比叡さん行って来ます!」
「行ってらっしゃい、鈴音さん!」
鈴音さんは挨拶をして、俺の部屋から出て行ってしばらくすると、稀子の大きな声が、扉を閉めているのに響いてきた。
「あっ!」
「鈴ちゃん。居た~~~」
「どこ、行っていたの!!」
「ちょっと、比叡さん……」
「探したんだよ! もぉ……」
しばらくすると稀子の声が聞こえなく成っていく…。鈴音さんと一緒に学園に向かったのだろう
……
やっとと言うべきか……鈴音さんとの関係が本格的に始まった。
何故……鈴音さんが急に俺を受け入れたかは解らないが、鈴音さんの中で1つの区切りを付けたかったのかも知れない?
鈴音さんは美作家と山本(孝明)さんから解放されて、稀子見たいな鈴音さんに変化しつつ有る。
俺的には“くだけた”鈴音さんも好きだが、大人モードの鈴音さんの方が好きで有る。年下だけど……甘えたくなる鈴音さんの方が俺好みで有る。
(あのまま行くと……稀子が2人に成るような者か!?)
今までの稀子は鈴音さんが居るからこそ、遠慮とか気を遣うとかをしていた筈だ!?
それを鈴音さんが止めたら賑やかには成るが、真理江さんや俺が疲れてしまうだろう!!
稀子は1人で十分で有る。出来ればこれ以上、鈴音さんは“くだけて”欲しくは無い!!
「鈴音さんとデートもしたいけど、稀子と3人で遊びにも行きたいな!」
「山本さんが事故を起こして以来……レジャーは自粛していたからな」
「あっ、そろそろ……俺もアルバイトに行くか!」
今住んでいる町は、近くに水族館が有るらしいし、食べ物、自然の景観もたくさん有る。
(少し落ち着いたら真理江さんも誘って、みんなで遊びに行こう!!)
俺はそう考えながら……アルバイト先に向かった。
……
☆偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!☆
☆鈴音編☆
おわり
☆鈴音編 第2章☆へ続く……
稀子の姿も制服姿だった。
稀子は口元から、手で干物の小骨を取り出しながら干物を食べている。
「うん!」
「これぞ、この国の朝食だね♪」
小骨を干物が乗っている皿に置きながら、稀子は言う。
「稀子さん。そう言うのでしたら、箸で取って下さい…」
「稀子さんも女性なのですから」
鈴音さんは“やれやれ”の表情をしながら言う。
「箸より、手の方が確実だよ!」
「ねぇ! 比叡君!!」
「……俺の方に振られても」
そんな感じで、朝食の時間は過ぎていく……
……
朝食の後片付けは、真理江さんが行う事に成っているが、手伝える所はみんなで手伝っていく。
真理江さんはしばらくの間、この家で休養を取るそうだ。部屋の清掃等もしてくれる。
俺は倉庫業だが、アルバイト先を無事に見つける事が出来た。
日中はアルバイトをして、夜は保育士の勉強を再開しているが、俺がこのまま保育士に成るのに厳しい状況は変わらない。
稀子が本当に、児童福祉に強い大学や専門学校に行くのか、それとも鈴音さんが……と考えるが、俺が保育士に成るための応援してくれている人は、この家に住んでいる人以外は居ない。
最悪の事も現実味を帯びるが、学科だけは自力で出来るので、まずは学科試験に合格しなければ成らない。
☆
時間的に鈴音さん・稀子が先に家を出て行く。その後は俺のパターンで有る。
俺は自室で、アルバイトに行く準備をしていると……
『コン、コン♪』
(前。稀子が言っていた奴だが、このノックの仕方は鈴音さんに違いないだろう!)
「どうぞ!」
俺が声を掛けると、ドアが開いて鈴音さんが入ってくる。
この時間に珍しいな?
でも、何も言わずにドアを閉めて近づいてくる?
「どうしました?」
「鈴音さん!」
少し、鈴音さんの様子がおかしいと感じた矢先……
「……比叡さん。突然ですが!!」
「比叡さんは、私の事が好きですか?」
いきなり鈴音さんは、頬を染めながら告白してきた!!
「えっ……えぇ!!!」
「いきなりどうしたんですか、鈴音さん///」
「勿論、大好きですよ! 指を舐めたくなるぐらいに///」
俺は素直に好意を伝える。
すると……鈴音さんは嬉しそうに喋り出す。
「そうですか~~♪」
「そこまで私の事が……今でも、好きな気持ちは変わりませんでしたか~~」
「比叡さん……私。比叡さんの気持ちを受け入れたいと思います///」
「体の関係はダメですけど…、今朝位の事なら、少しずつ受け入れていこうと思っています!」
鈴音さんは顔を赤くしながらも、満面の笑顔で言ってくれる。
やっと……鈴音さんが、本当の本当にレベルアップする日が来た!
「鈴音さん……」
「比叡さん……」
2人は抱き合いながらキスをする。
最近……鈴音さんとは全くキスをしていなかった。
以前したのは……あの過ちの始まりの時以来だった……
「久しぶりにしたけど、美味しいです鈴音さん!」
「キスだけで無く、他の所も味見してみたい!」
「制服姿の鈴音さんも、凄く愛おしい!!」
「駄目ですよ~~、比叡さん」
「もし、制服が乱れたり、汚れていたら稀子さんにバレてしまいます!!」
「あ~~、たしかに……。鈴音さんも策士ですね!」
「そりゃあ、そうですよ!」
「悪いオオカミさんに、直ぐ食べられないようにしなくてわ♪」
本当に、今までの鈴音さんとは違う鈴音さんで有った。
鈴音さんの体に、稀子が憑依して居る様にも見えてしまう。
「鈴ちゃん~~、何処~~?」
「そろそろ行かないと、二人共遅刻に成るよ~~~」
ドアの向こう側から稀子の声が聞こえる。
鈴音さんを探している感じだ。名残惜しいが、ここまでとするしかない!
お互いは離れて……
「それでは、比叡さん行って来ます!」
「行ってらっしゃい、鈴音さん!」
鈴音さんは挨拶をして、俺の部屋から出て行ってしばらくすると、稀子の大きな声が、扉を閉めているのに響いてきた。
「あっ!」
「鈴ちゃん。居た~~~」
「どこ、行っていたの!!」
「ちょっと、比叡さん……」
「探したんだよ! もぉ……」
しばらくすると稀子の声が聞こえなく成っていく…。鈴音さんと一緒に学園に向かったのだろう
……
やっとと言うべきか……鈴音さんとの関係が本格的に始まった。
何故……鈴音さんが急に俺を受け入れたかは解らないが、鈴音さんの中で1つの区切りを付けたかったのかも知れない?
鈴音さんは美作家と山本(孝明)さんから解放されて、稀子見たいな鈴音さんに変化しつつ有る。
俺的には“くだけた”鈴音さんも好きだが、大人モードの鈴音さんの方が好きで有る。年下だけど……甘えたくなる鈴音さんの方が俺好みで有る。
(あのまま行くと……稀子が2人に成るような者か!?)
今までの稀子は鈴音さんが居るからこそ、遠慮とか気を遣うとかをしていた筈だ!?
それを鈴音さんが止めたら賑やかには成るが、真理江さんや俺が疲れてしまうだろう!!
稀子は1人で十分で有る。出来ればこれ以上、鈴音さんは“くだけて”欲しくは無い!!
「鈴音さんとデートもしたいけど、稀子と3人で遊びにも行きたいな!」
「山本さんが事故を起こして以来……レジャーは自粛していたからな」
「あっ、そろそろ……俺もアルバイトに行くか!」
今住んでいる町は、近くに水族館が有るらしいし、食べ物、自然の景観もたくさん有る。
(少し落ち着いたら真理江さんも誘って、みんなで遊びに行こう!!)
俺はそう考えながら……アルバイト先に向かった。
……
☆偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!☆
☆鈴音編☆
おわり
☆鈴音編 第2章☆へ続く……
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