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【R-15】鈴音編
第116話 離散!? その2
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「私が実家に連れ戻されてしまいますと、今後の比叡さんとの関係も、必ず影響が出て来るはずです!」
「私の父が、比叡さんに嫌がらせを絶対に行うはずです!」
「私に監視を付けたり、もしかしたら金銭や暴力等で、比叡さんと私の関係を断ち切る可能性が大きいです!!」
「比叡さんには以前話した通り、私の両親。特に父が比叡さんを快く思っていません!」
「父は…、私にこう言いました」
『鈴音…。鈴音も美作家の一員だ!』
『学の無い、夢を追い掛ける青年とは縁を切って、鈴音も美作家に相応しい一員に成りなさい!』
「そう私は、父に言われました!」
「比叡さん!! 私は、まだ実家に戻りたくは有りません!!」
「今戻ったら……私はきっと軟禁状態にされて、政略結婚の道具にされてしまいます!」
「私、聞いてしまったのです!!」
「……最近、父の事業が宜しくないのです」
「孝明さんの顛末と、比叡さんとの関係を報告するために帰った時ですが……ドアが半開きに成っている状態で、父と兄が部屋の中で話をしていました」
「私は偶然、通り掛かっただけなのですが…、その時に、聞いてはいけない言葉を聞いてしまいました!!」
……
『なぁ、ジュニア!』
『鈴音も、そろそろ年頃だな…!』
『暴走族の男とは縁が切れたが…、また無能そうな男と関係を持ちやがって、鈴音の奴は!!』
『鈴音は優しい子だから、直ぐに変な奴と関係を持ちたがる!!』
『親ながら……困った子だ!』
『前の彼奴は、バックが面倒くさそうだったから諦めていたが、あの男ならたやすい事だ!』
『なぁ、ジュニア』
『俺(鈴音父)は…、鈴音を在る飲食店会長の御曹司に、プレゼントしようかと思っているのだよ!』
『彼処は規模が大きいから販路も広がるし、新たな人脈も築ける!』
『今までは暴走族の男がいたから、躊躇っていたが、ニートもどきやチー牛男だったら、どうにでも成る!!』
『どうだ!』
『ジュニア! 悪くない話だろ!!』
『これが成功すれば、業績は大幅に飛躍するし、新たな借り入れも出来て、事業の拡大も出来る!!』
『倒産どころか、一気に国内有数企業にのし上がれる!!』
『良いね、お父さん!』
『鈴音は器量が良いから、御曹司も喜びますよ!』
『もしかしたら、御曹司よりも会長が手を付けそうですがね!!』
『彼処の会長……少女好きですからね…!』
『鈴音が、処女だったら最高だね!!』
『ジュニア!』
『あの感じなら、まだ処女だろ!!』
『見た目は大人だが、仕草がまだ子どもだ!!』
『会長や御曹司も生娘が来たら、大喜びするに違いない!!』
『がはは~~~』
『あはは~~~』
……
「私を……何処かの企業の御曹司と、結婚させる話を聞いてしまいました!!」
「私は人間です!」
「美作家の道具では有りません!!」
「こんなために、私は成長したのでは有りません!!」
「稀子さん見たいな普通の生活がしたいです。私は地位も名誉も要りません!!」
鈴音さんはそう言いながら涙を“ぽろぽろ”流し始める。
それ見た稀子は、直ぐに鈴音さんに駆け寄って、慰めながら俺に声を掛けて来る。
「比叡君……」
「うっ……うん」
稀子が俺に声を掛けるが、俺は『うん』しか言えなかった。
「比叡君が鈴ちゃんを本当に好きなら、比叡君がここで頑張らないと鈴ちゃんを失うぞ!!」
「それが出来ないと比叡君は、鈴ちゃんと強制的に“さようなら”されるよ!」
稀子は力強い口調で俺に言って来るが、俺に出来る事は『無い……』としか言えない……
人望も無い。腕力も無い。学力も無い。天性も無い。
この状態でどうやって戦えば良いのだ!
俺が、鈴音さんの父親に決死の説得を挑んでも、“万歳アタック”に成るだけで有って、犬死に成るのは目に見えている!!
それ以外に思い付くのは駆け落ちだが、学園生の鈴音さんと駆け落ちを本当にしたら、鈴音さんの両親が捜索願を出して、警察が全力で捜し出すはずだ!
この国の警察は、子ども・学生関連の事件には全力を挙げて捜査をする。
鈴音さんや稀子の区分は、選挙権の有る大人扱いには成るが、完全の成人扱いでは無い。
(俺としても、鈴音さんとは関わりを続けたい……)
(山本さんを駆逐したら……今度は鈴音さんの父親か…!)
本当に小説の世界見たいに、次々に難題や、新たな敵が俺の前に現れる!!
俺は普通の暮らしたいのに何故、勝手にドラマ化される!!
それでも……この難局を切り抜けられなければ、俺と鈴音さんが結ばれる未来は見えないだろう……
俺と稀子と鈴音さんのやり取りを静かに見ていた、山本さんお母さんが俺に話し掛けてくる。
「青柳さん……」
「はい…。おばさん……何でしょうか?」
「……私の口から、これを言って良いのか判りませんが、在る県に私の妹が住んでいます」
「今、住んでいる町と比べれば田舎ですが、その町には鈴音さん達が通っている学園の姉妹校も有ります!」
「私から妹にお願いすれば、青柳さんや鈴音さんの住処を準備してくれると思います」
「青柳さんと鈴音さんの気持ちが本気でしたら、考えて見てはどうでしょうか?」
なんと!!
山本さんのお母さんから、とんでもない事が提案された!?
これも駆け落ちに成る筈だが、山本さんお母さんの支援が有る!!
山本さんお母さんからの提案を、俺なりに考えて見る事にした。
「私の父が、比叡さんに嫌がらせを絶対に行うはずです!」
「私に監視を付けたり、もしかしたら金銭や暴力等で、比叡さんと私の関係を断ち切る可能性が大きいです!!」
「比叡さんには以前話した通り、私の両親。特に父が比叡さんを快く思っていません!」
「父は…、私にこう言いました」
『鈴音…。鈴音も美作家の一員だ!』
『学の無い、夢を追い掛ける青年とは縁を切って、鈴音も美作家に相応しい一員に成りなさい!』
「そう私は、父に言われました!」
「比叡さん!! 私は、まだ実家に戻りたくは有りません!!」
「今戻ったら……私はきっと軟禁状態にされて、政略結婚の道具にされてしまいます!」
「私、聞いてしまったのです!!」
「……最近、父の事業が宜しくないのです」
「孝明さんの顛末と、比叡さんとの関係を報告するために帰った時ですが……ドアが半開きに成っている状態で、父と兄が部屋の中で話をしていました」
「私は偶然、通り掛かっただけなのですが…、その時に、聞いてはいけない言葉を聞いてしまいました!!」
……
『なぁ、ジュニア!』
『鈴音も、そろそろ年頃だな…!』
『暴走族の男とは縁が切れたが…、また無能そうな男と関係を持ちやがって、鈴音の奴は!!』
『鈴音は優しい子だから、直ぐに変な奴と関係を持ちたがる!!』
『親ながら……困った子だ!』
『前の彼奴は、バックが面倒くさそうだったから諦めていたが、あの男ならたやすい事だ!』
『なぁ、ジュニア』
『俺(鈴音父)は…、鈴音を在る飲食店会長の御曹司に、プレゼントしようかと思っているのだよ!』
『彼処は規模が大きいから販路も広がるし、新たな人脈も築ける!』
『今までは暴走族の男がいたから、躊躇っていたが、ニートもどきやチー牛男だったら、どうにでも成る!!』
『どうだ!』
『ジュニア! 悪くない話だろ!!』
『これが成功すれば、業績は大幅に飛躍するし、新たな借り入れも出来て、事業の拡大も出来る!!』
『倒産どころか、一気に国内有数企業にのし上がれる!!』
『良いね、お父さん!』
『鈴音は器量が良いから、御曹司も喜びますよ!』
『もしかしたら、御曹司よりも会長が手を付けそうですがね!!』
『彼処の会長……少女好きですからね…!』
『鈴音が、処女だったら最高だね!!』
『ジュニア!』
『あの感じなら、まだ処女だろ!!』
『見た目は大人だが、仕草がまだ子どもだ!!』
『会長や御曹司も生娘が来たら、大喜びするに違いない!!』
『がはは~~~』
『あはは~~~』
……
「私を……何処かの企業の御曹司と、結婚させる話を聞いてしまいました!!」
「私は人間です!」
「美作家の道具では有りません!!」
「こんなために、私は成長したのでは有りません!!」
「稀子さん見たいな普通の生活がしたいです。私は地位も名誉も要りません!!」
鈴音さんはそう言いながら涙を“ぽろぽろ”流し始める。
それ見た稀子は、直ぐに鈴音さんに駆け寄って、慰めながら俺に声を掛けて来る。
「比叡君……」
「うっ……うん」
稀子が俺に声を掛けるが、俺は『うん』しか言えなかった。
「比叡君が鈴ちゃんを本当に好きなら、比叡君がここで頑張らないと鈴ちゃんを失うぞ!!」
「それが出来ないと比叡君は、鈴ちゃんと強制的に“さようなら”されるよ!」
稀子は力強い口調で俺に言って来るが、俺に出来る事は『無い……』としか言えない……
人望も無い。腕力も無い。学力も無い。天性も無い。
この状態でどうやって戦えば良いのだ!
俺が、鈴音さんの父親に決死の説得を挑んでも、“万歳アタック”に成るだけで有って、犬死に成るのは目に見えている!!
それ以外に思い付くのは駆け落ちだが、学園生の鈴音さんと駆け落ちを本当にしたら、鈴音さんの両親が捜索願を出して、警察が全力で捜し出すはずだ!
この国の警察は、子ども・学生関連の事件には全力を挙げて捜査をする。
鈴音さんや稀子の区分は、選挙権の有る大人扱いには成るが、完全の成人扱いでは無い。
(俺としても、鈴音さんとは関わりを続けたい……)
(山本さんを駆逐したら……今度は鈴音さんの父親か…!)
本当に小説の世界見たいに、次々に難題や、新たな敵が俺の前に現れる!!
俺は普通の暮らしたいのに何故、勝手にドラマ化される!!
それでも……この難局を切り抜けられなければ、俺と鈴音さんが結ばれる未来は見えないだろう……
俺と稀子と鈴音さんのやり取りを静かに見ていた、山本さんお母さんが俺に話し掛けてくる。
「青柳さん……」
「はい…。おばさん……何でしょうか?」
「……私の口から、これを言って良いのか判りませんが、在る県に私の妹が住んでいます」
「今、住んでいる町と比べれば田舎ですが、その町には鈴音さん達が通っている学園の姉妹校も有ります!」
「私から妹にお願いすれば、青柳さんや鈴音さんの住処を準備してくれると思います」
「青柳さんと鈴音さんの気持ちが本気でしたら、考えて見てはどうでしょうか?」
なんと!!
山本さんのお母さんから、とんでもない事が提案された!?
これも駆け落ちに成る筈だが、山本さんお母さんの支援が有る!!
山本さんお母さんからの提案を、俺なりに考えて見る事にした。
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