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【R-15】鈴音編
第110話 後始末 その3
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……
家の問題は解決が出来たが、仕事(アルバイト)の問題は解決していない。
今のアパートに住み続けられるなら、仕事も近場の方が都合良い。
俺は色々と悩んだが……、長居鉄工所の社長に事の顛末を話す事にした。
社長や専務も悪い人では無いし、それに折角覚えかけた仕事だったし、自ら止めた訳では無い。
最初は……仕事内容が理解が出来ずに苦労したが、辞めさせられる直前には、この仕事も悪くないと俺は感じていた。
俺は翌日。長居鉄工所に行って、社長に事情を説明する事にした。
……
…
・
結果を言うと俺は翌日から、再びアルバイトで採用される事に成った!
社長の方も『山本が事故を起こした事はニュースで知ったが、理由がそんな馬鹿げた事だったとは……』と、社長は顔をしかめながら言った。
俺の仕事ぶりも悪くなかったらしく、同条件で働ける事に成ったが同時に、通信講座で保育士資格取得を目指す事も社長に伝えて、勤務時間を1時間減らして貰うも事も、社長は受け入れてくれた!
今回の件で社長は、山本さんとは距離を開けるそうなので、仮に『辞めさせろ!』と山本さんが言って来ても、社長は相手にしないそうだし、その前に『山本は、この町にはおれんだろ!』と言った。
これで家の問題。仕事の問題も解決して、後はアルバイトをしながら、保育士資格取得を目指すだけだが、実際に資格取得出来るかは、非常に厳しい状況に成るだろう。なんせ、支援者がいないからだ。
山本さんお母さんの人脈も、かなりの影響を受けたので、俺の引っ越しも中止と成っている。そうでなければ、俺の引っ越しは出来ているからだ。
やはり身内で犯罪者を出すのは、この国では不都合のようだ……
……
鈴音さんとの関係は、正式な関係には成ったのだが、鈴音さんの中では山本(孝明)さんが忘れられないらしく、俺との距離が一気に縮まる事は無かった…。却って、逃亡旅行時の方が良い位で有った……
鈴音さんと会話も堂々と出来て、楽しい時間も一応増えたが、時々、寂しくなる鈴音さんの表情を見てしまうが……、俺はどうする事も出来なかった!!
……
やはりと言うか当然と言うべきか、山本さんは起訴されてしまったが、裁判の判決はこれからだし、山本さんの弁護士が敏腕弁護士さんなら、罰金刑にしてしまう可能性も有る!?
被害者の方は、幸運良く意識は取り戻したが……、残念ながら後遺症が残るようなので、交通事故の賠償金は民事裁判に発展すると、山本さんのお母さんは諦め口調で言っていた。
言い値で払える金額では当然無いし、自賠責保険が失効しているから、その分は自己負担だからだ。
自賠責保険の項目に有る、後遺障害による(※)補償額は最大4,000万円にも成るので、この金額を全額自己負担で支払うと成ると、家屋を売っても足りないはずだ!!
それより上回る賠償金額については、任意保険で有るバイク保険から支払われるが、自賠責保険の枠に入る、4,000万円相当までは自己負担に成る……
後遺症の程度が解らないが年齢も若くて、妻子持ちと成ると、かなりの賠償金を覚悟しなければ成らない。
無保険の自動車事故は大事に為ると言うのを、嫌と言う程理解してしまった。
(※)何度も書き記しますが、これはフィクションです!
自賠責保険による、補償の一般的限度額は、必ずそうなるとは限りません。
現実は更に色々な要素が加わるので、その時その時です。
……
…
・
しばらく時が過ぎて……
遂に、山本さんの判決が下る日が来た。
俺は判決を傍聴しには行かなかったが、鈴音さんは学園を休んでまで傍聴しに行った……。稀子も気にしていたが、鈴音さんに『稀子さんは学園に行って下さい』と言われた。
その日の晩ご飯前に、鈴音さんから判決を聞いたのだが、山本さんの判決は禁固1年6ヶ月とかなり重く、更に執行猶予も付かないと言う……、かなり厳しい判決だった。
車検切れ・自賠責保険切れのバイクに乗車して、自分勝手な行動・思想で交通法規を逸脱して人身事故を起こし、更に相手に後遺症を負わせたのは、裁判長も許せないと感じたのだろう……
山本さんは、控訴をしないそうなので、その判決で決定しそうだった。
検察側も、控訴はしない感じで有ると、鈴音さんから聞いた。これで刑が確定するだろう……
これで、山本さんとはしばらく外では会えない訳だが、俺に会いたい気持ちは全く無かった。
あの時見た夢が……山本さんの本性だったら、俺は二度と関わりたく無い!!
後は…、被害者側の民事裁判が残っているが、素直に示談とかで決まる気配は無かった。
……
晩ご飯を食べて、みんなで後片付けをした後、俺は鈴音さんを外に呼び出す。
鈴音さんは素直に来てくれる。
「比叡さん。どうしましたか…?」
「急に外で、話がしたいなんて?」
「稀子さん達に…、聞かれない方が良い話ですか?」
「うん。そうなんだ、鈴音さん…」
「?」
「鈴音さん!」
「こんな事言うのも何だけど、山本さんの判決も出てしまったし俺達、もう少し関係を深めない…?」
「比叡さん……もう少しとは…?」
「そっ、その…体の関係とかを……」
俺が言い終える前に、鈴音さんは急にため息をつく。
「比叡さんは……デリカシー無い人ですね…!」
鈴音さんは、呆れ返りながら言う。
「……たしかに、孝明さんの判決も決まりました」
「禁固刑ですので、しばらくは外には出てこられません」
「…私も比叡さんは好きですが……もう少し、相手の気持ちを考えませんか?」
鈴音さんに何時もの笑顔は無く、軽蔑する眼差しをしながら俺に言う。
(鈴音さんの心の中には、まだ山本さんが居るのか…?)
(関係は断った筈なのに……)
「比叡さん…」
「はい……」
「このままだと、私は比叡さんに興味を失うかも知れません…」
「どうしてでしょうね……?」
「えっ!?」
「比叡さんの中では、孝明さんが危険な人だと判断していますが、私はそうでは有りません!」
「今回の事故は…、孝明さんの自業自得の面も強いですが、比叡さんは孝明さんが事故を起こしてから、孝明さんに対して何をしましたか!?」
「そっ、それは……」
「……」
「……何も、していないですよね!」
「面会もしていませんし、心配する素振りも見せない…」
「比叡さんから見れば『いい気味!』かも知れませんが、私はそうでは有りません!!」
「鈴音さん……」
「私はもう少し、思いやりが有る人が好きです……」
鈴音さんはそう言って、静かに玄関に戻ろうとすると……
「あっ!」
「なんで…、お前らが総長の家に居るんだ!?」
急に見知らぬ男が、俺か鈴音さんに声を掛けて来た?
(でも、俺達と言ったな…。総長と言うには山本さんの知り合い、暴走族か?)
その男はいきなり、俺の胸ぐらを左手で掴む!!
「てめぇ~~!」
「お前らが逃げるから、あの方が事故を起こしたのだ!!」
「どんな理由で逃げたかは知らんが、全てお前の所為だ!!」
「あの方の敵は…、副総長で有るこの敏行が取ってやる~~!!」
その男は、俺の胸ぐらを掴んだ状態で、俺の頬に目掛けて拳を振りかぶってきた!!
家の問題は解決が出来たが、仕事(アルバイト)の問題は解決していない。
今のアパートに住み続けられるなら、仕事も近場の方が都合良い。
俺は色々と悩んだが……、長居鉄工所の社長に事の顛末を話す事にした。
社長や専務も悪い人では無いし、それに折角覚えかけた仕事だったし、自ら止めた訳では無い。
最初は……仕事内容が理解が出来ずに苦労したが、辞めさせられる直前には、この仕事も悪くないと俺は感じていた。
俺は翌日。長居鉄工所に行って、社長に事情を説明する事にした。
……
…
・
結果を言うと俺は翌日から、再びアルバイトで採用される事に成った!
社長の方も『山本が事故を起こした事はニュースで知ったが、理由がそんな馬鹿げた事だったとは……』と、社長は顔をしかめながら言った。
俺の仕事ぶりも悪くなかったらしく、同条件で働ける事に成ったが同時に、通信講座で保育士資格取得を目指す事も社長に伝えて、勤務時間を1時間減らして貰うも事も、社長は受け入れてくれた!
今回の件で社長は、山本さんとは距離を開けるそうなので、仮に『辞めさせろ!』と山本さんが言って来ても、社長は相手にしないそうだし、その前に『山本は、この町にはおれんだろ!』と言った。
これで家の問題。仕事の問題も解決して、後はアルバイトをしながら、保育士資格取得を目指すだけだが、実際に資格取得出来るかは、非常に厳しい状況に成るだろう。なんせ、支援者がいないからだ。
山本さんお母さんの人脈も、かなりの影響を受けたので、俺の引っ越しも中止と成っている。そうでなければ、俺の引っ越しは出来ているからだ。
やはり身内で犯罪者を出すのは、この国では不都合のようだ……
……
鈴音さんとの関係は、正式な関係には成ったのだが、鈴音さんの中では山本(孝明)さんが忘れられないらしく、俺との距離が一気に縮まる事は無かった…。却って、逃亡旅行時の方が良い位で有った……
鈴音さんと会話も堂々と出来て、楽しい時間も一応増えたが、時々、寂しくなる鈴音さんの表情を見てしまうが……、俺はどうする事も出来なかった!!
……
やはりと言うか当然と言うべきか、山本さんは起訴されてしまったが、裁判の判決はこれからだし、山本さんの弁護士が敏腕弁護士さんなら、罰金刑にしてしまう可能性も有る!?
被害者の方は、幸運良く意識は取り戻したが……、残念ながら後遺症が残るようなので、交通事故の賠償金は民事裁判に発展すると、山本さんのお母さんは諦め口調で言っていた。
言い値で払える金額では当然無いし、自賠責保険が失効しているから、その分は自己負担だからだ。
自賠責保険の項目に有る、後遺障害による(※)補償額は最大4,000万円にも成るので、この金額を全額自己負担で支払うと成ると、家屋を売っても足りないはずだ!!
それより上回る賠償金額については、任意保険で有るバイク保険から支払われるが、自賠責保険の枠に入る、4,000万円相当までは自己負担に成る……
後遺症の程度が解らないが年齢も若くて、妻子持ちと成ると、かなりの賠償金を覚悟しなければ成らない。
無保険の自動車事故は大事に為ると言うのを、嫌と言う程理解してしまった。
(※)何度も書き記しますが、これはフィクションです!
自賠責保険による、補償の一般的限度額は、必ずそうなるとは限りません。
現実は更に色々な要素が加わるので、その時その時です。
……
…
・
しばらく時が過ぎて……
遂に、山本さんの判決が下る日が来た。
俺は判決を傍聴しには行かなかったが、鈴音さんは学園を休んでまで傍聴しに行った……。稀子も気にしていたが、鈴音さんに『稀子さんは学園に行って下さい』と言われた。
その日の晩ご飯前に、鈴音さんから判決を聞いたのだが、山本さんの判決は禁固1年6ヶ月とかなり重く、更に執行猶予も付かないと言う……、かなり厳しい判決だった。
車検切れ・自賠責保険切れのバイクに乗車して、自分勝手な行動・思想で交通法規を逸脱して人身事故を起こし、更に相手に後遺症を負わせたのは、裁判長も許せないと感じたのだろう……
山本さんは、控訴をしないそうなので、その判決で決定しそうだった。
検察側も、控訴はしない感じで有ると、鈴音さんから聞いた。これで刑が確定するだろう……
これで、山本さんとはしばらく外では会えない訳だが、俺に会いたい気持ちは全く無かった。
あの時見た夢が……山本さんの本性だったら、俺は二度と関わりたく無い!!
後は…、被害者側の民事裁判が残っているが、素直に示談とかで決まる気配は無かった。
……
晩ご飯を食べて、みんなで後片付けをした後、俺は鈴音さんを外に呼び出す。
鈴音さんは素直に来てくれる。
「比叡さん。どうしましたか…?」
「急に外で、話がしたいなんて?」
「稀子さん達に…、聞かれない方が良い話ですか?」
「うん。そうなんだ、鈴音さん…」
「?」
「鈴音さん!」
「こんな事言うのも何だけど、山本さんの判決も出てしまったし俺達、もう少し関係を深めない…?」
「比叡さん……もう少しとは…?」
「そっ、その…体の関係とかを……」
俺が言い終える前に、鈴音さんは急にため息をつく。
「比叡さんは……デリカシー無い人ですね…!」
鈴音さんは、呆れ返りながら言う。
「……たしかに、孝明さんの判決も決まりました」
「禁固刑ですので、しばらくは外には出てこられません」
「…私も比叡さんは好きですが……もう少し、相手の気持ちを考えませんか?」
鈴音さんに何時もの笑顔は無く、軽蔑する眼差しをしながら俺に言う。
(鈴音さんの心の中には、まだ山本さんが居るのか…?)
(関係は断った筈なのに……)
「比叡さん…」
「はい……」
「このままだと、私は比叡さんに興味を失うかも知れません…」
「どうしてでしょうね……?」
「えっ!?」
「比叡さんの中では、孝明さんが危険な人だと判断していますが、私はそうでは有りません!」
「今回の事故は…、孝明さんの自業自得の面も強いですが、比叡さんは孝明さんが事故を起こしてから、孝明さんに対して何をしましたか!?」
「そっ、それは……」
「……」
「……何も、していないですよね!」
「面会もしていませんし、心配する素振りも見せない…」
「比叡さんから見れば『いい気味!』かも知れませんが、私はそうでは有りません!!」
「鈴音さん……」
「私はもう少し、思いやりが有る人が好きです……」
鈴音さんはそう言って、静かに玄関に戻ろうとすると……
「あっ!」
「なんで…、お前らが総長の家に居るんだ!?」
急に見知らぬ男が、俺か鈴音さんに声を掛けて来た?
(でも、俺達と言ったな…。総長と言うには山本さんの知り合い、暴走族か?)
その男はいきなり、俺の胸ぐらを左手で掴む!!
「てめぇ~~!」
「お前らが逃げるから、あの方が事故を起こしたのだ!!」
「どんな理由で逃げたかは知らんが、全てお前の所為だ!!」
「あの方の敵は…、副総長で有るこの敏行が取ってやる~~!!」
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