偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
100 / 434
【R-15】鈴音編

第98話 最大の惨劇

しおりを挟む
 優しい口調で言い終えた山本さんは鬼の形相に変わり、鉄棒を持って居る腕一旦、後ろに引いて勢いを付けて、鈴音さんの大切な場所に目がけて鉄棒を当て込む!!

「きゃあぁ~~~!」

「うぐぅぅぃぃ~~!!」
「熱い!! 熱い !! 熱痛い!! 痛い!!」

『ジュワァ~~~』

『ズズブ、ブブ、ブチ、ジュ~~~~』

 焼けた鉄棒が……、鈴音さんのショーツを焼き焦がして、鈴音さんの股の中に入り込んで居る筈だ。俺の位置からでは見えない。見たくない!!
 こんなの夢に決まっている! 早く覚めてくれ!!

 俺は山本さんの背後しか見えないが、右腕を小刻みに動かしている……
 もっと、奥に入れるつもりだ!!

「あぐぉ~」
「うぐぁ、ひぎぃ、―――」

 鈴音さんは余りの痛みの所為か、まともに喋れてない!
 工場こうばの中に布が焦げる臭い。髪の毛が焦げる臭い…。鈴音さんの甘酸っぱい臭い…。そして……血生臭い臭いと、肉の焼けたような臭い!!
 更にアンモニア臭も加わる……。俺はその臭いで嘔吐えづき、吐き気を催す!

「うっ、……、うげぇ~~」

『ベチャ、ベチャ、ベチャ、―――』

 晩ご飯の時間から、かなりの時間が立っているから、胃の中身は余り出てこなかったが…、鈴音さんは大丈夫なわけ無いが、果たして生きているのか!?

「おや、おや、余りにも熱いから、小便で冷却ですか…?」
「頭良いね! りんちゃんは!!」
「良い子だから、もう1回……入れて上げるね!」

 山本さんは鉄棒を一旦抜き出して再度、鈴音さんの大切な場所に目がけて、鉄棒をぶち込む!!」

「ウッギャ~~」
「アロポォ~~、プロピュ~~、ピュ~~、ペポ~~!!」

 この世の声では無い声を……鈴音さんは出す。本当に断末魔の叫びだ!!
 そして、余りもショックが大きすぎたのか……

「あれま…、全身痙攣けいれん起こしてる…」
「これは不味いな…」

『カラ~~ン♪』

 山本さんは鉄棒を放り投げ、近くに有ったメガネレンチに、先ほど持っていたタオルを巻き付けて、鈴音さんの口に入れる。

「ウゴォ~~、ウフ~~」

 痙攣で舌を噛ませない様にしたのだろうが…、こんな行為をして置いて、それをやる意味は有るのか?
 鈴音さんが座っている椅子の下には、水たまりが出来ている。漏らしたのだろう……

「余りに熱い愛過ぎて、鈴音の体が持たなかったか…」
「不味いな……。ついつい力が入ってしまった…」

 最愛だった人が死ぬのかも知れないの、山本さんは動じずに、鈴音さんの無残な姿を見ている。

「山本さん!!」
「早く、救急車を呼んで下さい!!」
「鈴音さんが、死んじゃいます!!」

 俺は、山本さんに訴えかけるが……

「……そんな事をしたら、僕が捕まるだろ!」
「君は間抜けだな…」

 薄ら笑いをしながら山本さんは言う。

「そんな、悠長な事を言ってますと、鈴音さんが死んでしまいますよ!!」

 鈴音さんの体は全身痙攣が続いていて……、俺の目から見ても非常に不味い状態だ!!

「総長!」
「勿体ないスね!!」

「風俗に落とせば、上玉だったのに!!」

「それは……僕も考えたが…、好きだった女が、他人のち○ぼをしゃぶるのは許せなくてね、軽く傷つけるつもりがやり過ぎたわ~~。あはは~~」

 何故かここで笑い出す山本さん!?

「山本さん!! 鈴音さんが本当に死んでしまったらどうするのですか?」

「その時は、その時だよ……」

「それより……、自分自身の心配をしたらどうだ?」

「えっ!?」

『ドカッ!』

 山本さんは俺の椅子を蹴飛ばす。それもフルスイングでだ!!
 当然、俺は後ろに倒れて、椅子の背もたれと先ほどの傷口が当たり、後方に引きずられながら行く。

「うぁぁ~~~!!」

「うん……痛いか?」
「比叡君……」

「うっ、うっ……」

「君は体の痛みだが、僕は心の痛みだ……。本当に胸が痛い。此処までのお仕置きは初めてだ!」

「鈴音の事は心配しなくてもいい」
「君の処刑が終わったら、直ぐに僕の知り合いに診せる。その後の鈴音の人生は、どう成るかは分からないがね…」

「その前に、鈴音さんが死んでしまったらどうするのだ!」

「それは君には関係無い事だ……」
「僕には多数の知り合いがいる、その辺はどうにでも成る!」

「そんな事をしたら、警察が黙ってないぞ!!」

「警察…?」
「交○課だけは優秀だね…。それ以外は?」

「この国も交流が盛んに成って、それで富を得た者も居れば、生活を失った人も居る!」
「御陰で……犯罪は鰻登りだ!」
「万引き・窃盗。文化を含む騒音トラブル。縄張りに依る…。僕の町でも嫌と言う程、最近は耳にするよ……」

「普通の人々が、見えない恐怖で日々を暮らしている…」
「僕も考えるよ…。何時まで、この日常が有るのかと……」

「それに…、君は両親に見限られているそうだな……」
「鈴音と駆け落ちをしたが良いが、鈴音が途中で君を裏切って、怒りに達した君は鈴音に拷問して、己のあやまちに気付いた君は消息不明と成ると……」
「鈴音にも口裏合わせるし、君の死体も見付からない様に努力するよ!」

「そんな事、出来る訳が無い!」
「鈴音さんが、事実を言うに決まっている!!」

「また……同じ事をするよと言えば、鈴音は言う事を聞くよ♪」
「見ただろ……。あの大人ぶった鈴音が子供ガキの様に泣き喚いた場面を……」

「……」

「さて……比叡君。お別れの時間だよ!」
「鈴音だけが苦しい思いしたのに、君だけがそれだけでは、鈴音が本当に可哀想だからね!」

 床から先ほどの鉄棒を拾い上げ、山本さんは俺に迫ってくる!!
 鉄棒でボコボコにされるのか? 
 それとも……

「君は予定変更で……直ぐに殺して上げるよ!」
「鈴音の無残の姿を見てしまったら、君をいたぶる気持ちは失せてしまった!」

「今、直ぐ死ね!!」
「この、無能女たらしが~~!!!」

「うあぁぁぁ~~~~」

 俺が悲鳴を上げる中、山本は俺の頭上に目掛けて、鉄棒を振り落とした!!
 俺の人生は此処で終わってしまうのか!?
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

貞操逆転世界なのに思ってたのとちがう?

イコ
恋愛
貞操逆転世界に憧れる主人公が転生を果たしたが、自分の理想と現実の違いに思っていたのと違うと感じる話。

辺境伯へ嫁ぎます。

アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。 隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。 私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。 辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。 本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。 辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。 辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。 それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか? そんな望みを抱いてしまいます。  ❈ 作者独自の世界観です。  ❈ 設定はゆるいです。  (言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)  ❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。  (出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)

偽装夫婦

詩織
恋愛
付き合って5年になる彼は後輩に横取りされた。 会社も一緒だし行く気がない。 けど、横取りされたからって会社辞めるってアホすぎません?

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜

ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。 そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、 理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。 しかも理樹には婚約者がいたのである。 全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。 二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編3が完結しました!(2024.8.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

溺婚

明日葉
恋愛
 香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。  以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。  イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。 「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。  何がどうしてこうなった?  平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです

新条 カイ
恋愛
 ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。  それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?  将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!? 婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。  ■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…) ■■

完)嫁いだつもりでしたがメイドに間違われています

オリハルコン陸
恋愛
嫁いだはずなのに、格好のせいか本気でメイドと勘違いされた貧乏令嬢。そのままうっかりメイドとして馴染んで、その生活を楽しみ始めてしまいます。 ◇◇◇◇◇◇◇ 「オマケのようでオマケじゃない〜」では、本編の小話や後日談というかたちでまだ語られてない部分を補完しています。 14回恋愛大賞奨励賞受賞しました! これも読んでくださったり投票してくださった皆様のおかげです。 ありがとうございました! ざっくりと見直し終わりました。完璧じゃないけど、とりあえずこれで。 この後本格的に手直し予定。(多分時間がかかります)

処理中です...