偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】鈴音編

第79話 大丈夫か……

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 俺は鈴音さんと、今後起きそうな問題を話し合う。
 新しい仕事(アルバイト)の事。住処の事。そして保育士の道と……

「このアパートの大家さんが、山本さんの親友ですと、たしかに厳しいですわ!」

「ですので……、このアパートからは退去するしか無いと思うのです」

「分かりました…。住処に関しては、山本さんのお母様と相談します」
「後……これを、山本さんのお母様から預かってきました!」

 鈴音さんはそう言って、A4サイズの封筒を渡してくる。

「これは…?」

「まずは、中身を見て下さい」

「あっ、はい…」

 封筒の中身を確認すると、通信講座の案内がプリントされた物が入っていた。

『通信講座 保育士講座』

「通信講座?」
「保育士講座……」

「比叡さん!」
「通信講座でも道のりは大変ですが、保育士資格は取得出来ます」
「筆記試験や実技試験対策に関しては、私や山本さんのお母様も協力します!」

「まさか……通信講座何て有ったとは、全然気付かなかった!」

「通信講座ですので、保育士養成学校で資格を取得するのと比べれば、難しいのは確かです!」
「でも、私達がサポートしますので、比叡さんなら出来るはずです!」

 鈴音さんは強気の口調で言う。
 本当に俺の事を心配してくれている。

「あれ?」
「まだ、何か有る…?」

 A4封筒用紙の中には、まだ何かが入っている。
 ひっくり返して見ると……更に長方形封筒が入っていた。

(何だろう…?)

 俺は長方形封筒の中身を確認すると……

「!!!」

 封筒の中には現金が入っていた。
 それも数万円では無い!?

「山本さんのお母様からです」
「返すのは、出世払いで良いそうです!!」

 俺は思わず目頭が熱くなる。
 遂1時間前には、山本(孝明)さんに見限られて、稀子に縁を切られて、地獄に突き落とされたのに、今では地上に戻って来られて、天に導く道までが見えて来ている!!

 すると……鈴音さんが立ち上がって、側に来てくれる。

「人間……苦しい時やつらい時は、当然有ります!」
「だからこそ、人は助け合わなければ成りません…」

 鈴音さんは俺を優しく抱いてくれる。
 この感じは、稀子を抱いた時の感触では無く、お母さんが子どもを優しく抱きしめる感じだった……

「鈴音さん……」

「はい…」

「好きです…」

「はい!」

 俺のその言葉で鈴音さんに振り向き、鈴音さんと目が合う。

「んっ…」

 遂に俺は…、鈴音さんに手を出してしまった!!
 でも、鈴音さんも嫌がっては居ない?
 お互いが求めているのだろうか…?

 鈴音さんとのキスの味は……美味しかった。
 稀子は食べ物の味が多かったが、鈴音さんのキスは、ずっとしていたい位だった。
 俺と鈴音さんはしばらく抱き合いながら、キスの時間を楽しんだ……

 ……

「晩ご飯も、私が届けに来ますから大丈夫ですよ!」
「じゃあ、お休みなさい! 比叡さん!!」

「おやすみ~~。鈴音さん!!」

 これ以上、遅くなると流石に不味いので、今日はこれでお開きにする。
 晩ご飯も今まで通り用意はしてくれるみたいだが、稀子が料理当番の時は出来ないため、その時は自分で用意して欲しいとの事だ。

 保育士講座に関しては、明日にでも申し込みを行おう。
 アルバイトは……この町では無理だから、周辺の町に働きに行く事に成るな……

 ……
 …
 ・

「あっ、あっ、そろそろだ……」
「うっ……鈴音~~」

「!!~~~~」

 俺は先ほどの…、鈴音さんの体の感触と、キスの味を思い出しながら自慰を行う。
 絶頂時に先端から吹き出した白濁液は、ティッシュ数枚重ねたのにそれでも足りずに、脈を打ちながら溢れ出していた……

「まさか……鈴音さんを想って、自慰行為をしてしまうとは!」

 稀子を意識して自慰は何回もしたが、こんなに出たのは久しぶりだったし、快楽も全然違った……

「俺の体が、本当に鈴音さんを求めているんだ…」

 1回出したのに鈴音さんを意識すると、また膨張を始める……

(まだ……鈴音さんは、山本さんと関係が切れてないのに…)

 心ではそう思うが、体は完全に求めている。
 本当に鈴音さんと関係を、この先深められるのだろうか?
 山本さんにバレた時は絶対に私刑にされるし、でも、その状態で有った……

 それでも、俺は鈴音さんを意識して、再度絶頂に向かい始めた……
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