25 / 53
第24話 友達からの相談 その2
しおりを挟む
私は『冗談だよね…』と思いながら、もう一度聞いてみる。
「本当なの、音羽ちゃん……」
「……」
けど、音羽ちゃんは返事をしない。
音羽ちゃんは困った表情をしている。
「えっ、嘘だよね……」
「……うん。うそ!」
急に笑顔に成って言う、音羽ちゃん!?
中々の冗談を言う…。一瞬、本当にビックリしてしまった!!
「恵那ちゃん、質問が悪いよ~~」
「ごめん~、音羽ちゃん///」
「そう言う時は『どうして、好きに成れないの?』と。聞かなきゃ~~」
これは音羽ちゃんに一本、取られてしまった……
「んじゃ、改めて聞くけど…、音羽ちゃんはどうして、木華ちゃんを好きになれないの?」
私がそう質問すると、音羽ちゃんは真面目な表情で話し出す。
「木華は……何となく、子どもぽっいのよね~~」
「もう、私達は高学年なんだしさ! 木華が低学年に見える時が多いんだよ!!」
(音羽ちゃんも子どもなのに……。突っ込んで見たいなと私は思った!?)
「そう、だから、好きになれないのよ!」
「声は大きいし『ご飯はいつも茶碗2杯食べているから、良く食べるんだ~~』と、自らから言っているし、それに来年で○年生なんだから!!」
何かを思い付いたように、“どんどん”話す音羽ちゃん。
でも、なんとなく、無理に言葉にしているように見えた。
音羽ちゃんが一通りしゃべった後、私は話し始める。
「う~ん。たしかに木華ちゃんは、元気すぎる感じはするけど、私は別に気に成らないけどな…」
「私が、気に成るの!!」
音羽ちゃんは語気を強める!
「どうしようもないよ…。人の性格は簡単に変えられないし……」
私は、そう言うしか無かった。
「……少し落ち着けば、木華を友達と再び思えるように成るはず」
「あの子。両親がいなくて、ああやって寂しさを、誤魔化している様な気がするから……」
少し遠い目をして、話をしている音羽ちゃん。
音羽ちゃんが急に大人びて見えた。
(何だか、自己解決しているんだけど!)
(私、必要ないじゃん!!)
(……音羽ちゃん。木華ちゃんを好きに成れないと言った割には、理解しているのだな)
「答え……出たみたいだね。音羽ちゃん」
「うん!」
「恵那ちゃんに話したら、すっきりした!!」
音羽ちゃんは、何時も通りの表情に戻る。
「音羽ちゃん!」
「木華ちゃんは両親が居なくて、わざと元気な行動しているんだよ!」
「私も両親が近くに居ないから、寂しくなる時が有るもん!!」
「ならさ、恵那ちゃん」
「明日。木華ちゃんに会ったら、少し落ち着いて見てと言ってみる?」
「……言っても聞かないと思うし、これが木華だと言い出すと思う」
私と音羽ちゃんは、その姿を想像して“くすくす”と笑った。
……
無事? 音羽ちゃんの悩みも解決した後は予定通り、本屋さんに行き、お昼の時間だったので、スーパーのフードコートに寄って、音羽ちゃんとお昼ご飯を食べてから家に帰った。
家の掃除は私が帰った時には、全て終わっており、お姉ちゃんはリビングのソファーで昼寝していた。
昼寝している、お姉ちゃんに肌かけを掛けて、私も、直ぐ近くで昼寝することにした。
(私のお姉ちゃん)
(ちょっとお気楽さんだけど最近は、しっかりしているような気がする)
(そして、私の一番側に居てくれる人……)
涼しい風が入ってくる、午後。
私はゆっくりと、夢の中に誘い込まれて入った。
「本当なの、音羽ちゃん……」
「……」
けど、音羽ちゃんは返事をしない。
音羽ちゃんは困った表情をしている。
「えっ、嘘だよね……」
「……うん。うそ!」
急に笑顔に成って言う、音羽ちゃん!?
中々の冗談を言う…。一瞬、本当にビックリしてしまった!!
「恵那ちゃん、質問が悪いよ~~」
「ごめん~、音羽ちゃん///」
「そう言う時は『どうして、好きに成れないの?』と。聞かなきゃ~~」
これは音羽ちゃんに一本、取られてしまった……
「んじゃ、改めて聞くけど…、音羽ちゃんはどうして、木華ちゃんを好きになれないの?」
私がそう質問すると、音羽ちゃんは真面目な表情で話し出す。
「木華は……何となく、子どもぽっいのよね~~」
「もう、私達は高学年なんだしさ! 木華が低学年に見える時が多いんだよ!!」
(音羽ちゃんも子どもなのに……。突っ込んで見たいなと私は思った!?)
「そう、だから、好きになれないのよ!」
「声は大きいし『ご飯はいつも茶碗2杯食べているから、良く食べるんだ~~』と、自らから言っているし、それに来年で○年生なんだから!!」
何かを思い付いたように、“どんどん”話す音羽ちゃん。
でも、なんとなく、無理に言葉にしているように見えた。
音羽ちゃんが一通りしゃべった後、私は話し始める。
「う~ん。たしかに木華ちゃんは、元気すぎる感じはするけど、私は別に気に成らないけどな…」
「私が、気に成るの!!」
音羽ちゃんは語気を強める!
「どうしようもないよ…。人の性格は簡単に変えられないし……」
私は、そう言うしか無かった。
「……少し落ち着けば、木華を友達と再び思えるように成るはず」
「あの子。両親がいなくて、ああやって寂しさを、誤魔化している様な気がするから……」
少し遠い目をして、話をしている音羽ちゃん。
音羽ちゃんが急に大人びて見えた。
(何だか、自己解決しているんだけど!)
(私、必要ないじゃん!!)
(……音羽ちゃん。木華ちゃんを好きに成れないと言った割には、理解しているのだな)
「答え……出たみたいだね。音羽ちゃん」
「うん!」
「恵那ちゃんに話したら、すっきりした!!」
音羽ちゃんは、何時も通りの表情に戻る。
「音羽ちゃん!」
「木華ちゃんは両親が居なくて、わざと元気な行動しているんだよ!」
「私も両親が近くに居ないから、寂しくなる時が有るもん!!」
「ならさ、恵那ちゃん」
「明日。木華ちゃんに会ったら、少し落ち着いて見てと言ってみる?」
「……言っても聞かないと思うし、これが木華だと言い出すと思う」
私と音羽ちゃんは、その姿を想像して“くすくす”と笑った。
……
無事? 音羽ちゃんの悩みも解決した後は予定通り、本屋さんに行き、お昼の時間だったので、スーパーのフードコートに寄って、音羽ちゃんとお昼ご飯を食べてから家に帰った。
家の掃除は私が帰った時には、全て終わっており、お姉ちゃんはリビングのソファーで昼寝していた。
昼寝している、お姉ちゃんに肌かけを掛けて、私も、直ぐ近くで昼寝することにした。
(私のお姉ちゃん)
(ちょっとお気楽さんだけど最近は、しっかりしているような気がする)
(そして、私の一番側に居てくれる人……)
涼しい風が入ってくる、午後。
私はゆっくりと、夢の中に誘い込まれて入った。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
空間魔法って実は凄いんです
真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?
キミに贈る星空ブレスレット
望月くらげ
児童書・童話
美琴はアクセサリーデザイナーを目指す中学一年生。
おじさんがやっているアクセサリーショップ「レインボー」で放課後の時間を過ごしている。
学校での生活が上手くいっていない美琴にとって「レインボー」で過ごす時間は唯一自分らしくいられる時間だった。
けれど、そんな「レインボー」に年上のバイトの男の子、瞬が入ってくる。
態度も口も悪い瞬の登場で、美琴は自分の大切な空間が壊されたように感じる。
そんな中、美琴はひょんなことから瞬が年をごまかしてバイトをしていることを知ってしまう。
高校一年生だと言っていた瞬は中学三年生だった。
嘘をついていることを黙っていろと言う瞬の気迫に押され了承してしまう美琴。
瞬のついた嘘が気になりながらも二人は少しずつ距離を縮めていき――。
(完結) わたし
水無月あん
児童書・童話
(きずな児童書大賞エントリー)主人公は、孤独で、日々生きることに必死な、まだ若い狐。大雨で動けなくなった時、聞こえてきた声。その声に従うことは、救いか否か…。ほのぐらーい、少し不気味で不穏で和風な感じの不可思議系のお話です。短編なので、お気軽に楽しんでいただければ幸いです。
抜けがけ禁止×王子たちの溺愛争奪戦
またり鈴春
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞にて学園恋愛賞受賞しました❁】
エレベーターに閉じ込められた時。
小指に繋がる、赤い糸が見えた。
そこに居合わせていたのは…
ෆ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ෆ
「俺の声を嫌いなんて言わせねぇ」
売れっ子声優
声宮 凌久
×
「僕だけを応援してほしいです…っ」
駆け出しアイドル
歌沢 瑞希
×
「キスの練習に付き合ってくれない?」
有名な動画配信者
不動 ルイ
×
「俺の本当の姿…皆には内緒」
人気のコスプレイヤー
楽 千早
ෆ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ෆ
この中に、私の運命の人がいる!?
キャラの濃い学園の王子たちと溺愛合戦!
この恋、抜けがけ禁止です!?
【奨励賞】花屋の花子さん
●やきいもほくほく●
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞 『奨励賞』受賞しました!!!】
旧校舎の三階、女子トイレの個室の三番目。
そこには『誰か』が不思議な花を配っている。
真っ赤なスカートに白いシャツ。頭にはスカートと同じ赤いリボン。
一緒に遊ぼうと手招きする女の子から、あるものを渡される。
『あなたにこの花をあげるわ』
その花を受け取った後は運命の分かれ道。
幸せになれるのか、不幸になるのか……誰にも予想はできない。
「花子さん、こんにちは!」
『あら、小春。またここに来たのね』
「うん、一緒に遊ぼう!」
『いいわよ……あなたと一緒に遊んであげる』
これは旧校舎のトイレで花屋を開く花子さんとわたしの不思議なお話……。
ゆめじゃないゆめ [連載版]
itaeya
児童書・童話
夢か幻か-大人も子供も引き込まれる、不思議な森へようこそ。
主人公のさとちゃんが歩き進む森。
そこで待ち受けていたのは、友達のまこちゃんや大好きなお母さんとの出会い。
そして、最後に待ち受けていたのは…。
さとちゃんが居る世界は一体、夢なのか現実なのか。
それぞれがさとちゃんに伝えるメッセージは、大人にも子供にもきっと大切なもの。
温かなものが心に残る一冊です。
★絵本ひろばにて公開中の絵本"ゆめじゃないゆめ"の連載版です。
https://ehon.alphapolis.co.jp/content/detail/345
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる