14 / 53
第13話 夏休みも後半……
しおりを挟む
夏休み……
夏休みに入っても私には、毎日お家のお仕事が待っている。そんなに大変では無くなったけど……
世間で言うお盆休みも終わり、夏休みも後半に入っている。
夏の暑い日差しの午後…。今日は私の家で、音羽ちゃんと木華ちゃんの3人で夏休みの宿題をしている。
「ねぇ、ねぇ……恵那ちゃんは夏休み、どこかに出かけた?」
木華ちゃんが私に聞いてくる。
「私……?」
「う~ん……近所のスーパーには毎日行ってるよ!」
「スーパーの中は、エアコンが効いて涼しいしね!」
「……」
木華ちゃんは無言に成って、その場の空気が冷え込んでいくのに私は気付く。
私は放った言葉は……余程寒かったようだ!
「そうなんだ……電気代も高いしね…。えっと、音羽ちゃんは…?」
木華ちゃんは音羽ちゃんに話を振る。私の話は一蹴された見たいだ。
「…私は、海に行ったよ」
「福井県に在る、水晶浜っていう海岸で泳いできた!」
「海は青かったけど、人も多かった!!」
「やっぱり、海は人がたくさんなんだ~~」
木華ちゃんは音羽ちゃんと楽しく喋っている。
「木華ちゃんは、どこに行ってきたの?」
木華ちゃんに話を振る音羽ちゃん。
「私は、三方五湖に行ってきた~~」
「お天気良くて、凄く暑かったけど、景色が一望出来て凄く良かった~~」
「へぇ~~、そんなに景色良いんだ…」
「うん!」
「本当に五つも湖が有って―――」
「……」
音羽ちゃんと木華ちゃんの2人で話は盛り上がっている。
なんか……仲間外れにされたみたい。好きでスーパー行っている訳でないのに!
話が一段落した後は再び宿題に戻ったけど、私は宿題に気持ちが入らなかった。
……
その日の夜……
私は昼間の出来事をお姉ちゃんに話す。
「それでね、音羽ちゃんは福井県の海水浴」
「木華ちゃんは、三方五湖に行ってきたの!」
「ふ~ん。2人とも福井県に行ってきたんだ…」
「あの県は、見所も有るしね!」
お姉ちゃんは興味なさそうに答える。
「そうじゃなくて!!」
「……?」
お姉ちゃんは『何がおかしい?』の表情をしている。
もうこうなったら、はっきり言おう。
「お姉ちゃん。私もどこか行きたい!」
「どこかねえ~~」
如何にも面倒くさい顔しているお姉ちゃん。
「せっかくの夏休み…。毎日、毎日、お家のお仕事じゃ、家事の思い出しか残らないよ!」
「恵那…」
「私もアルバイトが有るし……そう、言われても直ぐには…」
「直ぐじゃなくても良い!」
「私も、思い出が欲しい!!」
すると、お姉ちゃんは諦めた表情をして、ため息をつく。
「……ふぅ~」
「恵那。夏休みの終わりの方でも構わない?」
「お姉ちゃん!」
「いいの!」
「まぁ……アルバイトのシフトも何とか融通聞くと思うし、姉妹で旅行するのも初めてだから、案外楽しそうかも☆」
「いやった~~~」
喜ぶ私と、“やれやれ”の表情をするお姉ちゃん。
私にも、夏休みの思い出が出来そうです!!
夏休みに入っても私には、毎日お家のお仕事が待っている。そんなに大変では無くなったけど……
世間で言うお盆休みも終わり、夏休みも後半に入っている。
夏の暑い日差しの午後…。今日は私の家で、音羽ちゃんと木華ちゃんの3人で夏休みの宿題をしている。
「ねぇ、ねぇ……恵那ちゃんは夏休み、どこかに出かけた?」
木華ちゃんが私に聞いてくる。
「私……?」
「う~ん……近所のスーパーには毎日行ってるよ!」
「スーパーの中は、エアコンが効いて涼しいしね!」
「……」
木華ちゃんは無言に成って、その場の空気が冷え込んでいくのに私は気付く。
私は放った言葉は……余程寒かったようだ!
「そうなんだ……電気代も高いしね…。えっと、音羽ちゃんは…?」
木華ちゃんは音羽ちゃんに話を振る。私の話は一蹴された見たいだ。
「…私は、海に行ったよ」
「福井県に在る、水晶浜っていう海岸で泳いできた!」
「海は青かったけど、人も多かった!!」
「やっぱり、海は人がたくさんなんだ~~」
木華ちゃんは音羽ちゃんと楽しく喋っている。
「木華ちゃんは、どこに行ってきたの?」
木華ちゃんに話を振る音羽ちゃん。
「私は、三方五湖に行ってきた~~」
「お天気良くて、凄く暑かったけど、景色が一望出来て凄く良かった~~」
「へぇ~~、そんなに景色良いんだ…」
「うん!」
「本当に五つも湖が有って―――」
「……」
音羽ちゃんと木華ちゃんの2人で話は盛り上がっている。
なんか……仲間外れにされたみたい。好きでスーパー行っている訳でないのに!
話が一段落した後は再び宿題に戻ったけど、私は宿題に気持ちが入らなかった。
……
その日の夜……
私は昼間の出来事をお姉ちゃんに話す。
「それでね、音羽ちゃんは福井県の海水浴」
「木華ちゃんは、三方五湖に行ってきたの!」
「ふ~ん。2人とも福井県に行ってきたんだ…」
「あの県は、見所も有るしね!」
お姉ちゃんは興味なさそうに答える。
「そうじゃなくて!!」
「……?」
お姉ちゃんは『何がおかしい?』の表情をしている。
もうこうなったら、はっきり言おう。
「お姉ちゃん。私もどこか行きたい!」
「どこかねえ~~」
如何にも面倒くさい顔しているお姉ちゃん。
「せっかくの夏休み…。毎日、毎日、お家のお仕事じゃ、家事の思い出しか残らないよ!」
「恵那…」
「私もアルバイトが有るし……そう、言われても直ぐには…」
「直ぐじゃなくても良い!」
「私も、思い出が欲しい!!」
すると、お姉ちゃんは諦めた表情をして、ため息をつく。
「……ふぅ~」
「恵那。夏休みの終わりの方でも構わない?」
「お姉ちゃん!」
「いいの!」
「まぁ……アルバイトのシフトも何とか融通聞くと思うし、姉妹で旅行するのも初めてだから、案外楽しそうかも☆」
「いやった~~~」
喜ぶ私と、“やれやれ”の表情をするお姉ちゃん。
私にも、夏休みの思い出が出来そうです!!
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
黒地蔵
紫音
児童書・童話
友人と肝試しにやってきた中学一年生の少女・ましろは、誤って転倒した際に頭を打ち、人知れず幽体離脱してしまう。元に戻る方法もわからず孤独に怯える彼女のもとへ、たったひとり救いの手を差し伸べたのは、自らを『黒地蔵』と名乗る不思議な少年だった。黒地蔵というのは地元で有名な『呪いの地蔵』なのだが、果たしてこの少年を信じても良いのだろうか……。目には見えない真実をめぐる現代ファンタジー。
※表紙イラスト=ミカスケ様
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
【4/6より連載再開!】GREATEST BOONS ~幼なじみのほのぼのバディがクリエイトスキルで異世界に偉大なる恩恵をもたらします!~
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)とアイテムを生みだした! 彼らのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅するほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能を使って読み進めることをお勧めします。さらに「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です! レーティング指定の描写はありませんが、万が一気になる方は、目次※マークをさけてご覧ください。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
突然、お隣さんと暮らすことになりました~実は推しの配信者だったなんて!?~
ミズメ
児童書・童話
動画配信を視聴するのが大好きな市山ひなは、みんなより背が高すぎることがコンプレックスの小学生。
周りの目を気にしていたひなは、ある日突然お隣さんに預けられることになってしまった。
そこは幼なじみでもある志水蒼太(しみずそうた)くんのおうちだった。
どうやら蒼太くんには秘密があって……!?
身長コンプレックスもちの優しい女の子✖️好きな子の前では背伸びをしたい男の子…を見守る愉快なメンバーで繰り広げるドタバタラブコメ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる