37 / 56
俺は異世界で化ける?
第36話 俺の魔法指導官?
しおりを挟む
マホトットを、王から進呈された翌日。
俺は今日から、魔法訓練が始まる。
だが、その訓練は王国城内ではなく、養護施設内に有る俺の自室で有った。
最初は、白魔法から学ぶらしいのだが……その白魔法指導官はリンで有った!
「スズヤ!」
「白魔法に関しては、私が『手取り足取り』教えて上げるから安心してね♪」
「でも、魔法以外の事は、まだ早いからね♪///」
リンは凄く嬉しそうな表情で俺に話す。
最後の言葉は……聞き流しておこう///
リンは白魔法使いで有るが、指導官に為れる程の、優秀な白魔法使いだったらしい!
だが、俺にはにわか信じがたかった。
それとも、先日。
王が言っていた白魔法使い不足で、俺に指導官を回す程の余裕が無いのだろうか?
……
だが、リンは丁寧に教えてくれて、俺が分からない事を聞くと、直ぐにすらすら答えてくれる!
アスは優秀な黒魔法使いと、王やコハルは絶賛していたが、リンも案外優秀では無いだろうか?
数日間は白魔法学等を学び、座学が中心で有ったが、それ以降は白魔法実習訓練に入る。
子どもたちを実習材料にする訳には行けないので、リンに針等で少しの傷を作ってもらい、俺がリンに回復魔法で有る『スイスイ』を掛けて、リンの傷を治す実習訓練を始める。
「……スイスイ!」
俺は真面目な表情で、リンに『スイスイ』を掛ける。
『プシュ……』
俺の広げた右手からは、青白い光が一瞬出たが直ぐに消えてしまう///
ガス切れのライターみたいだ!///
リンは困った微笑み表情で、俺に話し始める。
「スズヤ…。念じ方が弱いです……」
「相手の傷を治したいの、気持ちをもっと込めてください……」
「わっ、分かった。リン……」
「じゃあ、もう一回行くね!」
俺は、済まなそうな表情でリンに言う。
気持ちはちゃんと込めているのにな……
「……スイスイ!」
『キラーン☆』
「…………(汗)」
俺は真面目な表情で、再度『スイスイ』をリンに掛けると、今度は青白い光がちゃんと出た!
でも……出ただけで有り、リンの傷は治っていない??
このマホトット、不良品じゃ無いの!?
リンは、冷や汗をかいた表情をしている。
リンはその表情で、俺に話し始める。
「……スズヤ」
「まだ、スズヤのマホトットが、安定していないのでしょう……」
「そして、スズヤの魔力も、まだ効率的に発散出来る体へ成っていません!」
「さっきのは恐らく、何処かで魔力が詰まったのでしょう?」
「ゆっくり、訓練していきましょう……」
「スズヤ!」
「……」
(リンは優しい指導官だな!)
(これが何処かの軍隊で有ったなら、間違いなく鉄拳制裁だ!?)
……
だが、実習訓練も数日が過ぎれば、俺は『スイスイ』や『ドヌケポン』を扱える様に成る。
ワザと付けたリンの傷は治り、毒キノコから毒を抜いてキノコに成ったり(!?)と、灰属性で扱える白魔法はほぼ習得出来た。
「スズヤは意外に飲み込みが良かったので、私も楽しくスズヤに教える事が出来ました♪」
「アスちゃんも優しく教えてくれる筈ですが、しっかりと黒魔法も学んでくださいね♪」
白魔法訓練終了後。リンは笑顔で俺に言ってくれた。
白魔法の次は黒魔法で有る。
魔力を拡張させる訓練は、白魔法訓練の中で覚えた。
だが、魔力(MP)は、他の魔法使いと比べて最大7割が限界らしい。
だが、俺が扱える魔法は、魔力消費が少ない魔法ばかりで有るから、問題ないと言えば問題ない?
☆
「では、スズヤさん!」
「ふつつか者ですが、よろしくお願いします///」
黒魔法指導官は言うまでも無く、アスで有る。
アスは困った笑顔と丁寧な言葉で、黒魔法訓練が始まる。
黒魔法も座学から始まり、座学の後は黒魔法実習訓練が始まる。
……
黒魔法実習訓練は、流石に室内とか養護施設の屋外とかでは出来ないので、俺とリンは実習の度に王国城へ通って、王国城内に有る(黒魔法)演習場で実習訓練をする。
俺が最初に覚える黒魔法は、火球が飛び差す『ブランド』からで有った。
演習場には、藁で作られた人形が数体配置されている。
俺はその藁人形に目掛けて『ブランド』を唱えて、藁人形に火球を命中をさせる実習訓練を始める。
リンは実習前に、穏やかな表情で俺に説明を始める。
「スズヤさん。座学でも教えましたが、攻撃魔法の殆どは指令誘導です!」
「魔法を唱えるだけでは無く、意志による魔法の誘導が必要です!!」
「複数の魔物が現われた時でも、特定の魔物に目指して魔法を放つ事が出来ます!」
「ですが、一度放った魔法を、自分の意志で消滅させる事は出来ません///」
「しかし、指令誘導ですので、途中で方向を変える事も出来ますが、これはかなり熟練者に成らないと難しいです///」
「今回は『C』と貼られている藁人形に目掛けて『ブライド』を唱え、火球を命中させましょう!」
(『C』の藁人形か……藁人形と対面に成る様へ体を向けて、ブランドを放てば先ず当たるだろう!)
「では、アス!」
「今から、ブランドを放ちます!!」
俺は真面目な表情でアスに言う。
アスは微笑みながら、俺に話し始める。
「スズヤさん!」
「最初は失敗しても構いませんからね!!」
(アスは本当に優しいな……綺麗な黒髪だし、リンよりお淑やかだし!?)
俺はそんな事を思ってから『C』の藁人形に目掛けて、右手を広げて魔法の唱え始める。
「……ブランド!」
『ボン!』
『シュ、シュ、―――』
(『C』に向え火球!)
『シュ、シュ、―――、ボボン!!』
「わっ、凄いです。スズヤさん!」
「初攻撃で、見事命中させました!♪」
『C』の藁人形命中を見たアスは、喜びの表情をしながら俺に言っている。
(……これもリンのお陰だな)
(リンが魔法の出し方をしっかりと教えてくれたから、素直に魔法が発動して、意志の操作も戸惑うこと無く出来た……)
白・黒魔法は、共通している部分がかなり有る。
魔法の唱え方は同じだし、魔法を相手や仲間に向けるのも同じで有る。
唯一の違いは魔法で相手を殺すか、魔法で相手を治すかの違いで有る。
俺の灰属性。魔法訓練は順調に進んでいった……
俺は今日から、魔法訓練が始まる。
だが、その訓練は王国城内ではなく、養護施設内に有る俺の自室で有った。
最初は、白魔法から学ぶらしいのだが……その白魔法指導官はリンで有った!
「スズヤ!」
「白魔法に関しては、私が『手取り足取り』教えて上げるから安心してね♪」
「でも、魔法以外の事は、まだ早いからね♪///」
リンは凄く嬉しそうな表情で俺に話す。
最後の言葉は……聞き流しておこう///
リンは白魔法使いで有るが、指導官に為れる程の、優秀な白魔法使いだったらしい!
だが、俺にはにわか信じがたかった。
それとも、先日。
王が言っていた白魔法使い不足で、俺に指導官を回す程の余裕が無いのだろうか?
……
だが、リンは丁寧に教えてくれて、俺が分からない事を聞くと、直ぐにすらすら答えてくれる!
アスは優秀な黒魔法使いと、王やコハルは絶賛していたが、リンも案外優秀では無いだろうか?
数日間は白魔法学等を学び、座学が中心で有ったが、それ以降は白魔法実習訓練に入る。
子どもたちを実習材料にする訳には行けないので、リンに針等で少しの傷を作ってもらい、俺がリンに回復魔法で有る『スイスイ』を掛けて、リンの傷を治す実習訓練を始める。
「……スイスイ!」
俺は真面目な表情で、リンに『スイスイ』を掛ける。
『プシュ……』
俺の広げた右手からは、青白い光が一瞬出たが直ぐに消えてしまう///
ガス切れのライターみたいだ!///
リンは困った微笑み表情で、俺に話し始める。
「スズヤ…。念じ方が弱いです……」
「相手の傷を治したいの、気持ちをもっと込めてください……」
「わっ、分かった。リン……」
「じゃあ、もう一回行くね!」
俺は、済まなそうな表情でリンに言う。
気持ちはちゃんと込めているのにな……
「……スイスイ!」
『キラーン☆』
「…………(汗)」
俺は真面目な表情で、再度『スイスイ』をリンに掛けると、今度は青白い光がちゃんと出た!
でも……出ただけで有り、リンの傷は治っていない??
このマホトット、不良品じゃ無いの!?
リンは、冷や汗をかいた表情をしている。
リンはその表情で、俺に話し始める。
「……スズヤ」
「まだ、スズヤのマホトットが、安定していないのでしょう……」
「そして、スズヤの魔力も、まだ効率的に発散出来る体へ成っていません!」
「さっきのは恐らく、何処かで魔力が詰まったのでしょう?」
「ゆっくり、訓練していきましょう……」
「スズヤ!」
「……」
(リンは優しい指導官だな!)
(これが何処かの軍隊で有ったなら、間違いなく鉄拳制裁だ!?)
……
だが、実習訓練も数日が過ぎれば、俺は『スイスイ』や『ドヌケポン』を扱える様に成る。
ワザと付けたリンの傷は治り、毒キノコから毒を抜いてキノコに成ったり(!?)と、灰属性で扱える白魔法はほぼ習得出来た。
「スズヤは意外に飲み込みが良かったので、私も楽しくスズヤに教える事が出来ました♪」
「アスちゃんも優しく教えてくれる筈ですが、しっかりと黒魔法も学んでくださいね♪」
白魔法訓練終了後。リンは笑顔で俺に言ってくれた。
白魔法の次は黒魔法で有る。
魔力を拡張させる訓練は、白魔法訓練の中で覚えた。
だが、魔力(MP)は、他の魔法使いと比べて最大7割が限界らしい。
だが、俺が扱える魔法は、魔力消費が少ない魔法ばかりで有るから、問題ないと言えば問題ない?
☆
「では、スズヤさん!」
「ふつつか者ですが、よろしくお願いします///」
黒魔法指導官は言うまでも無く、アスで有る。
アスは困った笑顔と丁寧な言葉で、黒魔法訓練が始まる。
黒魔法も座学から始まり、座学の後は黒魔法実習訓練が始まる。
……
黒魔法実習訓練は、流石に室内とか養護施設の屋外とかでは出来ないので、俺とリンは実習の度に王国城へ通って、王国城内に有る(黒魔法)演習場で実習訓練をする。
俺が最初に覚える黒魔法は、火球が飛び差す『ブランド』からで有った。
演習場には、藁で作られた人形が数体配置されている。
俺はその藁人形に目掛けて『ブランド』を唱えて、藁人形に火球を命中をさせる実習訓練を始める。
リンは実習前に、穏やかな表情で俺に説明を始める。
「スズヤさん。座学でも教えましたが、攻撃魔法の殆どは指令誘導です!」
「魔法を唱えるだけでは無く、意志による魔法の誘導が必要です!!」
「複数の魔物が現われた時でも、特定の魔物に目指して魔法を放つ事が出来ます!」
「ですが、一度放った魔法を、自分の意志で消滅させる事は出来ません///」
「しかし、指令誘導ですので、途中で方向を変える事も出来ますが、これはかなり熟練者に成らないと難しいです///」
「今回は『C』と貼られている藁人形に目掛けて『ブライド』を唱え、火球を命中させましょう!」
(『C』の藁人形か……藁人形と対面に成る様へ体を向けて、ブランドを放てば先ず当たるだろう!)
「では、アス!」
「今から、ブランドを放ちます!!」
俺は真面目な表情でアスに言う。
アスは微笑みながら、俺に話し始める。
「スズヤさん!」
「最初は失敗しても構いませんからね!!」
(アスは本当に優しいな……綺麗な黒髪だし、リンよりお淑やかだし!?)
俺はそんな事を思ってから『C』の藁人形に目掛けて、右手を広げて魔法の唱え始める。
「……ブランド!」
『ボン!』
『シュ、シュ、―――』
(『C』に向え火球!)
『シュ、シュ、―――、ボボン!!』
「わっ、凄いです。スズヤさん!」
「初攻撃で、見事命中させました!♪」
『C』の藁人形命中を見たアスは、喜びの表情をしながら俺に言っている。
(……これもリンのお陰だな)
(リンが魔法の出し方をしっかりと教えてくれたから、素直に魔法が発動して、意志の操作も戸惑うこと無く出来た……)
白・黒魔法は、共通している部分がかなり有る。
魔法の唱え方は同じだし、魔法を相手や仲間に向けるのも同じで有る。
唯一の違いは魔法で相手を殺すか、魔法で相手を治すかの違いで有る。
俺の灰属性。魔法訓練は順調に進んでいった……
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
悠久のクシナダヒメ 「日本最古の異世界物語」 第一部
Hiroko
ファンタジー
異世界に行けると噂の踏切。
僕と友人の美津子が行きついた世界は、八岐大蛇(やまたのおろち)が退治されずに生き残る、奈良時代の日本だった。
現在と過去、現実と神話の世界が入り混じる和の異世界へ。
流行りの異世界物を私も書いてみよう!
と言うことで書き始めましたが、どうしようかなあ。
まだ書き始めたばかりで、この先どうなるかわかりません。
私が書くと、どうしてもホラーっぽくなっちゃうんですよね。
なんとかなりませんか?
題名とかいろいろ模索中です。
なかなかしっくりした題名を思いつきません。
気分次第でやめちゃうかもです。
その時はごめんなさい。
更新、不定期です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる