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異世界で子ども食堂を開きたい!
第10話 教会の状況
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「シスター!」
「実はお願いが有りまして……俺は、パプテトロンに子ども達の居場所を作りたいと感じています!!」
俺は穏やかな表情でシスターに話すと、シスターは笑みを零しながら、俺に話し始める。
「それは、とても素晴らしい事ですわ。スズヤ!」
「是非、子ども達の居場所を作り上げてください!!」
本題を切り出す前に、シスターは言葉を終えてしまう!
俺は困った表情で、シスターに再度話し始める。
「ですが、シスター」
「俺は約1週間前に、異世界から来た人間で有り、この国の通貨は持っていませんし、まだメルメーサ王国の王国民にも為っていません」
「俺は難民認定されましたので、簡単な手続きで俺は王国民に為れますが、だからと言って直ぐに、子ども食堂を開設するのは不可能のはずです…」
俺は言葉を続けようとすると、シスターが澄ました表情で始め出す。
「子ども食堂?」
「それは何ですか、スズヤ?」
「シスター。子ども食堂は俺の前世界で有った、児童福祉の一種です」
「片親の子ども達や、経済的余裕が無い家庭に対し、安価で料理を持続的に提供する飲食店です」
俺は説明する表情でシスターに話す。
俺の言葉を聞いたシスターは、理解を示す表情で俺に話し始める。
「つまり……スズヤは、パプテトロンで子ども食堂を開きたいわけですね」
「はい。そうです、シスター!」
「ですので、この教会のお力を貸して貰えないかと……」
「……」
俺は真面目な表情でシスターに話す。
シスターは理解を示した表情はしているが、その後の言葉は発しない?
『ガチャ!』
其処で、祭壇奥の扉が開いて、おじいさんの神父が出て来る。
神父は澄ました表情で、俺たち三人の元に近付いて来る。
近付いた所で、神父は俺に向けて穏やかな表情で話し始める。
「初めまして。スズヤ!」
「私は、この教会の神父です!!」
「あなたの事は今まで、全て拝聴していましたよ」
「!!」
俺は神父の言葉を聞いて仰天する。
祭壇奥の扉は完全閉まっていたが、俺の名前ぐらいは扉越しでも聞こえるだろう。
だが、子ども食堂に関する事は壇上手前で話しているのに、神父はそれを聞いていたと言うからだ!
これも、神に仕える力なのか!?
神父は優しい表情をしながら、俺に話し始める。
「要するにスズヤは、教会からの金銭支援若しくは、この教会を使って『子ども食堂』と言うのを開きたいのですね?」
「はい。まさにその通りです。神父!」
「教会が戦争孤児たちの面倒を見ているとリンから聞きましたが、余り機能をしていない感がしまして……」
俺は困った微笑み表情で神父に話す。
だが、神父は困った笑顔で俺に話し始める。
「スズヤ」
「確かに、戦争孤児たちは教会が面倒を見ている」
「だが、どうしてスズヤは、余り機能していないと言い切るのだ?」
最後の文章は、少し不満を含ませた口調で言う神父。
俺は失言だと感じつつ、困った表情で神父に話し始める。
「神父!」
「俺は教会に来る前に、パプテトロン商業地域に有る市場をリンと見てきました」
「活気の有る市場でしたが、同時にたくさんの子どもたちも居ました」
「その事情をリンから聞いたのですが、教会がキチンと機能していれば、身寄りの無い子ども達が市場に溢れないかと……」
「……」
「……」
俺の言葉を『参ったな…』の表情で聞いている、神父とシスター。
ちなみに、リンは俺の真横にずっと居るが、澄ました表情で行方を見守っている。
神父は悩んだ表情で俺に話し始める。
「スズヤ。これ言い訳に成るかも知れないが、魔王軍との戦争が長期化しているから、片親の子どもや、戦争孤児は増える一方なんだよ…」
「戦争孤児に関しては教会が養護を引き受けるが、片親の子どもに対してまで、援助が出来ていないのが現状だ」
「……」
(神父の言っている事が本当なら、市場にいた子どもたちは皆。片親の子どもたちに成るのか?)
(でも、リンは戦争孤児も居るように言っていたが…?)
「ふぅ~~」
俺が心の中で思っていると、神父は溜め息を吐きながら、俺に悩んだ表情で言葉を続ける。
「ですがね…。戦争孤児の中でも教会から、脱走をする子どもたちも絶えないのです」
「食べ物はキチンと、1日2食出していますが、育ち盛りの子には足りないらしく、市場で恵んで貰うのが常習化しています……」
「えっと……なら、神父」
「なら、子どもの大きさに合わせて、食事の量を変えたらどうですか?」
「前世界でも、子どもたちには、そうしていましたよ」
俺は、何とも言えない表情で神父に話す。
だって、そんな当たり前の事が、この世界で出来ていないなんて呆れるしかない。
だが、神父は困った表情で俺に話し始める。
「以前はそうしていました……」
「だが、戦争の長期化で、今まで料理を作ってくれていた女性が、相手を戦争で亡くし、給与の関係で王国の工場に行ったり、また、戦争孤児が増えすぎて、満足な食事量を確保出来ないのも有ります」
「お金は有りますが、戦争孤児たちの食事を作る人がいないのです///」
「それを、理解してください。スズヤ!」
「……」
(子ども食堂を開く橋頭堡として、まずは、この教会料理スタッフに成るか!)
(俺は自炊経験が有ると言っても、所詮少人数の料理しか作った事が無いからな///)
雰囲気的には、教会で子ども食堂が開けそうで有るが、神父の話を聞く限り、片親の子どもたちの前に、戦争孤児たちの方に、満足な食事を出していない事を知る。
俺は意を決した表情で、神父に話し始めた。
「実はお願いが有りまして……俺は、パプテトロンに子ども達の居場所を作りたいと感じています!!」
俺は穏やかな表情でシスターに話すと、シスターは笑みを零しながら、俺に話し始める。
「それは、とても素晴らしい事ですわ。スズヤ!」
「是非、子ども達の居場所を作り上げてください!!」
本題を切り出す前に、シスターは言葉を終えてしまう!
俺は困った表情で、シスターに再度話し始める。
「ですが、シスター」
「俺は約1週間前に、異世界から来た人間で有り、この国の通貨は持っていませんし、まだメルメーサ王国の王国民にも為っていません」
「俺は難民認定されましたので、簡単な手続きで俺は王国民に為れますが、だからと言って直ぐに、子ども食堂を開設するのは不可能のはずです…」
俺は言葉を続けようとすると、シスターが澄ました表情で始め出す。
「子ども食堂?」
「それは何ですか、スズヤ?」
「シスター。子ども食堂は俺の前世界で有った、児童福祉の一種です」
「片親の子ども達や、経済的余裕が無い家庭に対し、安価で料理を持続的に提供する飲食店です」
俺は説明する表情でシスターに話す。
俺の言葉を聞いたシスターは、理解を示す表情で俺に話し始める。
「つまり……スズヤは、パプテトロンで子ども食堂を開きたいわけですね」
「はい。そうです、シスター!」
「ですので、この教会のお力を貸して貰えないかと……」
「……」
俺は真面目な表情でシスターに話す。
シスターは理解を示した表情はしているが、その後の言葉は発しない?
『ガチャ!』
其処で、祭壇奥の扉が開いて、おじいさんの神父が出て来る。
神父は澄ました表情で、俺たち三人の元に近付いて来る。
近付いた所で、神父は俺に向けて穏やかな表情で話し始める。
「初めまして。スズヤ!」
「私は、この教会の神父です!!」
「あなたの事は今まで、全て拝聴していましたよ」
「!!」
俺は神父の言葉を聞いて仰天する。
祭壇奥の扉は完全閉まっていたが、俺の名前ぐらいは扉越しでも聞こえるだろう。
だが、子ども食堂に関する事は壇上手前で話しているのに、神父はそれを聞いていたと言うからだ!
これも、神に仕える力なのか!?
神父は優しい表情をしながら、俺に話し始める。
「要するにスズヤは、教会からの金銭支援若しくは、この教会を使って『子ども食堂』と言うのを開きたいのですね?」
「はい。まさにその通りです。神父!」
「教会が戦争孤児たちの面倒を見ているとリンから聞きましたが、余り機能をしていない感がしまして……」
俺は困った微笑み表情で神父に話す。
だが、神父は困った笑顔で俺に話し始める。
「スズヤ」
「確かに、戦争孤児たちは教会が面倒を見ている」
「だが、どうしてスズヤは、余り機能していないと言い切るのだ?」
最後の文章は、少し不満を含ませた口調で言う神父。
俺は失言だと感じつつ、困った表情で神父に話し始める。
「神父!」
「俺は教会に来る前に、パプテトロン商業地域に有る市場をリンと見てきました」
「活気の有る市場でしたが、同時にたくさんの子どもたちも居ました」
「その事情をリンから聞いたのですが、教会がキチンと機能していれば、身寄りの無い子ども達が市場に溢れないかと……」
「……」
「……」
俺の言葉を『参ったな…』の表情で聞いている、神父とシスター。
ちなみに、リンは俺の真横にずっと居るが、澄ました表情で行方を見守っている。
神父は悩んだ表情で俺に話し始める。
「スズヤ。これ言い訳に成るかも知れないが、魔王軍との戦争が長期化しているから、片親の子どもや、戦争孤児は増える一方なんだよ…」
「戦争孤児に関しては教会が養護を引き受けるが、片親の子どもに対してまで、援助が出来ていないのが現状だ」
「……」
(神父の言っている事が本当なら、市場にいた子どもたちは皆。片親の子どもたちに成るのか?)
(でも、リンは戦争孤児も居るように言っていたが…?)
「ふぅ~~」
俺が心の中で思っていると、神父は溜め息を吐きながら、俺に悩んだ表情で言葉を続ける。
「ですがね…。戦争孤児の中でも教会から、脱走をする子どもたちも絶えないのです」
「食べ物はキチンと、1日2食出していますが、育ち盛りの子には足りないらしく、市場で恵んで貰うのが常習化しています……」
「えっと……なら、神父」
「なら、子どもの大きさに合わせて、食事の量を変えたらどうですか?」
「前世界でも、子どもたちには、そうしていましたよ」
俺は、何とも言えない表情で神父に話す。
だって、そんな当たり前の事が、この世界で出来ていないなんて呆れるしかない。
だが、神父は困った表情で俺に話し始める。
「以前はそうしていました……」
「だが、戦争の長期化で、今まで料理を作ってくれていた女性が、相手を戦争で亡くし、給与の関係で王国の工場に行ったり、また、戦争孤児が増えすぎて、満足な食事量を確保出来ないのも有ります」
「お金は有りますが、戦争孤児たちの食事を作る人がいないのです///」
「それを、理解してください。スズヤ!」
「……」
(子ども食堂を開く橋頭堡として、まずは、この教会料理スタッフに成るか!)
(俺は自炊経験が有ると言っても、所詮少人数の料理しか作った事が無いからな///)
雰囲気的には、教会で子ども食堂が開けそうで有るが、神父の話を聞く限り、片親の子どもたちの前に、戦争孤児たちの方に、満足な食事を出していない事を知る。
俺は意を決した表情で、神父に話し始めた。
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