心のリミッター

小春かぜね

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第51話 昼食の時間

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 今の時代、1日3食が標準に成っている。
 朝食・夕食の時間はまちまちだが、昼食の時間は大体12時前後が多いだろう。
 学校での昼食・給食の時間は多少異なるが、それでも極端にずれてはいない。

 小・中学校生活での昼食・給食の時間は潤沢には設けられてないが、企業での昼食時間は大体の所が1時間を目安に設定している。
 企業の場合は、昼食だけで無く休憩も含めているからだろう。

 1時間の昼食時間が有れば、外に食べに行く事も出来るし昼食後、昼寝などの休息も取る事が出来る。
 私の中で、理想の昼食時間は1時間だと感じる。

 これだけの時間が有れば、食事時間もゆったり取れるし、休息やリフレッシュも十分に出来る!
 何故、こんな事を書き記したのかと言うと『十分な昼食時間は必要だよ!』と言いたいからで有る。

 私は以前、昼食・休憩時間、40分の企業に勤めていた事が有る。
 その企業は社員食堂が運営されていたので、食堂を利用すれば40分でも十分に昼食は取れる。

 只、しかし、私の中では問題が有って、私が配属された場所から食堂までは距離が有った。
 時間にしては徒歩4分前後なのだが、40分の昼食時間に4分は大きい!
 往復で8分の時間が取られる!!
 更にその企業は5分前行動を徹底しており、5分前には持ち場に、戻って居なければ成らない。

 そうやって、時間の逆算をしていくと……本当の昼食時間は25分前後しか無かった。
 現実、その時間を全て昼食には充てられないし、休憩も勿論したいから、そこから昼食の時間に充てられるのは10分位しか無かった……

 その時は本当に、掻き込む様に昼食を食べていた。
 また、その社員食堂が食堂の割に、温かみの無い食事で有って、めて油の浮いた揚げ物、ぬるい割に煮込みすぎた味噌汁、えかけた白米等と、企業向け仕出し弁当の方がマシだと思うレベルだった……

 こんな食事ではリフレッシュも出来ないし、幸福感も味わえない。
 この時に、十分な昼食時間と、美味しい食事を摂る事と摂れる事の重要性を理解した。

 昼食時間は企業に依ってなので、その通りに動くしか無いが、出来る事なら昼食・休憩時間がしっかりと有る企業や、美味しい食事が食べられる企業を選んだ方が、その企業に長く勤め続けられるかも知れない……
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