心のリミッター

小春かぜね

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第11話 贅沢と質素と貧乏……

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 貧乏と言えば、言うまでも無い。
 困窮こんきゅう程では無いが、日常生活に支障を来たしている事を言う。
 簡単に言えば、贅沢が出来ないで有る。

 これが困窮に成ると、食事も満足に出来なかったり、光熱費の支払いも滞る。
 貧乏生活を望んで、する人は多分居ないだろう……

 贅沢は……己の望む物を欲がままに求めて、購入・消費する事だろうか?
 ブランド物や高級食材、身分に合わない暮らしとかで良いだろうか…?
 私(著者)は贅沢暮らしの経験が無いので、感覚的に書く。

 けど……その様な暮らしをして居る人は、見かけは満足そうに見えるが、心は貧乏の人が多い感じがする!?
 体の満足と心の満足は、別物かも知れない……

 最近、良く耳にする事に成った”質素”。
 質素な食事・暮らし等で、この言葉を聞く事が多く成った。
 つつがない生活…。実はこれが……本当の贅沢では無いのだろうか?

 この国に住んでいる人々は、欧米の食事に合った体質では無い。
 毎日、高カロリーや高脂肪の食事を取っていたら、大半の人が大巨漢に成る前に、病気に成ってしまう。

 質素の食事と言えば、一汁一菜が思い出て来るが、過去と比べて重労働が減った現在では、これ位の食事が、理想の人も意外に多いかも知れない。
 昔ながらの農薬にまみれていない、お米や野菜。ぬか漬け等の手作り漬物や味噌。肉類や魚類も地元品を成るべく使って、一汁一菜を作る……

 見た感じは質素に見えるが……実はこれ、贅沢なので有る。
 お米や有機野菜は割高だし、魚市場が在る地域なら魚類は別だが、肉類や魚類はどうしても割高に成る。
 今の時代で…、ぬか漬けや味噌を作れるだけの時間を持て余している人は、どれだけ居るだろうか?

 質素と言う、言葉に騙されているのだ!?
 田舎で質素な暮らしも……聞く感じは不便そうに聞こえるが、本人は凄く満足している。
 地方(田舎)だから家屋も広いし、隣家との間隔も有るから、都市部ほど近隣に気を遣う必要は無い。
 庭も大きい場合が多いので、鶏等の家畜を飼う事が出来るし、作業場も作れるので、工作や修理作業がやりやすくなる。

 こう考えて見ると……全く質素では無い。
 贅沢な暮らしに成っている……質素が本当の贅沢なのだ。

 収入に関してはサラリーマンでは無いのだから、給料日は無いが、このご時世、その生活を逆手にとって、金銭を稼いでいる人も居る。
 質素の食事や生活は、金銭面と心に余裕が無いと出来ない……

 今の時代での、本当の質素とはどんな生活だろうか?
 貧乏と紙一重の生活を、質素と言うべきだろうか……
 貧乏でも、心が豊かに成る生活を私は望んで居る。
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