僕は結花が好きなのに、結花は勝手に僕へ女を紹介してくる。ー僕は意図的に結花の子どもに成ったのにー

小春かぜね

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第1部 第4章 僕の幼なじみが急接近してきた!

第66話 自宅に戻った後……

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 ……

 自宅に戻った僕は、キッチンに居た結花に帰宅挨拶をしてから、自室に向かい着替えをする。
 着替えが済んだら宿題では無く、恵那が問題なく家に帰ったかを確認しないと行けない。

(恵那の事だから、大丈夫だと思うけど…)

 涙顔に成っていた恵那が、そのまま何処かに行くとは考えられないが、万が一の事も有る!
 もし、そうだとしたら……僕は、恵那を探しに行かないといけない!?

 僕の家、固定電話は廊下では無くリビング内に設置されている。
 リビングのインターホン受信機横に、固定電話は有る。
 着替え終わった僕は、自室からリビングへ向かう。

「~~~♪」

『ジャアァァ―――♪』

 結花がご機嫌顔で、キッチンで調理している。
 今晩のメインは……肉野菜炒めかな?

 固定電話を使うのに結花へ断る必要性も無いが、僕は一応声を掛けておく。

「お母さん!」
「恵那に電話したいから、電話使うね!!」

 僕はキッチンで調理中の結花に、穏やかな表情で声を掛ける。
 結花は調理中なので、顔を僕の方には振り向かせないが、口調は不思議そうな口調で聞いてくる。

「恵那ちゃん…?」
「それは良いけど……どうして、恵那ちゃんの家に電話を架けるの?」

「……今日」
「中間テストの結果が出たんだけど、恵那には下校中に会えなかったからさ…///」

 僕は結花に嘘を吐くが、結花に探られない程度の嘘を吐く。
 僕の理由を聞いた結花は、穏やかな口調で言い始める。

『ジャアァァ―――♪』

「そう……中間テストの結果が出たんだ!」
「そう言う事ね!!」

「陽向の結果や恵那ちゃんの結果は、晩ご飯時に聞くわね!」

 結花の言葉が終わった後。僕は固定電話で、恵那の家固定電話へ電話を架ける。
 恵那のスマートフォン電話番号を、僕は知らないと言うか聞いていない。

 僕は聞くつもりは無いけど、恵那も不思議と電話番号交換。RailのID交換を求めてこない?
 恵那の家固定電話番号は、僕の家固定電話の電話帳に入っている。

「……」

 電話機の電話帳から有峰で検索して、その出てきた番号で僕は電話を架ける。
 僕や結花の知り合いに、有峰は恵那しかいない……

 しばらくのコールの後。恵那の家の誰かが電話を取る。

『はい!』
『有峰です!!』

「!?」

(この声は、恵那のおばさんでは無いな…!)

 僕はてっきり、恵那のおばさんが電話に出ると思っていたら、おばさんでは無く、また恵那の声でも無かった!!

「もしもし……あの…」
「新居浜陽向と言いますが、恵那ちゃんは帰っていますか?///」

 電話を出た相手は多分。恵那の姉で有る清美きよみだと感じるが、僕は少し緊張した口調で恵那の在宅確認をする。

『新居浜陽向君…?』
『あぁ、恵那の幼なじみ君ね!♪』

『こんにちは。久しぶり!!』

 やはり、電話に出た相手は恵那の姉で有る清美で有り、僕の正体が分かると和やかな口調で話す。

「久しぶりです…。恵那ちゃんのお姉さん!///」

 清美の名前を僕は知っているが、この時は清美さんと言うより、恵那ちゃんのお姉さんと言った方が“子ども”らしいだろう?
 清美は和やかな口調で話し始めた。
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