僕は結花が好きなのに、結花は勝手に僕へ女を紹介してくる。ー僕は意図的に結花の子どもに成ったのにー

小春かぜね

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第1部 第4章 僕の幼なじみが急接近してきた!

第65話 僕の秘密を知る恵那!?

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「……陽向君。私は知っているよ!(怒)」
「さっき言った、陽向君が好きな人を…!!///」

「!?///」

 恵那は、僕を睨み付けながら言い放つ!
 僕はその言葉で、当然驚きを見せる!!
 恵那は、その表情で言葉を続ける。

『ビシッ』

「陽向君が好きな人は、陽向君のおばさんで有る、結花さんでしょう!(怒)」
「陽向君は、おばさんの前では凄く甘えているからね!!」

「えっ、恵那!//////」
「急に、何を言い出す!?//////」

 僕は、頬を染めて困った表情で恵那に言う。
 おまけに恵那は、指まで差してくれる!
 恵那は更に言葉を続ける!

「陽向君の家は、おじさんこうたろうが亡くなってから色々と大変だったと思うけど、その反動で過剰に“おばさんゆいか”を求めているでしょう!!」
「私もチラッと聞いてしまったけど……おばさん。悩んでいたよ!///」

「……///」

(結花の奴。恵那に話したのか!///)
(けど……恵那が俺の事を好きだと結花に打ち明ければ、結花も自然に恵那へ話すよな。結花の性格上…)

 恵那の言葉で僕は一気に表情が青ざめるが、同時に怒りも湧いてくる。
 結花が恵那に話したのは仕方ないとしても、それを下校中の時に言う物では無いからだ!。

「恵那……少しは場を考えて―――」

 僕は低音口調で、恵那を怒鳴り始めようとするが、恵那は僕を更に強く睨みながら言ってくる!?

「私。諦めないから!!」
「陽向君が嫌だと言っても、私はお母さんや陽向君のおばさんに頼んで、陽向君との勉強は続けるし、陽向君の“おばさん”だって私を気に入っているから、これからはドンドンとお邪魔する!!」

(恵那はやはり、結花の社交辞令を真に受けていたか!)
(だが、結花が言った言葉は社交辞令では無く、結花が望んでいる事で有るが…)

「じゃあ、今日はさようなら!///」
「大好きな陽向君!!///」

『ダッ、タタッ、―――』

「あっ、こら、恵那!///」
「待て!!///」

『タッ、タッ、―――』

 恵那は捨て台詞吐くような勢いで、僕に別れの挨拶をすると、そのまま走って行ってしまう!?
 更には『大好きな陽向君!!///』まで言っていった!///

 僕は焦った表情で恵那を呼び止めようとするが、そのまま行ってしまった……

「…………」

 僕は恵那の行動に、唖然とするしか無かった。
 僕は恵那を怒鳴りつける前に、恵那は言いたい事だけを言って逃げてしまった!///

(僕は恵那を振ったが、あの感じだと恵那は全く、僕を諦める気配は無いな///)
(普通の女子なら泣き崩れて、途方に暮れる所で有るが……恵那も強くなったな!)

 俺は心の中で恵那を感心してしまうが、これは厄介な事に成った!
 恵那は今後もストーカー(!?)のように、僕へのアタックを続けるつもりだろう。

(結花や恵那のおばさんが、恵那の味方をするだろうから、面倒くさい事に成りそうだ……)
(僕が結花へ過剰なスキンシップをして以降は、結花は胸や股を守る防御態勢を強めたし、僕もまた結花に怒られるのが嫌だから、強気な行動には出られないし……)

 絶対に僕は結花と結婚出来ないし、結花だって僕を完全に受け入れてくれる保証は無い。
 恵那が其処まで僕の事が好きなら、恵那はそのままキープ状態にして、僕は結花を攻めればいい。

 どうせ今の流れだと、僕は恵那と結婚をさせられる気がするから!?

(これも全て…。恵那のおばさんや、それを受け入れた結花の所為だ!)
(それが無ければ、僕と恵那の関係は“すれ違い”のままで終われたのに、変なフラグを立たせてしまった…)

(恵那は家の方向へ向かって行ったし、家に帰ったら固定電話で恵那の家に電話をして、恵那が無事に戻ったか恵那のおばさんに聞いて見よう…)

 恵那の事が好きかと聞かれたら、僕は恵那が好きと答える。
 だからこそ、恵那を極端に傷付ける事はしたくない。

 恵那は僕の幼なじみで有り、大切な親友で有る。
 大切な親友で有るからこそ、恵那は僕以外の人と幸せに成って欲しいと感じている……
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