僕は結花が好きなのに、結花は勝手に僕へ女を紹介してくる。ー僕は意図的に結花の子どもに成ったのにー

第1部 第4章 僕の幼なじみが急接近してきた！

第60話 タルタルソース

　……

　三連休中日なかびの晩ご飯時間がやって来る。
　昨夜は、恵那が居ての賑やかな晩ご飯で有ったが、何時も通りの僕と結花の二人で有る。

　夕方からの買い物に、結花は出掛けなかった。
　だが、昼食の恵那リクエストに応えるために、結花は午前中スーパーへ足りない物を買いに行っている。
　その時に、晩ご飯の材料も買ったらしい。

　今晩のメインメニューは白身フライ。
　ソースは、結花お手製のタルタルソース！

　副菜は卵マカロニサラダ。
　野菜は千切りキャベツ、スライストマト。

　汁物は市販品のワカメスープで有る。
　僕も結花が作る、晩ご飯の手伝いをしている。

『いただきます！』

　僕と結花は笑顔で食事前の挨拶をして、晩ご飯が始まる。
　恵那が帰った直後。僕は結花を求めて、その時にトラブルが発生してしまったが、恵那を出汁だしにしてそのトラブルは解決させて有る。

　そのため。僕と結花の関係は何時も通りに戻っている。
　結花は今晩も、食事の挨拶直後からビールを楽しんでいる。

「～～～♪」

（やっぱり、最初はフライからだよな♪）

　僕は嬉し顔で白身フライに、たっぷりとタルタルソースを付けてから、それを箸で掴み口に頬張る。
　結花お手製の、タルタルソースで有る！

『サクッ♪』

「もぐ、もぐ、―――」

「うん！」
「野菜たっぷりのタルタルソースは、やっぱり美味しいね！！♪」

　僕は感想を言うように、笑顔で一人しゃべりをする。
　それを聞いていた結花は、和やかな表情で僕に話し始める。

「陽向は、お母さんが作るタルタルソースが好きだからね！」
「聞き慣れてしまっているけど…、褒められるのは悪くないわ！！」

「うん！」
「お母さんが作る、タルタルソースは特に大好き♪」

　僕は笑顔で結花に言う。
　結花が作る、タルタルソースは定番の材料に加えて、キュウリやニンジンを入れて、最早サラダと言うぐらいのタルタルソースを作る。
　もちろん、ゆで卵もしっかり使って作る！

　ゆで卵は、タルタルソース以外にマカロニサラダにも使われており、サラダもボリューム満点で有る。
　ゆで卵・ロースハム・きゅうり・ニンジン・タマネギが入った結花特製。卵マカロニサラダも当然美味しい♪

「～～～♪」

　僕は笑顔で晩ご飯を食べていると、結花はビールを楽しみながら、和やかな表情で僕に聞いてくる。

「昨夜は恵那ちゃんが居て賑やかな晩ご飯で有ったけど、今晩は二人に戻って寂しくない？♪」

「僕は全然寂しくないよ。お母さん♪」
「昨日は恵那がいて確かに楽しかったけど、僕はお母さんと一緒に居られるのが一番楽しいから！♪」

「もう……陽向ったら！///」
「お母さんに、お世辞なんか言っちゃって…///」

「お母さんを褒めても何も出ないよ…///」
「本当に……もう！♪///」

　僕は笑顔で結花に答えると、少し頬染めた困った微笑み表情で結花は言う。
　僕の過剰スキンシップを怒った結花では有るが、今の結花はそんな感情を微塵にも見せない。

（結花は僕の言葉で凄く喜んでいる）
（間違いなく結花は僕のこと息子では無く、異性で見ている時が有るだろう！）

（だからこそ、異性を求める行動を結花に示したら、結花は怒った…）

　僕は結花の言葉を聞きながら、心の中で感じる。
　真正面から攻めれば結花は身構えるが、普段のスキンシップなら有る程度の行為は許してくれる？

「～～～♪」

　ビールを飲んだ結花は、上機嫌で晩ご飯を食べている。
　さっきのスキンシップは見切り発車で有ったが、もっとムードを作ってから行えば、案外結花は受け入れてくれるかも知れない？

（だが、しばらくの間は過剰の行動を控えて、結花とは普通の親子関係を維持しよう）
（結花も警戒心が強い人だから、しばらくは多少の事でも身構えるだろうし…）

　僕は結花の晩ご飯を楽しみながら、先ほどの反省としばらくの対応を考えた……