僕は結花が好きなのに、結花は勝手に僕へ女を紹介してくる。ー僕は意図的に結花の子どもに成ったのにー

第1部 第4章 僕の幼なじみが急接近してきた！

第53話 三人での朝食

　……

　今日は三連休の二日目。
　俗言う、中日なかびで有る。
　今日も一日。秋晴れを楽しめる日だそうだ。

　昨日午後から、僕の家で恵那とテスト勉強のために、恵那が泊まりがけで家に来ており、現在は結花を含めた三人で、朝食を摂っている。
　恵那は結花と一緒に起きたらしく、今朝の朝食は恵那の手伝いも入っているらしい。

『カチャ、カチャ、―――♪』

『ズズッ…』

　和食定番のご飯と味噌汁。
　おかずは、洋食系に成るがハムエッグ。

　小鉢に冷や奴。後は漬物と、今朝は恵那が居るから普段より豪華な朝食で有る。
　普段なら、小鉢の冷や奴は出ない。

「恵那ちゃん！」
「昼食はパスタを作ろうと思っているのだけど、何かリクエストは有る？♪」
「大体の物は叶えられるよ！♪」

　結花は朝食を食べながらもう、恵那に昼食のリクエストを聞いている！
　本当に恵那へ忖度そんたくしまくるな。結花！？///

「昼食は、パスタですか！」
「そうですね～～♪」

「……今日はナポリタンが食べたい気分です♪」
「おばさん！♪」

　恵那は和やかな表情で結花に言った後。悩んだ素振りを見せてから、リクエストを穏やかな表情で結花に言っている。

（ナポリタンか……てっきり、カルボナーラ辺りでも攻めてくると思っていた！）

（……恵那も数年関わらない間に、本当に変わったな！）
（昔の恵那は、積極的な発言なんてしなかったのに！）

　パスタは結花の得意料理に入るので、メジャーなパスタは大体作れる。
　定番のミートソースから、ツナマヨパスタなどの変わり種。カルボナーラもお店で食べるのと変わらないのを平気で作る。

「恵那ちゃんは、ナポリタンを希望ね♪」
「うーん……そうすると、赤ウィンナーが必要だね…！」

　結花は恵那のリクエストを笑顔で言っているが、赤ウィンナーが家に無いらしい。
　恵那の口からナポリタンが出て来るのは、結花も予想外だったのだろう？

「お昼は恵那ちゃんの希望通りナポリタンを作るけど、赤ウィンナーが家に無いから、午前中の家事が落ち着いたらスーパーへ買い物に行って来るね！」

　結花は僕と恵那に向けて、和やかな表情で話す。
　恵那の昼食リクエストから、もう無いと思っていた、恵那との二人の時間が再び出来てしまった！

　☆

　午前中の家事を終えた結花は、本当にスーパーへ昼食の買い物を現在行っている。
　普段なら、僕は結花の買い物に付いて行くのだが、今日は恵那が来ているし、その恵那に留守番をさせるわけには行かない上、僕と恵那はテスト勉強をしなければ成らない。

　朝食の食休み以降から、僕は恵那とテスト勉強をずっとしているが……有る程度の時間が経ってくると当然飽きてくる。
　それは、恵那も同じようで有った。

「…陽向君！」
「勉強も飽きてきたね！」

　恵那は和やかな表情で、僕に話し掛ける。
　今は僕と恵那の、二人きりの時間帯……

「うん。飽きてきたな…！」
「数学と英語以外は、僕はそんなに勉強をしなくても良いから…」

　僕は穏やかな表情で恵那に言う。
　恵那は和やかな表情で、僕に話し始める。

「私も、昨日今日で陽向君にかなり教えて貰ったから、この段階で平気点以上は取れると思う！」

「ねぇ……陽向君///」
「少し勉強はお休みして、私と遊ばない…？❤」

　前半の文章は普通だが、後半の文章は妖ようを含めた表情で言う恵那！？
　恵那が僕に久しぶりに見せてきた、女の顔で有った！

「……///」

　僕は急な出来事で、思わず固まってしまう！///
　ピンチでは無いが……この状況は、少し不味いと僕は心の中で感じていた。