僕は結花が好きなのに、結花は勝手に僕へ女を紹介してくる。ー僕は意図的に結花の子どもに成ったのにー

第1部 第4章 僕の幼なじみが急接近してきた！

第44話 恵那と食べる晩ご飯 その4

「私は、オレンジジュースが良いです！」
「おばさん！！」

「恵那ちゃんはオレンジジュースね！」
「陽向は、何時ものコーラだよね？♪」

　恵那は和やかな表情で結花に言い、結花は笑顔で恵那に言った後。その表情で僕に尋ねてくる。
　すき焼きは飲み物が欲しくなる食べ物で有るから、飲み物が有った方が嬉しい。

「うん！」
「僕はコーラで、お母さん♪」

　僕は和やかな表情と、少し甘えた声で結花に言う。
　結花は立ったまま調理をしていたので、ダイニングテーブルからキッチンに設置されている冷蔵庫に向かい、冷蔵庫から缶入りのコーラやオレンジジュース……結花が飲む、缶ビールも取り出している。

（恵那が来ているのに、結花は飲むんだ///）
（すき焼きの時は毎回飲んでいるから、注意も出来ないし…）

　結花は缶を三本手に持って、ダイニングテーブルに戻って来る。

「はい。恵那ちゃん！」

　結花は和やかな表情で、恵那に缶入りのオレンジジュースを手渡している。

「ありがとうございます！」
「おばさん！！」

　恵那は笑顔で言いながら、結花から缶入りのオレンジジュースを受け取る。
　その後。恵那とした同じ表情で、僕に缶コーラを受け渡す結花。

「はい。陽向！」
「ありがとう。ゆい……お母さん！」

　僕は一瞬、結花と呼んでしまいそうになるが、お母さんと呼び直す///
　結花は僕が言い間違えたのに気付いていると思うが、何も言わずに自分の席に座りながら缶ビールを置く。

「じゃあ、食べ始める前に乾杯をしましょうか！♪」

『カシュッ！』

　結花は僕と恵那に笑顔で言いながら、缶ビールのプルトップを開けている。
　僕と恵那も結花の言葉で、缶のプルトップを開ける。

　ちなみに、コップは事前に用意して有る。
　三人はそれぞれのコップに飲み物を注ぎ、みんなが注ぎ終えたタイミングで、結花がコップを手に持ちながら、和やかな表情で僕達に向けて話し始める。

　僕と恵那も、そのタイミングでコップを手に持ち始める。

「今晩は、三人で楽しく食べましょうね！♪」
「そして、勉強会と言う切っ掛けで、久しぶりの再会で有る、陽向と恵那ちゃんに向けて乾杯～～♪」

「……///」

（なんちゅう言葉や。結花！///）
（そんなに、僕と恵那の再会が嬉しいのか！？///）

「あはは…///」

　僕が心の中で思う中。恵那も結花の言葉で苦笑いをしている。
　結花も時々、子ども心を取り戻すからな！///

　結花は笑顔で、乾杯の音頭を再度取る。
　僕と恵那も笑顔で、三人で乾杯を始める。

「では、乾杯～～！」
「そして、いただきます！」

「乾杯といただきます！！」

「乾杯～～」
「…いただきます！」

「ごく、ごく、―――」

　僕と恵那は、軽くジュースを口に付けるが、結花は何時も通りのペースで飲んでいる！
　今晩は恵那が居るんだぞ。結花……

「～～～♪」

　少し前置きが長かったが、これでやっと、恵那を含めた三人で食べる晩ご飯が始まる。
　恵那は嬉しそうな表情で、すき焼き鍋から牛肉と野菜を小鉢に取っていた。