僕は結花が好きなのに、結花は勝手に僕へ女を紹介してくる。ー僕は意図的に結花の子どもに成ったのにー

第1部 第4章 僕の幼なじみが急接近してきた！

第41話 恵那と食べる晩ご飯 その1

「二人共！」
「もうすぐ晩ご飯の時間と成るし、そのテーブルで晩ご飯にしたいから、良い所でキリを付けてね！！」

　結花はキッチンから、僕と恵那に向けて陽気な口調で言う。
　僕と恵那は結花の言葉で、勉強のキリを付けるわけだが、恵那が穏やかな表情で僕に尋ねてくる。

「陽向君」
「晩ご飯後の勉強はどうする？」

「……今日は午後からしっかりと勉強したし、今回は中間テストだから、今日はこれで良いんじゃない？」
「明日も有ることだし！」

　僕は穏やかな表情で、恵那からの質問に答える。
　恵那は和やかな表情で、僕に話し始める。

「そうだよね。陽向君！」
「今回は中間テストだし、それに陽向君の家に来ているのだから、晩ご飯後は遊ばないとね！！♪」

「そっ、そうだな……久しぶりのコミュニケーションも取らないとな///」

　俺は少し頬を染めて、恥ずかしそうな表情で恵那に言ってしまう！
　僕は思わず本音が出てしまった！///
　恵那は正直言えば、可愛い部類だ。

　だが、僕が転生してきたのは、結花と結ばれる為で有る！
　けど、僕の体は……恵那をかなり意識し始めていた！！///

「……///」

　僕の言葉を聞いた恵那は、少し頬を染めて目を見開いていた！
　その後、満面な笑みで恵那は言い始める！

「陽向君！♪」
「ご飯食べた後は、陽向君のおばさんも入れて、みんなでトランプでもしようか？♪」

（あ～～）
（まぁ……そうなるよな///）

　僕の失言で、僕は恵那に興味が有る素振りを見せてしまう。
　万が一、僕が結花を選ばず、恵那を選んでもペナルティーは与えられないはずだが、恵那と順調に終末を迎えられる保証は無いだろう！？

「ねぇ、ご飯食べたら、一緒にトランプしようね！♪」
「陽向君！！♪」

（恵那って……何時の間に押すタイプに変わったのだ！？///）
（昔の恵那はもっと、大人しい性格だったのに！！）

　恵那は全然、俺のことを諦めていない。
　恵那の表情や動作を見れば、誰もが分かる態度だ。

　僕は少し頬を染めた困った表情で、恵那に言い始める。

「うっ、うん……分かった。恵那///」

「あはは。楽しみ♪」
「段々、陽向君も昔のように戻って来た！♪」

「けど、その前に“すき焼き”だね！♪♪」

「ふふっ」

　恵那は嬉しそうな表情で、ノートや教科書類を片付け始めている。
　結花もキッチンから、僕と恵那を微笑みながら見ている。
　僕は本当に、このまま恵那に押されそうな勢いで有った！///

　☆

　晩ご飯は、恵那と勉強をしていたダイニングテーブルで食べるので、僕は濡れ布巾でテーブルを拭いたり、すき焼きで使うカセットコンロの準備をする。
　恵那は結花の手伝いに行って、結花からの指示を貰いながら、お手伝いをしていた。

「～～～」

　恵那は嬉しそうな表情で、野菜類が乗ったお皿をダイニングテーブルに置きへ来る。
　白菜や焼き豆腐などの、すき焼きの定番具材で有る。
　すき焼きも各家庭の具材が有るが、孝太郎が定番を求めた為、具材の変な冒険はしなかった。

（結花は“すき焼き”を孝太郎と同じ関西風で作るが、今回も関西風で作るのかな？）
（それとも、結花は恵那に希望を聞いて、恵那が関東風を求めたら関東風にするのかな？）

　僕はそんな事を思いながら、すき焼きの準備を手伝っていた……