僕は結花が好きなのに、結花は勝手に僕へ女を紹介してくる。ー僕は意図的に結花の子どもに成ったのにー

小春かぜね

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第1部 第4章 僕の幼なじみが急接近してきた!

第37話 おやつタイム その2

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(やっぱり、恵那とは幼なじみだけ有るな…)
(結花並みに付き合いが長いのも有るし、僕のことが好きだから色々な面から見ているのだろう)

 僕は心の中で思いつつ、恵那を馬鹿にした表情で言い始める。

「そんな訳無いだろう。恵那!?」
「これが二回目の人生だったら、僕の人生はもっと上を言っているよ!!」

「……そうだね///」
「陽向君の人生が2周目だったら、もっと凄い事に成っていそうだね!///」

 恵那は少し頬を染めて、困った微笑み表情で話す。
 実際は人生2周目だが…//////

「二人共!」
「二人で遊ぶのは久しぶりだと思うけど、本当に仲が良いね♪」

 結花はホットケーキが乗ったお皿を運びながら、俺と恵那の方へ笑顔で話し掛ける。
 恵那は和やかな表情で、結花に話し始める。

「元々仲良しだよ。おばさん♪」
「ねぇ、陽向君!❤」

(恵那の奴。考えたな…)
(結花の前で恵那を嫌いだと僕が言ったら、結花が困るを知っての上で言っているな!///)

「そっ、そうだな…///」

「~~~♪」

 僕は恵那に“そっぽ”を向けながら言う。
 けど、結花はそれを微笑みながら見ている。

「恵那ちゃんに陽向!」
「もう、おやつの用意が出来るから、キリの良いところでめて、手を洗ってきてね♪」

 結花は僕達に向けて嬉しそうな表情で言った後。リビングの方へ歩いて行く。
 僕は澄ました表情で、恵那に話し始める。

「さっき、お母さんが言ったように、もうすぐ“おやつ”が出来るから、適当なところで止めような」

「そうだね。陽向君♪」

 僕の言葉を、嬉しそうな表情で返事をする恵那。
 たった数時間の間に、僕と恵那の関係はほぼ元通りに戻ってしまう。

 恵那は今でも、僕へ非常に強い好意を持っていた……

 ……

 適当なところで勉強を切り上げた僕と恵那は、洗面所で手を洗い、おやつを食べる準備をする。
 洗面所からリビングに戻ると、結花が僕と恵那に向けて、和やかな表情で話し掛けてくる。

「恵那ちゃんと陽向は、飲み物どうする?」
「大体の物は用意出来るよ♪」

(飲み物か……ホットケーキならアイスティーかな?)

「おばさん!」
「ココア有る?♪」

「ココア?」
「えぇ、もちろん有るわよ!♪」

 僕が考えている間に、恵那は笑顔で結花にリクエストをして、結花も笑顔で答えている。

(結花…。ココアまで用意していたんだ!)
(僕も結花も、ココアは普段飲まないのに…)

 言うまでも無いが、今日のために結花が用意したのだろう。
 小学校低学年時代の時。結花の出すホットケーキのお供はココアか牛乳だった。
 結花は恵那への言葉の後。僕の方に向けて穏やかな表情で聞いてくる。

「陽向は何飲む?」

「僕は……アイスティーで!」

「陽向はアイスティーね!」
「今用意するから、二人は座って待っていて!!」

 結花は僕に言い終えると、キッチンで飲み物の準備を始め出す。
 僕は恵那と一緒に、ソファーが置いてあるテーブルの方へ足を向けた。
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