僕は結花が好きなのに、結花は勝手に僕へ女を紹介してくる。ー僕は意図的に結花の子どもに成ったのにー

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
34 / 90
第1部 第4章 僕の幼なじみが急接近してきた!

第34話 恵那とテスト勉強 その2

しおりを挟む
(恵那の奴…)
(大分めかしてきたな…///)
(恵那にとっては、デート気分なのかも知れない?)

 僕は恵那の姿を見て、そう感じ取ってしまう。
 流石に化粧まではしていないと感じるが、セーラー服で見る恵那より、遙かに可愛く見えてしまう!//////

「こんにちは!」
「陽向君!!」

 恵那はソファーに座っている僕を見て、笑顔で声を掛けてくる。
 僕は少し頬を染めながら、澄ました表情で恵那に挨拶をする。

「こんにちは…///」
「恵那…///」

「~~~♪」

 僕が恵那に挨拶する姿を見て、何故か嬉しい表情をしている結花!?
 僕の姿がそんなに面白いのか!?///

「じゃあ、陽向!」
「後は、恵那ちゃんをよろしくね♪」

 結花は僕に笑顔で言った後、リビングから出て行こうとする!?
 急にどうした。結花!?

「!?……お母さん///」
「お母さんも、一緒に居るんじゃ無いの!?///」

 僕は少し頬を染めて、焦った表情で結花に言うが、結花は笑顔で僕に言い始める。

「私は少し、寝室で用事が有るのよ♪」
「それに、私がこの部屋に居ると、二人も勉強に集中出来ないでしょ!♪」

 結花は僕に笑顔で言い終えると、そのままリビングから出て行ってしまう。

『パタン!』

(余計な気を遣わなくても良いよ///)
(結花…///)

 僕は少し唖然とした表情で、リビングのドアを見ていると、恵那は困った微笑み表情で話し掛けてくる。

「陽向君は、本当にお母さんが好きなんだね」

「……実の母親だからそうだろ。恵那///」
「恵那だって、自分の母親は好きだろ!?」

 僕は、少し拗ねた表情で恵那に言う。
 けど、恵那は苦笑いをした表情で僕に言い始める。

「あはは……好きと言えば好きだけど…、陽向君ほどでは無いよ(汗)」
「陽向君の場合は母親の愛情より、本当の女性を意識している感じがするね」

「!!///」

(小学生の時の恵那は、そんな事を言わなかったのに、今の恵那はそれを言うように成った!?)
(恵那も見ていないようで、僕を見ているんだな…)

「陽向君。では、テスト勉強を始めようか」
「それで、どっちのテーブルでする?」

 何時の間にか主導権を恵那に取られてしまい、恵那は穏やかな表情で僕に聞いてくる。
 昔の恵那は大人しい性格だったと思うが、成長するにつれて性格も成長するんだな。

「……テスト勉強するなら、ソファーのテーブルより、ダイニングテーブルの方が疲れにくい思う」

 僕は穏やかな表情で恵那に言う。
 恵那は和やかな表情で、僕に話し始める。

「そっちのテーブルだね。陽向君!」
「それで陽向君……私の着替えとかの荷物は、何処に置いておけば良い?」

「恵那の着替え…?」
「恵那は、結花の寝室で寝ることに成っているから……案内するよ!」

 僕は穏やかな表情で恵那に言う。
 小学校低学年時代に、恵那は僕の家によく遊びに来ていたから、結花の寝室は多分分かると思うけど、僕が案内した方が確実だろう。

「ありがとう!」
「陽向君!!」

 恵那は笑顔で、僕にお礼を言ってくれる。
 僕はソファーから立ち上がり、恵那と一緒に結花の寝室へ向かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

好きな人の好きな人

ぽぽ
恋愛
"私には10年以上思い続ける初恋相手がいる。" 初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。 恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。 そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...