☆第二集☆ チー牛おっさんが自殺を計ったら、何故か異世界に飛ばされた。―王者の剣と二人の美少女との冒険ー

小春かぜね

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新しい冒険仲間?

第22話 俺も養護施設の一員 その2

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 リンは俺を見ながら、和やかな表情で話し始める。

「スズヤ!」
「着替えが終わったら、私も直ぐに手伝いへ入りますからね!!」

 リンとアスはまだ、各魔法使いの姿をしている。
 着替えの前に、俺への帰宅挨拶をリンたちはしたかったのだろう。 

 アスはメルコを見ながら、和やかな表情で話し始める。

「メルコ。スズヤ先生の補佐お疲れ様です!」
「リン先生も戻って来ましたし、後は私たちに任せてください!!」

「……あっ……うん」

 だが、メルコは困った表情でアスに返事をする。
 アスはメルコの異変に気付き、尋ねる表情でメルコに話し始める。

「?」
「メルコ……どうしましたか?」

「……アス先生……僕はこのままスズヤ先生のお手伝いを続けたい///」
「ダメかな…///」

「!」

 メルコは拗ねた表情でアスに話す。
 アスはメルコの言葉で驚く!

 その言葉の後。
 アスは目を細めながら、俺に話し始める。

「スズヤ先生…。どうします?」
「メルコが手伝いの継続を希望していますが…」

「……」

(俺に話しを振って来たか、アス!)
(メルコは間違いなく、俺に気が有るな!///)

 俺が心の中で感じていると……案の序。
 リンが少し怒った表情でメルコに言い始める。

「メルコちゃん!」
「私たちを困らせない!!」

「アスちゃんが『良いよ』と言ったんだから、素直に戻る!!」

 リンは俺に、著しく好意を持っている。
 なので、俺に近付く恋敵ライバルはアスでも積極的に排除する。

 しかし、メルコも突然。怒った表情に成ってリンに言い始める!

「リン先生!(怒)」
「その言い方は酷く有りませんか!!(怒)」

「僕は善意で言っただけで有って、スズヤ君を困らせる事は言っていないよ!!」

「それを困らせているのよ!」
「メルコちゃん!!(怒)」

 リンの方もメルコの言葉を買って、ヒートアップさせている。
 アスが『やれやれ』の表情で、メルコでは無くリンに話し始める?

「リン先生……今晩は、メルコに任せてくれませんか?」

「えっ!? 何で、アスちゃん!??///」
「アスちゃんはメルコちゃんの味方ですか!???///」

 リンは非常に驚いた表情でアスに話す。
 リンの中では、アスは味方だと思っていたのだろう。

 アスは困った微笑み表情で、リンに話し始める。

「メルコは……私たちを気遣っているのですよ!」
「そうですよね……メルコ」

「あっ……うん。そうだよ///」
「アス先生!///」

「僕はリン先生と、アス先生を気遣ったの!!///」

 メルコは取って付けた様な表情でアスに話す。
 絶対嘘だろ。メルコ……

(アスも……メルコが俺に気を持っている事に気付いているな!)
(でも、アスも俺に気が有るのでは無かったのか??)

 アスは穏やかな表情で、リンに話し始める。

「リン先生……今晩は、メルコの好意に甘えましょう」

「うーん……アスちゃんがそう言うなら……仕方ないです///」
「でも、今晩だけですからね……///」

 リンは渋々の表情でアスに話す。
 リンの方が年上で有るから、大人の対応をリンが取ったのだろう?

 アスは和やかな表情でメルコに話し始める。

「では、メルコ!」
「スズヤ先生の補助を、しっかりとするのですよ!!」

「スズヤ先生……メルコをお願いします!」

「あぁ。分かった、アス!」

 メルコへの言葉の後。アスはそのまま表情で俺に話す。
 俺は理解した表情でアスに話す。

 メルコは笑顔で俺に話し始める。

「スズヤ君!」
「二人三脚で、美味しい晩ご飯を作ろうね!♪」

「!///」

 メルコが笑顔で言う中。リンが嫉妬心を見せたのは言うまでも無い。
 その後はアスが連れ出す様に、リンを引っ張って外に出て行った。

「スズヤ君♪」
「私。頑張るからね!♪」

 メルコは笑顔で俺に言う。
 何を頑張るかは分からないが、今日の夕食はメルコの調理補助で作り上げた……だが、リンは絶対に不機嫌だろうな?///

 ☆

 夕食の時間……

 児童養護施設の食堂で夕食が始まる。
 今晩のメインメニューはポークピカタ。

 副菜はアボカドのサラダ。スープはコーンスープで有る。
 後はライ麦パンと牛乳が付く。

 アスも前方の職員席(?)で食事を一緒に摂る。
 アスは元養護施設の子どもだが、今は教会の一員だ。

 メルコはまだ養護施設の子どもなので、他の子どもたちと一緒に摂る。
 養護施設の切り盛りは基本。俺たち三人に任せられているので、神父やシスターは用事が無い限りは来なく成った。

 食事の方も、俺が作った食事は基本食べない。

「パクッ♪」

 アスがポークピカタを一口食べた後。
 幸せそうな表情で、一人しゃべりを始める。

「うあぁ~~。美味しい~~♪」
「ポークピカタは、本当に久しぶりです♪♪」

「スズヤ先生たちのお陰で、毎日美味しい物が食べられます!♪」
「ありがとうございます!!♪」

 この異世界で、ポークピカタは高級料理に入る部類らしいので、庶民の常食で無く、養護施設の食事でも、年に一~二回位しか出ないメニューらしい。
 クリスマスの時や建国記念日位の時にしか、養護施設では出ないそうだ。←これは子どもたちから聞いた

「~~~♪」

「~~~♪」

 子どもたちもみんな、笑顔で食べている。
 リンは和やかな表情で俺に話し始める。

「スズヤ! 今日も美味しいです!!」
「スズヤは元旅人の癖に、何でも作れますね!♪」

 リンはかたくなに、俺が異世界から来た人間とは信じていない為。何処かの国の旅人で見ている。
 俺が行き倒れの場面をリンが助けているから……そう見られているのだが、実際は転生させられて倒れていた所を、リンに助けてもらっている。

「旅人だからこそ……何でも作れるんだよ!///」
「リン…///」

 俺は困った笑顔でリンに話す。
 信じてくれない者を無理に信じ込ませる必要は無いし、リンのお陰で俺はメルメーサ王国民に為れたのだから、俺は旅人の設定で貫き通そう? 
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