☆第二集☆ チー牛おっさんが自殺を計ったら、何故か異世界に飛ばされた。―王者の剣と二人の美少女との冒険ー

小春かぜね

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新しい冒険仲間?

第21話 俺も養護施設の一員 その1

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 ……

 リンとアスが王国城で、補講や訓練を受けている中。
 俺は養護施設に入って、施設の食堂で室内遊びをしている、子どもたちの見守りを始める。

 本来なら、俺も自主鍛錬をするべき何だが、それをしてしまうと養護施設の運営に支障が出るので、俺は鍛錬より養護施設の運営を優先する。
 だが立って見守るの疲れるので、俺は食堂の椅子に座って、子どもたちの見守りをする。

「~~~♪」

「~~~」

「~~~///」

「きゃっ、きゃっ、―――」

「きゃっ、きゃっ、―――」

 子どもたちは絵本を読んだり、ボードゲームをしたり、子どもらしい会話をしている。
 ある子どもたちと遊んでも良いが、子どもたち全体を見守らなくては成らない。←なので、メルコのやり方は余り良くない///

(何か……保母さんの気分だな!)
(リンやアスも、こうやって見守りをしているのかな?)

 俺のメインは厨房業務で有るので、子どもたちの見守りは積極的にはしない。
 また、この施設は女子の割合が多いので、がこの様な事をしない方が良い?///

 前世界で有ったなら、勝手に大事へされるだろう!?///

(……そう言えば。魔王軍がパプテトロンに再侵攻を計画してるという割りには、全然攻めてくる気配が無いな……)
(先日。強硬偵察に来た大型コウモリを倒した以降……全くの動きが無い)

 俺は心の中で感じる。
 これは良い事で有るのだが、コハルの予想が外れたのだろうか?

(……だけど、その所為でまだ、その手当キランを貰っていないな!///)
(これだけ平穏なら、そろそろ終結宣言をナポレン王は出すべきだろう?///)

(と言っても、実績が大型コウモリ一羽では知れているか!///)

 俺が心の中で感じていると……前世界で言う。小学校低学年ぐらいの二人の女子が俺の側にやって来て、和やかな表情で話し始める。

「スズヤ先生!」
「私たちに絵本を読んで!!」

「……絵本?」
「うん、良いよ!」

 俺は和やかな表情で、二人の女子に向けて話す。
 子どもたちに絵本を読ませる……完全に保育の世界だな!///

「むかし、むかし、ある所に―――」

 俺は食堂のフローリングに移動して、二人の女子+@に絵本の読み聞かせを始める。
 絵本タイトルは割愛させて貰うが……正義のヒーローが出て来る絵本である!

 夕食作りの時間まで、俺は施設の食堂で子どもたちの見守りをしながら、絵本を読んだり、時にはトランプゲームに参加させられての……少しの非日常を楽しんだ。

 ☆

 夕食作りの時間が来たので、俺は施設の食堂から、教会側に備わっている厨房に移動をする。
 普段なら、リンが夕食作りの手伝いをしてくれるのだが、リンたちが王国城に行っている間は、リンの代わりにメルコが俺の補佐をする。

 子どもたち見守りの方はシスターがしてくれるので、メルコが厨房補佐をしても問題は無いし、俺たち三人が冒険に出ている間は、メルコに必ず厨房業務が付いて来るので、その慣熟訓練も兼ねている。

「スズヤ君~~♪」
「卵の方は溶けたよ~~♪」

 メルコが和やかな表情で、俺に話し掛ける。
 メルコにはポークピカタで使う。卵を溶いてもらった。

 俺も和やかな表情で、メルコに話し始める。

「なら、メルコ!」
「今度は豚肉ポークの方に下味と、軽く小麦粉を振っておいてくれ!!」

「うん。分かった~~♪」
「スズヤ君~~♪」

 メルコは笑顔で返事をする。
 メルコも料理は出来るそうなので、細かい事を言わなくても理解してくれる。

 メルコは豚肉に下味を付けながら、陽気な口調で俺に話し掛けてくる。

「スズヤ君!」
「私ね。スズヤ君とお料理をしている時が、一番楽しいと感じるんだ!!」

「? ……そうなの?」
「メルコ……」

 俺はメルコの言葉で、きょとんとした表情に成って、少し澄ました表情でメルコに尋ねる。
 けど、メルコは嬉しそうな表情で俺に話し始める。

「うん!」
「だって、お料理の時間なら、スズヤ君と一緒に居られるし、私もお料理は好きだから!!」

「へぇ~~」
「メルコも料理が好きなんだ……」

 俺は『知らなかった』の表情でメルコに話す。
 だって、そんな事をシスターやアスは、俺に一言も言わなかったからだ。
 
 メルコが料理好きなら、リンの代わりにメルコを使っても問題は無いし、リンの仕事は養護施設責任者に当たるから、その責任者に調理補助をさせるのは本来好ましくは無い?
 メルコは楽しそうな表情で、俺に言葉を続ける。

「だからね。スズヤ君が子ども食堂を開いた時は……是非の僕を、スタッフとして雇ってね!♪」
「僕を雇えば、商売繁盛間違い無しだよ!!♪」

「……」

(メルコは客じゃ無くて、スタッフで雇って欲しいのか?)
(メルコは大きい子どもの様な者だから(!?)、集客効果は抜群だろうが!?)

『ガチャ!』

 俺がそんな事を考えていると……厨房のドアがノック無しに開く。
 その後直ぐに、聞き慣れた二人の少女声が俺の耳に入ってくる。

「ただいま。スズヤ!」

「ただいま戻りました。スズヤさん!!」

「…………」

 リンとアスが王国城から帰って来た。
 だがその時。メルコは少し拗ねた表情を見せる!

 まさかだと思うが……メルコ。
 メルコも俺に気が有るのか!??
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