14 / 33
王者の剣と魔法剣
第12話 王者の剣を受け取る
しおりを挟む
「時間通りだね♪」
「では……剣を渡す前に、アスちゃん!」
「成長出来たね♪」
「このままダメに成ってしまったらと……覚悟はしていたけど!」
「この苦難を乗り越えてこそ、本当の黒魔法使いだよ!♪」
「アスちゃん!♪♪」
コハルは笑顔で俺たち三人に話すが、直ぐにアスへ話し始める。
アスは恥ずかしい表情で、コハルに話し始める。
「コハルさん/// この度は本当に、ご迷惑をお掛けしました///」
「裏切り者のフウゴルでしたが、フウゴルでも人間には変わり有りませんでしたし、養護施設の仲間としても交流も有りましたから///」
『ペコリ』
「うん、うん♪」
「アスちゃんの伝えたい気持ちは、私でも分かるよ!」
「だけど、人はそうやって成長していくんだよ!」
「あっ、でも、蛇の私がそんな事を言っても意味が無いね~~。あはは~~♪」
「……」
「……」
アスは言葉の後。頭をコハルに下げた。
コハルは理解している感じで、和やかな表情でアスに話しているが、茶化している様にも聞こえてしまう///
俺とリンは理解しがたい表情で、コハルとアスの会話を聞いていた。
「こほん!」
コハルは気を取り直すためか、軽い咳払いをしてから、俺に向けて和やかな表情で話し始める。
「では、本題入ろう。スズヤ!」
「今から、スズヤに王者の剣を授ける!!」
「だけど、知っての通り。鋼の剣倍近くの重さが有るから、鋼の剣の様に扱える様に成るのは時間が掛かるだろう!」
「今度からは両手で剣を持つことに成るから、盾は持てなくなるけど、剣を盾代わりにする事も可能だから!!」
「そして、王者の剣は魔法剣に適しているが、魔法剣ばかりに頼ると、スズヤの魔力が直ぐに消耗するだろう!!」
「臨機応変に剣を扱い……最後は、魔王を退治して欲しい!」
「……」
(コハルまるで、自分が王の様な素振りで言うな……城の守り神=国の守り神にも成るから間違って居ないと言われればそうだが…)
俺は真面目な表情で、コハルに話し始める。
「はい! コハルさん!!」
「俺は王者の剣を授かり、鍛練を積んだ後。魔王討伐に向います!」
「~~~❤」
「…………(汗)」
俺の言葉を聞いていたリンは目を『❤』にして聞いているが、アスは『やれやれ』の表情でリンを見ていた。
あれ……アスも、俺の事は気にしているんだよね?
コハルは嬉しそうな表情で俺に言い始める。
「うん。うん。勇敢な戦士らしい言葉だ♪」
「では……今から。衛兵に剣を持って来るから、少し待っていてね」
王者の剣はどうやら、コハルの部屋に置いて無かったらしい?
(事前に置いておけば良いのに……)
俺が心の中で感じていると……部屋をノックする音が聞こえて来る。
『コン、コン』
「コハル様。剣をお持ちしました!」
ノックの後。衛兵だと思われる、若い男性声がドア向こうから響いてくる。
コハルは和やかな表情で、ドア向こうに衛兵に話し始める。
「ドアは私が開けるから、開けたらそのまま入って来て~~♪」
「はっ、分かりました。コハル様!」
『バタン』
『キュラ、キュラ、―――』
コハルは話し終えて、衛兵の返事の後。ドアは自動ドアの様に開く。
衛兵は、料理を運ぶ様な台車を押しながら室内に入って来る。
台車の上には白い布が被されており、台車の上に王者の剣が乗っているのだろう。
台車は俺たち三人の目の前で止まり。衛兵は次の指示待ち態勢に入る。
ちなみに、ドアは開いたままで有る。
「衛兵!」
「カバーを捲って!!」
「はっ!」
『バッ!』
コハルは和やかな表情で衛兵に言うと、衛兵は機敏に台車上のカバーを捲る。
カバーが捲られると……鞘に収められた新品の剣が鎮座している!
(これが……王者の剣か!)
(当たり前だが、鋼の剣より風格が有るな!!)
王者の剣は、鋼の剣より一回り小さいが、握り手上部にはメルメーサ王国の紋章が入っており、鞘も真鍮製なのか、凄く豪華で有り高価な剣を醸し出している。
コハルは和やかな表情で、俺に話し始める。
「スズヤ!」
「受け取りなさい!!」
「はい、コハルさん!」
俺は元気な表情でコハルに返事をして、王者の剣を両手で持ち上げ受け取る。
(うん……想像以上に重いな!)
(だけど、これで俺は今日からは勇者も兼ねた、児童養護施設厨房の仕事も持つ男だ!)
「衛兵!」
「下がって良いよ!!」
「はっ、コハル様!」
『キュラ、キュラ、―――』
コハルが和やかな表情で衛兵に言うと、衛兵は真面目な表情で返事をして、台車を押しながら部屋から出て行く……
俺はその間。王者の剣を腰に装着する。
『バタン!』
衛兵が出て行ったタイミングで、ドアは自動ドアの様に閉まる。
コハルは笑顔で、俺に話し始める。
「さて……先ずは戦士の姿を、私に見せて貰おうかな?」
「スズヤ!」
「!」
俺はコハルの言葉で、勇ましい勇者の姿を想像し始める。
(えっと……格好よく鞘から剣を抜いて、高々持ち上げるか!)
『シャッキーン☆』
『バッ!』
俺はRPGの勇者を想像して、剣を颯爽と抜き、高々持ち上げてポーズを取る!
「…………(汗)」
(引き抜くのは片手でも良いが、持ち上げるのはかなりキツいな……)
直ぐに右腕が疲れを感じてきたので、俺は両手で持つ姿勢に変える。
「あはは~~!」
「それでは、新米戦士さんと変わらないよ~~。スズヤ~~♪」
その姿を見たコハルは、笑いながら俺に話す。
(だって……剣が重いから仕方ないだろ。コハル///)
「では……剣を渡す前に、アスちゃん!」
「成長出来たね♪」
「このままダメに成ってしまったらと……覚悟はしていたけど!」
「この苦難を乗り越えてこそ、本当の黒魔法使いだよ!♪」
「アスちゃん!♪♪」
コハルは笑顔で俺たち三人に話すが、直ぐにアスへ話し始める。
アスは恥ずかしい表情で、コハルに話し始める。
「コハルさん/// この度は本当に、ご迷惑をお掛けしました///」
「裏切り者のフウゴルでしたが、フウゴルでも人間には変わり有りませんでしたし、養護施設の仲間としても交流も有りましたから///」
『ペコリ』
「うん、うん♪」
「アスちゃんの伝えたい気持ちは、私でも分かるよ!」
「だけど、人はそうやって成長していくんだよ!」
「あっ、でも、蛇の私がそんな事を言っても意味が無いね~~。あはは~~♪」
「……」
「……」
アスは言葉の後。頭をコハルに下げた。
コハルは理解している感じで、和やかな表情でアスに話しているが、茶化している様にも聞こえてしまう///
俺とリンは理解しがたい表情で、コハルとアスの会話を聞いていた。
「こほん!」
コハルは気を取り直すためか、軽い咳払いをしてから、俺に向けて和やかな表情で話し始める。
「では、本題入ろう。スズヤ!」
「今から、スズヤに王者の剣を授ける!!」
「だけど、知っての通り。鋼の剣倍近くの重さが有るから、鋼の剣の様に扱える様に成るのは時間が掛かるだろう!」
「今度からは両手で剣を持つことに成るから、盾は持てなくなるけど、剣を盾代わりにする事も可能だから!!」
「そして、王者の剣は魔法剣に適しているが、魔法剣ばかりに頼ると、スズヤの魔力が直ぐに消耗するだろう!!」
「臨機応変に剣を扱い……最後は、魔王を退治して欲しい!」
「……」
(コハルまるで、自分が王の様な素振りで言うな……城の守り神=国の守り神にも成るから間違って居ないと言われればそうだが…)
俺は真面目な表情で、コハルに話し始める。
「はい! コハルさん!!」
「俺は王者の剣を授かり、鍛練を積んだ後。魔王討伐に向います!」
「~~~❤」
「…………(汗)」
俺の言葉を聞いていたリンは目を『❤』にして聞いているが、アスは『やれやれ』の表情でリンを見ていた。
あれ……アスも、俺の事は気にしているんだよね?
コハルは嬉しそうな表情で俺に言い始める。
「うん。うん。勇敢な戦士らしい言葉だ♪」
「では……今から。衛兵に剣を持って来るから、少し待っていてね」
王者の剣はどうやら、コハルの部屋に置いて無かったらしい?
(事前に置いておけば良いのに……)
俺が心の中で感じていると……部屋をノックする音が聞こえて来る。
『コン、コン』
「コハル様。剣をお持ちしました!」
ノックの後。衛兵だと思われる、若い男性声がドア向こうから響いてくる。
コハルは和やかな表情で、ドア向こうに衛兵に話し始める。
「ドアは私が開けるから、開けたらそのまま入って来て~~♪」
「はっ、分かりました。コハル様!」
『バタン』
『キュラ、キュラ、―――』
コハルは話し終えて、衛兵の返事の後。ドアは自動ドアの様に開く。
衛兵は、料理を運ぶ様な台車を押しながら室内に入って来る。
台車の上には白い布が被されており、台車の上に王者の剣が乗っているのだろう。
台車は俺たち三人の目の前で止まり。衛兵は次の指示待ち態勢に入る。
ちなみに、ドアは開いたままで有る。
「衛兵!」
「カバーを捲って!!」
「はっ!」
『バッ!』
コハルは和やかな表情で衛兵に言うと、衛兵は機敏に台車上のカバーを捲る。
カバーが捲られると……鞘に収められた新品の剣が鎮座している!
(これが……王者の剣か!)
(当たり前だが、鋼の剣より風格が有るな!!)
王者の剣は、鋼の剣より一回り小さいが、握り手上部にはメルメーサ王国の紋章が入っており、鞘も真鍮製なのか、凄く豪華で有り高価な剣を醸し出している。
コハルは和やかな表情で、俺に話し始める。
「スズヤ!」
「受け取りなさい!!」
「はい、コハルさん!」
俺は元気な表情でコハルに返事をして、王者の剣を両手で持ち上げ受け取る。
(うん……想像以上に重いな!)
(だけど、これで俺は今日からは勇者も兼ねた、児童養護施設厨房の仕事も持つ男だ!)
「衛兵!」
「下がって良いよ!!」
「はっ、コハル様!」
『キュラ、キュラ、―――』
コハルが和やかな表情で衛兵に言うと、衛兵は真面目な表情で返事をして、台車を押しながら部屋から出て行く……
俺はその間。王者の剣を腰に装着する。
『バタン!』
衛兵が出て行ったタイミングで、ドアは自動ドアの様に閉まる。
コハルは笑顔で、俺に話し始める。
「さて……先ずは戦士の姿を、私に見せて貰おうかな?」
「スズヤ!」
「!」
俺はコハルの言葉で、勇ましい勇者の姿を想像し始める。
(えっと……格好よく鞘から剣を抜いて、高々持ち上げるか!)
『シャッキーン☆』
『バッ!』
俺はRPGの勇者を想像して、剣を颯爽と抜き、高々持ち上げてポーズを取る!
「…………(汗)」
(引き抜くのは片手でも良いが、持ち上げるのはかなりキツいな……)
直ぐに右腕が疲れを感じてきたので、俺は両手で持つ姿勢に変える。
「あはは~~!」
「それでは、新米戦士さんと変わらないよ~~。スズヤ~~♪」
その姿を見たコハルは、笑いながら俺に話す。
(だって……剣が重いから仕方ないだろ。コハル///)
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ギフト争奪戦に乗り遅れたら、ラストワン賞で最強スキルを手に入れた
みももも
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたイツキは異空間でギフトの争奪戦に巻き込まれてしまう。
争奪戦に積極的に参加できなかったイツキは最後に残された余り物の最弱ギフトを選ぶことになってしまうが、イツキがギフトを手にしたその瞬間、イツキ一人が残された異空間に謎のファンファーレが鳴り響く。
イツキが手にしたのは誰にも選ばれることのなかった最弱ギフト。
そしてそれと、もう一つ……。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる