俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7.1章 個別ルート 虹心・小鞠編

第649話 俺の肩を叩いた人

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「……久しぶり!」
「三國君……元気?」

「亜紀!?///」

 俺の肩を叩いた人は俺の元カノで有る、伊藤亜紀で有った!
 陽葵先輩は卒園してしまったから、事実上の高等部一の美少女と成る人だ!!

 亜紀は俺の肩を叩いた後。俺が気付いて振り向いた時に、微笑み表情で俺に話し掛けた。
 俺はまた、驚きの表情に成る!

「……驚くのも無理は無いよね…!」
「私は三國君とは距離を開けている関係だから……」

「でも、虹心ちゃん達が居るから、思わず三國君の肩を叩いてしまったよ///」

 亜紀は普段の冷淡表情では無く、困った微笑み表情で俺に話す。
 俺と亜紀の関係は松田達の妨害に依って破局しているので、絶交状態では別れていない。

 だが、俺への言葉を待たずに亜紀は、虹心に穏やかな表情で話し始める。
 亜紀は俺の肩を叩いた割りに、俺との会話を求めていない??

「……虹心ちゃん。久しぶり!」
「そして、入学(園)おめでとう!♪」

「……虹心のちゃんの横にいる子は、以前会った事が有るよね?」

「……こんにちは。伊藤さん」
「お久しぶりです……はい。私の同級生及び親友である、小鞠ちゃんです…!!」

 虹心はかしこまった表情で亜紀に話す。
 だが、少し敵意を亜紀に出している感じもする?

 虹心の言葉の後。小鞠ちゃんは緊張した表情で、亜紀に話し始める。
 亜紀と小鞠ちゃんは直接の関係が無い。

「えっと……おはようございます。伊藤先輩///」
「はい……去年。ショッピングモールプリンモールで会っていますね///」

「えぇ……そうね!」
「あなたも、入学おめでとう!」

 亜紀は澄ました表情で小鞠ちゃんに答えている。
 その後。亜紀は穏やかな表情で俺に話し始める。

「別に大した事では無いけど……元気そうで良かったわ!」
「なんか……始めに戻るでは無いけど、虹心ちゃん達と仲良くしている感じだね…」

「私も……色々な意味で安心したよ…!」

「……」

(亜紀は何が言いたいのだろうか?)
(亜紀は俺より、虹心に興味を持っているからその絡みか?)

(でも、安心したと言ったよな??)

 俺が心の中で感じていると、亜紀はその表情で、虹心と小鞠ちゃんに向けて話し始める。

「……虹心ちゃん達は知っていると思うけど、桃香も同じ学園だから!」
「また仲良くしてね……じゃあ!」

『タッ……』

 亜紀は虹心と小鞠ちゃんに言い終えると、虹心たちの言葉を待たずに昇降口に向って小走りで行ってしまう?
 虹心は亜紀の姿を見ながら、落ち着いた口調で一人しゃべりを始める。

「……伊藤さんは兄ちゃんより、桃香ちゃんの事を気にしていたみたいだね」
「伊藤さんは妹思いなんだな……」

 虹心の言葉の後。
 桃香ちゃんは澄ました表情で、虹心に話し始める。

「……見たいですね。虹心ちゃん」
「私たちは桃香ちゃんとは一緒のクラスでは無いですが、桃香ちゃんは親友が多い子とは聞いていませんからね…!」

(俺は直接。亜紀の妹で有る桃香ちゃんを知らないのだが、桃香ちゃんも亜紀と似たような感じなのか?)

 俺が心の中で感じていると、虹心は穏やかな表情で俺に話し始める。

「兄ちゃん!」
「そろそろ、始業時刻が迫っているから、私たちは行くね!!」

「新学期で遅刻は嫌だし///」
「それで授業が終わったら、昇降口では無く中等部の花壇に集合ね!」

「……分かった。虹心!」
「中等部の花壇な!!」

 俺は理解した表情で虹心に話す。
 中等部の花壇は、小鞠ちゃんが所属している園芸クラブが管理している花壇であり、また穴場である為。待ち合わせや密会にはピッタリである。

 過去にはその花壇で、亜紀と昼食を食べたことも有った。
 あの頃が懐かしい……

 虹心と小鞠ちゃんは一足先に昇降口に向かって行き、俺はクラスの確認をもう一度した後。昇降口に向って歩いて行った。
 高岡や岡谷君たちはもう、教室に居るのだろう……
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