俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7.1章 個別ルート 虹心・小鞠編

第635話 動植物園で食べるお弁当 その2

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『いただきます!♪』

 俺たち三人は笑顔で食事前の挨拶をして、虹心が作ってくれた弁当で昼食を摂り始める!
 俺は男らしく、おにぎりから食べ始めるが、小鞠ちゃんは卵焼きから食べ始める。

「わぁ~~♪」
「虹心ちゃんの卵焼き。甘くて美味しいです~~♪」

「そして、私好みの味です~~♪♪」

 卵焼きを一口食べた小鞠ちゃんは、美味しそうな表情で虹心に話す。
 虹心は嬉しそうな表情で、小鞠ちゃんに話し始める。

「小鞠ちゃんにそう言われると、私も嬉しいよ~~♪」
「小鞠ちゃんは、甘い玉子焼きが大好きだからね!♪」

「はい、そうです。虹心ちゃん!」
「私好みの玉子焼きを作ってくれて、ありがとうございます!♪」

 小鞠ちゃんは笑顔で虹心に話す。

(小鞠ちゃんは、甘い玉子焼きが大好きか……)
(そう言われてみれば今朝、玉子焼きを食べた時。普段より甘かった感じがしたな)

 俺は心の中で思いながら、箸で玉子焼きを掴んで口に含む。

「もぐ、もぐ、―――」

(……やはり普段より甘いな…)
(今回の玉子焼きは、小鞠ちゃん仕様に虹心が合わせた訳か!)

 虹心は、気が利く妹でも有る。
 虹心の大親友で有る小鞠ちゃんに喜んで貰えるように、三國家基準より甘めの卵焼きを虹心は作った。

 玉子焼きを食べた小鞠ちゃんは、あるを一つ手に持って食べ始める。

「おにぎりの、塩加減も良いですね!」
「中の具材は……これも、私の大好きなツナマヨです!♪」

 小鞠ちゃんが手に取ったはツナマヨだったらしく、本当に嬉しそうな表情で虹心話す。
 虹心も嬉しそうな表情で、小鞠ちゃんに話し始める。

「小鞠ちゃんは、ツナマヨが大好きだからね!♪」
「だから、今日のおにぎりはツナマヨが一番多いよ!!♪」

 虹心が作るおにぎりは、鮭や梅干しおにぎりが定番で有り、ツナマヨを積極的に作る日は少ない。
 俺も、ツナマヨおにぎりは好きで有るが、俺の本命は焼きたらこや明太子。鮭などで有るから、ツナマヨおにぎりがメインで出る日は、今回が初めてでは無いだろうか?

(弁当だけでも、これだけ小鞠ちゃんに気を遣っているのだから、虹心は本当に小鞠ちゃんが好きなんだろう)
(だからこそ、虹心は一時いっとき。俺を小鞠ちゃんに譲ろうとした…)

(俺も、あの事実を聞かなければ小鞠ちゃんを選んだので有るが、虹心も何だかんだで捨てがたいからな///)
(だからこそ、俺は虹心と小鞠ちゃんを二人の妹にしてしまったが……何処かで決めないと行けないだろうな…)

 俺が心の中で感じていると、小鞠ちゃんは笑顔でを食べながら、俺に話し掛けてくる。

「武蔵さんは良いですね!」
「虹心ちゃんの、こんな美味しいお料理を毎日食べられて!!」

「……毎日では無いけど、虹心は本当に料理上手だよ!」
「母さんも褒めるぐらいだし……///」

 俺は、困った微笑み表情で小鞠ちゃんに話す。
 虹心が和やかな表情で、俺と小鞠ちゃんに向けて話し始める。

「兄ちゃん。小鞠ちゃん!」
「お話しも良いけど、たくさん食べてね!!」

『パクッ!』

 虹心は言い終えると、あるを手に取って食べ始める。
 小鞠ちゃんの食べている姿も可愛いが、虹心のその姿もまた可愛い。

 俺は、新たなおにぎりを食べながら、鶏の唐揚げを箸で掴んで口に含む。

(虹心の唐揚げは、本当に旨いな…)
(近年は唐揚げ専門店が大盛況らしいが、虹心も店が持てるのでは無いのか!?)

の唐揚げ屋とかで!?)

「虹心ちゃんの、手作り唐揚げも美味しい~~♪」
「冷めていてもジューシー!!♪」

 小鞠ちゃんも鶏の唐揚げを一口食べて、至福な表情で一人しゃべりをする。
 虹心はの量の弁当を作ったが、この感じでは残さず完食出来そうで有った……

 ……

 虹心が作った弁当は無事に完食が出来て、俺たち三人は果物を食べながら、弁当の余韻を楽しんでいる。
 虹心が和やかな表情でイチゴを摘まみながら、小鞠ちゃんに話し掛ける。

「小鞠ちゃん!」
「お弁当の後は、温室に行くんだよね?」

「はい。そうです、虹心ちゃん!」
「この動植物園。植物園ゾーンの目玉で有る温室です!!」

「綺麗なお花がたくさん有りますよ!!✿」

 小鞠ちゃんは笑顔で虹心に話す。
 この動植物園の温室は結構面積が有るし、温室の気温は一定に保たれているので、夏場以外なら寒さしのぎにも成る?

 昼食後の予定は、植物園ゾーンに在る温室に俺たち三人は向って、温室内に有る植物の観賞を楽しむ。
 また、小鞠ちゃんにとっては一番メインと成る場所でも有った。

 三人での動植物園遊びデートも、既に半分以上過ぎていた……
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