俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7章 個別ルート 三國虹心編

第621話 虹心の期待と受験対策 その3

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 ……

 学園の校舎沿いに設置されているベンチゾーンで、特進コースの特別授業が終わるまでの時間を潰した俺と虹心は、再び特進コース三年生教室付近に戻る。
 俺が虹心とベンチに座っている時。俺のクラスメイト達の遭遇は無かったが、虹心の方は数人とすれ違って、その時に虹心は声を掛けられていた。

 ……

『あっ! 三國さん!!』←虹心のこと
『あれ? 三國さんの横に居る人は??』

『同じ同級生では無いよね…?』

「あっ、中町さん!」
「私の隣に居る人は、私の兄ちゃんだよ♪」

「兄ちゃんは三年生なの!♪」
「ほら、兄ちゃん! 中町さんに挨拶する!!」

『あはは……三國さんは、お兄さんにも容赦が無いわね///(汗)』

 ……

 と、これは一例で有るが、虹心は笑顔で虹心の同級生である、中町さんと話していた。
 そして、俺は兄なのに、虹心に存外の扱いをされた!///

 これは、何時もの事なので、気にしても仕方ないが……
 虹心はスクールカースト上位に食い込んでいるので、虹心の知名度は高等部に進学しても地位を保っている。

 だが、虹心が男子から告白された時。虹心はどう断るのだろうか?

『私は兄ちゃんが大好きなので、鍋嶋(誰?)さんの気持ちは受け取れません!///』
『ごめんなさい///♪』

『あっ、ごめんなさい///』
『私は兄と、ラブラブ関係ですから///(笑)』

 とかの言葉を、虹心はストレートに言うのだろうか??
 でも、それだと、俺は振られた男子達から反感を買いそうだな!?///

 それが原因で、陽葵先輩の時の様に報復されたらたまった物では無い!!

 ☆

 俺と虹心は、特進コース三年生教室付近に到着するが、三年生の教室扉はまだ閉まっていた。
 俺と虹心は教室正面では無く、その付近で待機を始める。

『ガラッ!』

 待機を始めてからから1~2分が経過すると、三年生の教室扉が開いて、教室から学園生が出て来る。
 亜紀は毎回。教室から出て来るのは終盤の方だから、俺と虹心はを静かに待つ。

「……」

 本当の最後の方に、亜紀が澄ました表情で教室から出て来る。
 久しぶりに見る。亜紀の姿……でも、仲の良い親友が居ないのか、毎回一人で出て来る?

『タタッ』

「えっと……こんにちは!」
「伊藤さん!!」

 行動力と度胸が有る虹心は、俺が行動に出る前へ早々と行動に出て、亜紀と接触を始める!
 虹心は和やかな表情で、亜紀に挨拶を始めている!!

「……!」
「あっ、あぁ……虹心ちゃん!」

「私と同じ制服を着ているから、虹心ちゃんも高等部に進学したんだ!」
「こんにちは!♪」

 亜紀は、虹心の突然出現に凄く驚いていたが、途中からは和やかな表情で虹心に話す。
 俺はそのタイミングで亜紀の方に近付き、困った笑顔で亜紀に挨拶を始める。

「久しぶり……亜紀///」

「……えっと、久しぶりだね」
「……三國君」

 虹心には和やかな表情で挨拶をした亜紀で有るが、俺の場合は硬い表情で挨拶をされてしまう。
 亜紀は眉をひそめながら、俺に話し始める。

態々わざわざ、私の教室に来るぐらい何だから、私への用事に決まっているけど何? 虹心ちゃんの紹介…?」
「そんな訳無いよね。そんなくだらない事を私が喜ばないのは、三國君も知っているはずだから!!」

 最後の文節は、語気を強めながら言う亜紀。
 学園推薦に関わる、内申点が大事の時期。

 俺との関わりは極度に、亜紀は持ちたくないのだろう。
 俺が話し始める前に、虹心が困った微笑み表情で、亜紀に話し始める。

「えっと、伊藤さん(汗)」
「伊藤さんが受験シーズンで大変なのは、私も理解していますが、少しお話を聞いてくれませんか?」

「!」

「……虹心ちゃんからの話し?」
「それは……聞くだけなら、聞いて上げても良いけど……虹心ちゃん」

 虹心の言葉で亜紀はして、困った表情で虹心に話す。
 俺の読み通り。亜紀は虹心を凄く気に入っている。

 虹心はその表情で、亜紀に言葉を続けた……
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