俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7章 個別ルート 三國虹心編

第613話 虹心と花見デート その2

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 ……

 俺と虹心は自宅から公共交通機関を使って、去年の夏休みに行った、隣町に在る公園に向う。
 去年虹心と行った時は、虹心が手作り弁当を用意したが、今回は急な事なので弁当は無い。

 けど、虹心の話しに依れば、公園内に屋台が出ているそうなので、花見の食事(昼食)は屋台で摂る。
 そして、その公園はベンチなどは、もちろん設置されているが、花見時期でベンチに座れない可能性も有るので、レジャーシート及び、魔法瓶に入れた温かいお茶も持って行く。

「おばさん。すいません!」
「桜餅3個と、三色はなみ団子3本ください!!」

「はいよ!」
「少し、お待ちくださいね」

 隣町の駅から、公園に向う途中。
 虹心は、通り沿いに有る和菓子屋さんに寄って、桜餅と三色団子を買う。

 その店は昔から有る、和菓子屋さんの感じだ。
 店内のおばあさんが、虹心の対応をしている。

 虹心は俺とのデートと言いながら、花見で食べる桜餅と三色団子も、しっかりと用意する。

(虹心はやっぱり『花より団子』だな!)
(虹心は小鞠ちゃん程、花には興味が無いからな!!)

 と、俺は思うので有った!

 ☆

「着いたね。兄ちゃん!」
「そして、桜も満開だね!!」

 虹心は笑顔で俺に話し掛ける。
 着いた公園の桜は……満開で有った!

「あぁ……まさに見頃だな…」
「虹心……」

 俺は、感慨深く呟く。
 桜はやはり、日本の象徴(?)で有る。

 公園に着いた俺と虹心は、先ずは桜の観賞から始める。
 食べるのも大事だが、見るのも大事で有る。

 池を囲むように桜の木が植えられており、池の周囲にはの人が桜を見ていたり、また、設置されているベンチに人が座っている。
 また屋台も、結構な数が出ている。

 この公園の池はボート遊びが出来て、今日はかなりのスワンボートが、池の湖面に広がっている。
 今日は花見目的で、この公園に来ているが、また虹心とスワンボートを乗るのだろうか?

「~~~」

「~~~」

 俺は虹心と歩きながら桜を見ていると、虹心は和やかな表情で、俺に話し掛けてくる。

「兄ちゃん!」
「屋台も結構出ているけど、兄ちゃんは何か食べたい物はある?」

「食べたい物か…」
「定番のたこ焼きや、焼きそばと言いたいが、花見で食べる時は余り美味しくないのだよな(汗)」

 俺は少し困った表情で、虹心からの返事に答える。
 夏祭りで食べる時のなどは美味しいが、花見で食べる時は何故か美味しく感じない?

 すると、虹心は嬉しそうな表情で俺に話し始める。

「なら、兄ちゃん!」
「私が、食べたい物を選んでも良い?」

「うん。それで良いよ。虹心!」

 俺は穏やかな表情で、虹心に返事をする。

(虹心の事だから、かのジャンクフード系だろう)
(ここで、たこ焼きとかは来ないはずだ!?)

 と、俺は心で感じたが、これは良い意味で裏切られた?

「すいません。2本ください!」

 とある屋台で、虹心はお店の人に陽気な口調で注文をする。

「……」

(最近は、こんな屋台まで出ているんだな……)
(これも、時代の流れか!?)

 虹心が選んだ屋台の食べ物は、チーズハットグを売る屋台で有った。
 チーズハットグは作り置きがされているので、直ぐに2本が虹心の手元に来る。

「ありがとうございました~~」

 虹心は、お金を払ってから商品を受け取り、屋台の店の人から声を掛けられながら、俺の側に戻って来る。
 虹心は笑顔で俺に言いながら、1本のチーズハットグを手渡してくる。

「はい♪」
「兄ちゃんの分!♪」

「あっ……あぁ、ありがとう。虹心(汗)」

 俺は少し困惑しながら、虹心からチーズハットグを受け取る。
 虹心がチーズハットグに興味が有るなんて、俺は知らなかったからだ。

 チーズハットグは、歩きながらでも食べられる物で有る。
 ちなみにチーズハットグは、韓国風アメリカンドッグで有る。

 チーズハットグには、屋台の人の手によって、ケチャップとマスタードが既にかけられている。
 虹心は嬉しそうな表情で、俺に話し始める。

「これね。友達から聞いたのだけど、チーズが凄く伸びるんだって!♪」
「SNSでも話題に成っていたから私。凄く楽しみ~~♪」

「……」

(虹心も何だかんだで、今時の女性なんだな!///)
(俺一人で有ったら、絶対に買っていないよ……)
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