俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7章 個別ルート 三國虹心編

第611話 一応身構える?

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「武蔵……小鞠ちゃんや妹の虹心も、どちらも器量が良くて申し分の無い女性だ」
「今のお前の感じだと、そのを選択するようだが、素直な気持ちで選ぶんだぞ!」

「武蔵が虹心を選んだって、俺の弟はお前だけだ!」

 兄はTVに画面を向けながら、落ち着いた口調で俺に向けて話す。
 言葉の後。兄はTVから俺の方に顔を向ける。

「……」

 兄の表情は真面目と言うより、人を思いやる表情をしていた。
 兄も何だかんだで、俺の行方を心配していたようだ……

 俺は『参ったな』の表情で、兄に話し始める。

「兄さん…。ありがとう」
「素直な気持ちで、小鞠ちゃんか虹心を俺は選ぶよ///」

『バサッ!』

 母親は新聞をめくりながら、俺に話し始める。
 もちろん、新聞を両手で広げているから、母親の顔はうかがえない。

「……航平が言いたい事を言ってしまったから、私もこれ以上は言わないけど、後悔の無い選択をするんだよ…」
「武蔵……」

「ありがとう。母さん…」

『ガチャ!』

 俺が話し終えたタイミングで丁度。虹心と小鞠ちゃんがお風呂から上がってきて、リビングに戻ってくる。
 2人の手には紙パック入りの、パックジュースが手に持たれていた。

 虹心が俺に向けて、和やかな表情で話し始める。

「兄ちゃん!」
「お風呂どうぞ!!」

「お先に入らせて貰い、ありがとうございます!」
「おばさん///」

 虹心の言葉の後。小鞠ちゃんは控えめな笑顔で母親に話す。
 母親は困った微笑み表情で、小鞠ちゃんに話し始める。

「もう、そんなにかしこまらなくても良いわよ。小鞠ちゃん///」
「小鞠ちゃんは、この家を―――」

「……」

 母親が小鞠ちゃんに話す言葉を聞きながら、俺はお風呂に入りに行く。
 普段は一番風呂が多いが、今晩は二番風呂で有る。←実際は三番風呂?

 入浴後は俺も再びリビングに戻り、小鞠ちゃんを含めた団らん時間を過ごした。

 ☆

 団らん時間の時間も終わり、各自の自室に戻る。
 小鞠ちゃんはいつも通り。虹心の部屋で泊まっていく。

「ふぅ~~」

 俺も自室に戻り、軽い溜め息を吐く。
 明日も学園は休みである。

 俺はこの後の時間を、どう過ごそうかと考え始める。

(読みかけの漫画も無いしな……アプリゲームの方も、今日のミッションは完了している)
(でも、明日は休みで有るから、寝るのは勿体もったいないしな……)

「!」

 此処で俺は、有ることを思い出す。

(……そう言えば、今までのパターンで有ったなら、虹心がまた俺を呼びに来るのか?)
(小鞠ちゃんは俺を求めているはずだから、以前の時の様に虹心と小鞠ちゃんで、俺はまたもてあそばれるのか!?)

 小鞠ちゃんを第二の妹にした時。俺は2人の妹に襲われた///
 あの時。俺の理性がしていなければ、俺は確実に虹心と小鞠ちゃんを犯していた!?///

(だが、虹心も賢い妹だ)
(俺が何者かを知った俺に対し、虹心も安易な行動には出ないだろう)

(俺は虹心を犯しても、実際は近親相姦には成らないし、小鞠ちゃんの方も心の準備が出来ていないだろう?)
(まぁ……でも、一応用心だけはして置くか)

 俺は心の中でそう思う。
 虹心から呼ばれても、俺は虹心の部屋には行くが、妹たちからの性的な誘いには一切乗らないと……

 ……

 一応。虹心が呼びに来ても良いように、俺は本棚から青年漫画単行本を取り出し、ベッドを椅子代わりにして読み始める。
 ベッドに潜り込んでしまうと、寝てしまうからな///

 だが、俺が自室に戻って……30分以上の時間が経過しても、虹心が俺を呼びに来る気配は無かった?

(今晩は俺を呼び出さないのか?)
(それならそれで……良いけど)

 実際。呼ばれても困るのだが、呼ばれないのも!?///
 それから、しばらくの間……

 俺は、青年漫画単行本を読み続けたが、虹心や小鞠ちゃんからの呼び出しさそいは無かった。
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