598 / 655
第7章 個別ルート 三國虹心編
第598話 おにぎりと虹心 その2
しおりを挟む
「うん。美味しかったよ!」
「虹心!!」
「作ってくれて、ありがとう!」
俺は穏やかな表情で虹心に話す。
虹心は和やかな表情で、俺に話し始める。
「そう!」
「それは良かった!!」
だがその後。虹心は困った微笑み表情で、俺に話し始める。
「……今朝。お母さんから聞いたよ…!」
「お母さんが、兄ちゃんに過去を教えた事を……」
「……だよね。虹心」
「そうで無ければ週末でも、朝寝坊は余程の事が無い限り出来ないからな…」
俺は澄ました表情で虹心に話す。
虹心は俺の過去を既に知っているので、敢えては聞かない。
虹心は穏やかな表情で、俺に話し始める。
「変な話しだけど、兄ちゃんがショックを受けて無くて良かった」
「昔からそうだけど、兄ちゃんは人生を悟っているからね!」
「……」
(全くショックを受けていない訳では無いが、育ての親は100%母さんだし、兄妹も義理でも兄(航平)と虹心が兄妹だ)
(両親の顔を面と向かって見た事は無いし、既にこの世を去っている両親に逢いようが無いし……)
俺が心の中そう感じている中。虹心は和やかな表情で一人しゃべりを始める。
「兄ちゃんもお茶を飲んでいるし、私もお茶休憩にしよう!」
「丁度、掃除も一区切りが付いているし!!」
虹心は一人しゃべりを終えると、テーブルに置いて有る急須の取ってを手で掴んで、電気ポット置いて有る場所に向かい、電気ポットから急須にお湯を入れ始める。
急須にお湯を入れ終わると自分の湯飲みも手に取り、テーブルの方に戻って来て、虹心の定位置となる椅子に座る。
「~~~」
『ジョボ、ジョボ、―――♪』
椅子に座った虹心は和やかな表情で、急須から自分の湯飲みにお茶を注ぐ。
虹心は茶葉を新たに追加しなかったので、俺の注いだ後の出涸らしを飲む事に成る。
それが気に成った俺は虹心に尋ねる。
「……虹心」
「お茶っ葉を追加しなかったけど、良かったのか?」
自分の湯飲みにお茶を注ぎ終えた虹心は、急須をテーブルに置きながら、穏やかな表情で俺に話し始める。
「うん。お茶を飲む目的より、兄ちゃんと話すのが目的だから」
「兄ちゃんとの雑談と午後から来る小鞠ちゃんに、関する事も少し話そうかなと思って」
「小鞠ちゃんに関する事って……俺は小鞠ちゃんと和解するだけだろ?」
「それ以外は何も聞いていないし……」
俺は虹心の言葉の後。澄ました表情で虹心に話す。
俺は小鞠ちゃんと復縁をする予定だが、復縁をしたからと言っても、一気に恋人関係への変貌は無いだろう?
虹心は穏やかな表情で、俺に話し始める。
「まぁ、そうだけど!」
「私と兄ちゃんが実の兄妹で無い事までは、小鞠ちゃんにはまだ話してはいないんだよ」
「兄ちゃんも事実を知るまでは、私から小鞠ちゃんに恋愛対象を移すつもりだっただろうし、小鞠ちゃんも時間が経てば……再び兄ちゃんを異性として見始めるだろう!」
「お母さんが兄ちゃんに事実を話すとは思わなかったから、私は小鞠ちゃんに兄ちゃんと私の関係を話しちゃったけど……兄ちゃんは、どっちを選ぶつもり?///」
「!」
最後の文章は少し頬を染めた、困った微笑み表情で話す虹心。
虹心は行き成り、俺に選択を求めてくるから当然驚く!
「……」
俺は少し悩んだ後。困った表情で虹心に話し始める。
「どっちと言われてもな。虹心……(汗)」
「妹としては小鞠ちゃんの方が良いが、将来性を考えれば虹心の方が良い」
「急に虹心と結婚出来る事実を知ったからと言って、俺は虹心と結婚までの感情はまだ湧いていない///」
「小鞠ちゃんの方も……嫉妬深い一面を見てしまったから、復縁は望むがそれ以上の関係はまだ求めるつもりは無い」
「……」
俺の言葉を虹心は真面目と言うより、真剣な表情で聞いている。
俺が言い終わってから少しの間が有ったが、虹心は困った微笑み表情で話し始めた。
「虹心!!」
「作ってくれて、ありがとう!」
俺は穏やかな表情で虹心に話す。
虹心は和やかな表情で、俺に話し始める。
「そう!」
「それは良かった!!」
だがその後。虹心は困った微笑み表情で、俺に話し始める。
「……今朝。お母さんから聞いたよ…!」
「お母さんが、兄ちゃんに過去を教えた事を……」
「……だよね。虹心」
「そうで無ければ週末でも、朝寝坊は余程の事が無い限り出来ないからな…」
俺は澄ました表情で虹心に話す。
虹心は俺の過去を既に知っているので、敢えては聞かない。
虹心は穏やかな表情で、俺に話し始める。
「変な話しだけど、兄ちゃんがショックを受けて無くて良かった」
「昔からそうだけど、兄ちゃんは人生を悟っているからね!」
「……」
(全くショックを受けていない訳では無いが、育ての親は100%母さんだし、兄妹も義理でも兄(航平)と虹心が兄妹だ)
(両親の顔を面と向かって見た事は無いし、既にこの世を去っている両親に逢いようが無いし……)
俺が心の中そう感じている中。虹心は和やかな表情で一人しゃべりを始める。
「兄ちゃんもお茶を飲んでいるし、私もお茶休憩にしよう!」
「丁度、掃除も一区切りが付いているし!!」
虹心は一人しゃべりを終えると、テーブルに置いて有る急須の取ってを手で掴んで、電気ポット置いて有る場所に向かい、電気ポットから急須にお湯を入れ始める。
急須にお湯を入れ終わると自分の湯飲みも手に取り、テーブルの方に戻って来て、虹心の定位置となる椅子に座る。
「~~~」
『ジョボ、ジョボ、―――♪』
椅子に座った虹心は和やかな表情で、急須から自分の湯飲みにお茶を注ぐ。
虹心は茶葉を新たに追加しなかったので、俺の注いだ後の出涸らしを飲む事に成る。
それが気に成った俺は虹心に尋ねる。
「……虹心」
「お茶っ葉を追加しなかったけど、良かったのか?」
自分の湯飲みにお茶を注ぎ終えた虹心は、急須をテーブルに置きながら、穏やかな表情で俺に話し始める。
「うん。お茶を飲む目的より、兄ちゃんと話すのが目的だから」
「兄ちゃんとの雑談と午後から来る小鞠ちゃんに、関する事も少し話そうかなと思って」
「小鞠ちゃんに関する事って……俺は小鞠ちゃんと和解するだけだろ?」
「それ以外は何も聞いていないし……」
俺は虹心の言葉の後。澄ました表情で虹心に話す。
俺は小鞠ちゃんと復縁をする予定だが、復縁をしたからと言っても、一気に恋人関係への変貌は無いだろう?
虹心は穏やかな表情で、俺に話し始める。
「まぁ、そうだけど!」
「私と兄ちゃんが実の兄妹で無い事までは、小鞠ちゃんにはまだ話してはいないんだよ」
「兄ちゃんも事実を知るまでは、私から小鞠ちゃんに恋愛対象を移すつもりだっただろうし、小鞠ちゃんも時間が経てば……再び兄ちゃんを異性として見始めるだろう!」
「お母さんが兄ちゃんに事実を話すとは思わなかったから、私は小鞠ちゃんに兄ちゃんと私の関係を話しちゃったけど……兄ちゃんは、どっちを選ぶつもり?///」
「!」
最後の文章は少し頬を染めた、困った微笑み表情で話す虹心。
虹心は行き成り、俺に選択を求めてくるから当然驚く!
「……」
俺は少し悩んだ後。困った表情で虹心に話し始める。
「どっちと言われてもな。虹心……(汗)」
「妹としては小鞠ちゃんの方が良いが、将来性を考えれば虹心の方が良い」
「急に虹心と結婚出来る事実を知ったからと言って、俺は虹心と結婚までの感情はまだ湧いていない///」
「小鞠ちゃんの方も……嫉妬深い一面を見てしまったから、復縁は望むがそれ以上の関係はまだ求めるつもりは無い」
「……」
俺の言葉を虹心は真面目と言うより、真剣な表情で聞いている。
俺が言い終わってから少しの間が有ったが、虹心は困った微笑み表情で話し始めた。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!


【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる