俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7章 個別ルート 三國虹心編

第598話 おにぎりと虹心 その2

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「うん。美味しかったよ!」
「虹心!!」

「作ってくれて、ありがとう!」

 俺は穏やかな表情で虹心に話す。
 虹心は和やかな表情で、俺に話し始める。

「そう!」
「それは良かった!!」

 だがその後。虹心は困った微笑み表情で、俺に話し始める。

「……今朝。お母さんから聞いたよ…!」
「お母さんが、兄ちゃんに過去を教えた事を……」

「……だよね。虹心」
「そうで無ければ週末でも、朝寝坊は余程の事が無い限り出来ないからな…」

 俺は澄ました表情で虹心に話す。
 虹心は俺の過去を既に知っているので、敢えては聞かない。

 虹心は穏やかな表情で、俺に話し始める。

「変な話しだけど、兄ちゃんがショックを受けて無くて良かった」
「昔からそうだけど、兄ちゃんは人生をさとっているからね!」

「……」

(全くショックを受けていない訳では無いが、育ての親は100%母さんだし、兄妹も義理でも兄(航平)と虹心が兄妹だ)
(両親の顔を面と向かって見た事は無いし、既にこの世を去っている両親に逢いようが無いし……)

 俺が心の中そう感じている中。虹心は和やかな表情で一人しゃべりを始める。

「兄ちゃんもを飲んでいるし、私もお茶休憩にしよう!」
「丁度、掃除も一区切りが付いているし!!」

 虹心は一人しゃべりを終えると、テーブルに置いて有る急須の取ってを手で掴んで、電気ポット置いて有る場所に向かい、電気ポットから急須にお湯を入れ始める。
 急須にお湯を入れ終わると自分の湯飲みも手に取り、テーブルの方に戻って来て、虹心の定位置となる椅子に座る。

「~~~」

『ジョボ、ジョボ、―――♪』

 椅子に座った虹心は和やかな表情で、急須から自分の湯飲みにお茶を注ぐ。
 虹心は茶葉を新たに追加しなかったので、俺の注いだ後の出涸でがらしを飲む事に成る。

 それが気に成った俺は虹心に尋ねる。

「……虹心」
「お茶っ葉を追加しなかったけど、良かったのか?」

 自分の湯飲みにお茶を注ぎ終えた虹心は、急須をテーブルに置きながら、穏やかな表情で俺に話し始める。

「うん。お茶を飲む目的より、兄ちゃんと話すのが目的だから」
「兄ちゃんとの雑談と午後から来る小鞠ちゃんに、関する事も少し話そうかなと思って」

「小鞠ちゃんに関する事って……俺は小鞠ちゃんと和解するだけだろ?」
「それ以外は何も聞いていないし……」

 俺は虹心の言葉の後。澄ました表情で虹心に話す。
 俺は小鞠ちゃんと復縁をする予定だが、復縁をしたからと言っても、一気に恋人関係への変貌は無いだろう?

 虹心は穏やかな表情で、俺に話し始める。

「まぁ、そうだけど!」
「私と兄ちゃんが実の兄妹で無い事までは、小鞠ちゃんにはまだ話してはいないんだよ」

「兄ちゃんも事実を知るまでは、私から小鞠ちゃんに恋愛対象を移すつもりだっただろうし、小鞠ちゃんも時間が経てば……再び兄ちゃんを異性として見始めるだろう!」
「お母さんが兄ちゃんに事実を話すとは思わなかったから、私は小鞠ちゃんに兄ちゃんと私の関係を話しちゃったけど……兄ちゃんは、どっちを選ぶつもり?///」

「!」

 最後の文章は少し頬を染めた、困った微笑み表情で話す虹心。
 虹心は行き成り、俺に選択を求めてくるから当然驚く!

「……」

 俺は少し悩んだ後。困った表情で虹心に話し始める。

「どっちと言われてもな。虹心……(汗)」
「妹としては小鞠ちゃんの方が良いが、将来性を考えれば虹心の方が良い」

「急に虹心と結婚出来る事実を知ったからと言って、俺は虹心と結婚までの感情はまだ湧いていない///」
「小鞠ちゃんの方も……嫉妬深い一面を見てしまったから、復縁は望むがそれ以上の関係はまだ求めるつもりは無い」

「……」

 俺の言葉を虹心は真面目と言うより、真剣な表情で聞いている。
 俺が言い終わってから少しの間が有ったが、虹心は困った微笑み表情で話し始めた。
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