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第7章 個別ルート 三國虹心編
第601話 小鞠と和解 その2
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三國家の台所……
俺は今。虹心と一緒に、小鞠ちゃんのおもてなし準備をしている。
虹心が紅茶の用意をしている中、俺は虹心が焼いた、ホットケーキが盛られた各皿をお盆に乗せている。
お皿に盛られたホットケーキは2枚で有り、ホットケーキの上には小分けされたバターも乗っている。
ホットケーキシロップは各自でかけるため、市販のホットケーキシロップもお盆に乗せる。
俺と虹心は分担して作業をしているが、虹心は自分の作業をしながら、俺に穏やかな表情で話し掛けてくる。
「兄ちゃん!」
「小鞠ちゃんが謝ったら、直ぐ素直に許してあげるんだよ!!」
「絶対、余計な事や変な事は言わないでね」
「前回の様に拗らせるとまた厄介だから…」
「……分かっているよ。虹心」
俺は『参ったな』の表情で、虹心に返事をする。
俺は一度小鞠ちゃんに謝っているが、あの時は余計な言葉を小鞠ちゃんに発し、小鞠ちゃんを激怒させ、形式上の仲直りしか出来ていない。
本来なら、俺も再度謝るべき何だが……最終的に裏切ったのは小鞠ちゃんで有る。
小鞠ちゃんは木付の告白を受け入れるかを迷っていたが、俺の失言で小鞠ちゃんは木付の告白を受け入れた。
俺も作業をしながら、虹心に困った表情で話し掛ける。
「しかし……虹心!」
「さっきのは参ったよ(汗)」
「俺を見た瞬間。小鞠ちゃんは完全に固まってしまうし、挨拶も返してくれない///」
「そんなのに後ろめたいのかな~~?」
俺が虹心にそう言うと、虹心は困った微笑み表情で俺に話し始める。
「……そりゃあ、後ろめたいよ。兄ちゃん」
「兄ちゃんに軽いお仕置きのつもりで、小鞠ちゃんは木付さんと関係を持ったけど、木付さんは本気恋した上での、突然の行方不明だからね!」
「これを、後ろめたくないと言える人は、余程の大物か何も考えていない人だよ!!」
「言われてみれば……そうか。虹心」
「木付一家が蒸発していなければ、小鞠ちゃんは今でも木付と付き合うしか無いもんな」
「でも、どうして木付一家は突然の失踪をしたのだ?」
俺は納得した表情で呟き、最後の文章は尋ねる表情で虹心に聞く。
木付一家が蒸発したのは知っているが……よく考えればその理由までは聞いていなかった。
でも、虹心は『知らない』の表情で俺に話し始める。
「その辺はよく分からないんだ」
「小鞠ちゃんも知らないと言っていたし、私も自分の足で少し調べて見たけど、私が得た情報は、木付さんの所は父子家庭と言う情報だけ」
「親子2人で暮らしていたみたい。母子では無く父子で有るから……色々有るんじゃ無い?」
「会社が突然倒産したり、若しくは会社で大失敗をして辞めさせられたりとか……」
「ふ~ん」
「木付の所は父子家庭か」
俺は態々虹心に尋ねたのに、興味のない返事をする。
これにドラマ性が有るのなら、俺も違う反応もするのだが、それだけの情報では驚きようも無い。
……
台所での準備を終えた俺と虹心は、それぞれがお盆を手に取って、台所からリビングに向う。
『ガチャ!』
「!……」
リビングのドアは俺が開けて、虹心を先に入らせる。
その方が、小鞠ちゃんが安心出来るからだ。
小鞠ちゃんの方も身構えていたらしく、虹心の姿を見ると安堵の表情をする。
『パタン!』
俺はリビングのドアを閉めて、ソファー周りに置いてあるテーブルに向う。
先に入った虹心は、一足先に紅茶の配膳を始めていた。
「はい。小鞠ちゃん!♪」
「ありがとうございます。虹心ちゃん!♪」
虹心が笑顔で小鞠ちゃんの元にティカップを置くと、小鞠ちゃんも笑顔で虹心に返事をする。
虹心の後。俺も笑顔で小鞠ちゃんの元に、ホットケーキが盛られたお皿を置くが……
「はい。小鞠ちゃん!♪」
「あっ…………///」
小鞠ちゃんは少し驚いた表情で『あっ』と、言うだけで有り、その後の言葉を発しない!?
小鞠ちゃんは俺との和解宣言をするまでは、徹底的に話さないつもりなんだろうか!??
(の訳ねぇよな……気まずいだけなんだろう)
俺はそう心の中で思いながら、ホットケーキの配膳を続けた。
俺は今。虹心と一緒に、小鞠ちゃんのおもてなし準備をしている。
虹心が紅茶の用意をしている中、俺は虹心が焼いた、ホットケーキが盛られた各皿をお盆に乗せている。
お皿に盛られたホットケーキは2枚で有り、ホットケーキの上には小分けされたバターも乗っている。
ホットケーキシロップは各自でかけるため、市販のホットケーキシロップもお盆に乗せる。
俺と虹心は分担して作業をしているが、虹心は自分の作業をしながら、俺に穏やかな表情で話し掛けてくる。
「兄ちゃん!」
「小鞠ちゃんが謝ったら、直ぐ素直に許してあげるんだよ!!」
「絶対、余計な事や変な事は言わないでね」
「前回の様に拗らせるとまた厄介だから…」
「……分かっているよ。虹心」
俺は『参ったな』の表情で、虹心に返事をする。
俺は一度小鞠ちゃんに謝っているが、あの時は余計な言葉を小鞠ちゃんに発し、小鞠ちゃんを激怒させ、形式上の仲直りしか出来ていない。
本来なら、俺も再度謝るべき何だが……最終的に裏切ったのは小鞠ちゃんで有る。
小鞠ちゃんは木付の告白を受け入れるかを迷っていたが、俺の失言で小鞠ちゃんは木付の告白を受け入れた。
俺も作業をしながら、虹心に困った表情で話し掛ける。
「しかし……虹心!」
「さっきのは参ったよ(汗)」
「俺を見た瞬間。小鞠ちゃんは完全に固まってしまうし、挨拶も返してくれない///」
「そんなのに後ろめたいのかな~~?」
俺が虹心にそう言うと、虹心は困った微笑み表情で俺に話し始める。
「……そりゃあ、後ろめたいよ。兄ちゃん」
「兄ちゃんに軽いお仕置きのつもりで、小鞠ちゃんは木付さんと関係を持ったけど、木付さんは本気恋した上での、突然の行方不明だからね!」
「これを、後ろめたくないと言える人は、余程の大物か何も考えていない人だよ!!」
「言われてみれば……そうか。虹心」
「木付一家が蒸発していなければ、小鞠ちゃんは今でも木付と付き合うしか無いもんな」
「でも、どうして木付一家は突然の失踪をしたのだ?」
俺は納得した表情で呟き、最後の文章は尋ねる表情で虹心に聞く。
木付一家が蒸発したのは知っているが……よく考えればその理由までは聞いていなかった。
でも、虹心は『知らない』の表情で俺に話し始める。
「その辺はよく分からないんだ」
「小鞠ちゃんも知らないと言っていたし、私も自分の足で少し調べて見たけど、私が得た情報は、木付さんの所は父子家庭と言う情報だけ」
「親子2人で暮らしていたみたい。母子では無く父子で有るから……色々有るんじゃ無い?」
「会社が突然倒産したり、若しくは会社で大失敗をして辞めさせられたりとか……」
「ふ~ん」
「木付の所は父子家庭か」
俺は態々虹心に尋ねたのに、興味のない返事をする。
これにドラマ性が有るのなら、俺も違う反応もするのだが、それだけの情報では驚きようも無い。
……
台所での準備を終えた俺と虹心は、それぞれがお盆を手に取って、台所からリビングに向う。
『ガチャ!』
「!……」
リビングのドアは俺が開けて、虹心を先に入らせる。
その方が、小鞠ちゃんが安心出来るからだ。
小鞠ちゃんの方も身構えていたらしく、虹心の姿を見ると安堵の表情をする。
『パタン!』
俺はリビングのドアを閉めて、ソファー周りに置いてあるテーブルに向う。
先に入った虹心は、一足先に紅茶の配膳を始めていた。
「はい。小鞠ちゃん!♪」
「ありがとうございます。虹心ちゃん!♪」
虹心が笑顔で小鞠ちゃんの元にティカップを置くと、小鞠ちゃんも笑顔で虹心に返事をする。
虹心の後。俺も笑顔で小鞠ちゃんの元に、ホットケーキが盛られたお皿を置くが……
「はい。小鞠ちゃん!♪」
「あっ…………///」
小鞠ちゃんは少し驚いた表情で『あっ』と、言うだけで有り、その後の言葉を発しない!?
小鞠ちゃんは俺との和解宣言をするまでは、徹底的に話さないつもりなんだろうか!??
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