俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7章 個別ルート 三國虹心編

第590話 説得の結果

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 ……

 その日の相談はそれで終わり、数日中に虹心が『撫子』に一人で行って、陽葵先輩と真優美さんを説得してくれる運びとなった。
 本当は俺も付いて行きたいが、俺は『撫子』を出禁できんされている。

 虹心と一緒に行っても、真優美さんは俺を店内には入れないだろう。
 いや、もしかしたら虹心が居る目の前で、罵声を浴びせるかも知れない??

 この事に関しては、虹心に一任させるしか無い。
 だが、虹心はまだ中等部で有るので、18時以降の出掛けや、19時を大幅に越える帰宅はまだ母親から許されていない。

 夏祭りなどの行事ごとは許しが出るか、俺のためとは言え私用で有るから、母親からの許しは出ない。
 なので虹心は『撫子』が定休日で有る月曜日を狙い、出来ればその前に陽葵先輩とコンタクトを取ってから実行すると言っていた。

 虹心は中等部で有るが、高等部と合同で有る演劇部に所属しているため、高等部の先輩を頼れば、陽葵先輩と接触出来る可能性は非常に高い。
 演劇部は元生徒会役員で有る、陽葵先輩のクラスを絶対知っている。

 なので、虹心からの結果が分かるまで俺は待機状態となる。
 勝手に動くと、また虹心から怒られるからな///

 ☆

 翌週の月曜日。
 夜更け前の時間……

 俺は今。虹心の自室に居る。虹心が用意したクッションに座っている。
 兄が明日日勤の関係で、今回も虹心の部屋で相談をする。

 今日の学園後。虹心は一人で『撫子』に行って、陽葵先輩と真優美さんと話し合いをしてきた。
『撫子』は定休日で有るから、母屋の方で話し合いをしたのだろう。

 突然の来訪では無く演劇部先輩経由で、虹心は陽葵先輩とコンタクトを取ってから『撫子』に行った。
 陽葵先輩も虹心の事を気に入っているから、話しは直ぐに纏まったそうだ。

 『撫子』からの帰りは、真優美さんが車で三國家まで送ってくれたらしい。

 ……

 その結果を、間もなく虹心の口から聞ける訳だが……果たしてどう成っただろうか?
 陽葵先輩は復縁をしてくれるのか……それとも交渉失敗なのか……

 虹心が俺に話し始める直前。虹心は母親に呼ばれたので、虹心は現在自室には居なくて、母親が居る1階のリビングに行っている。

(虹心もポーカーフェイスが出来るのか、俺が『撫子』から帰って来た虹心を見た時は何時も通りの表情で有った)
(普段は感情き出しのくせに///)

(虹心は亜紀さんの上位互換で有るから、出来ても別に不思議では無いが……)

『トン、トン、―――』

 誰かが、階段を上ってくる音が聞こえる。
 足音からして虹心に間違いないだろう。

 その足音は虹心の部屋前で止まり、部屋のドアがノック無しで開く。

『ガチャ!』

「~~~」

『パタン!』

 ドアを開けた相手はやはり虹心で有り、ドアを開けて部屋内に入りドアを閉める。
 虹心は困った微笑み表情で、俺に話し始める。

「いや~~。兄ちゃんに話そうと思ったタイミングで、お母さんに呼ばれちゃったよ!///」

「参った~。参った~///」

 虹心はそう言いながら、勉強机の椅子に座る。
 母親がどんな理由で虹心を呼んだかは知らないが、俺は詮索をしない。

 虹心は俺の方に体を向け、穏やかな表情で俺に話し始める。

「じゃあ、兄ちゃん」
「私が今日。撫子に行った結果を報告するね!」

「……兄ちゃんでは無いけど、手短に言うと……譲羽先輩はやっぱり、兄ちゃんとはもう関わりたく無いだって!!」

「!!///」

 俺は虹心の言葉でショックを受けるが、これは分かりきっていた事で有る。
 虹心はその表情で、俺に言葉を続ける。

「兄ちゃんは『撫子』を出禁にされているけど、私はそうでは無いから最後に真優美さんが『虹心ちゃんとはこれからもよろしくね♪』、『もちろん、お店にも遊びに来てね!』と、笑顔で言ってくれた!」
「報告おわり!!」

「……(汗)」

 虹心は肝心な事は言ったが、詳細を一切話さずに話を終えてしまう!!
 本当に俺のためを思って虹心は『撫子』へ、説得に行ったのでは無いのか!?
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