俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7章 個別ルート 三國虹心編

第589話 昨夜の続き

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 ……

 翌日……

 俺はいつも通りの時間に起きて、台所で母親が作った朝食を食べて、その後は制服に着替えて学園に向かう。
 今日も、俺は一人で学園に向かう。

 見慣れすぎた通学路を歩きながら、俺は葉月学園に向かう。
 虹心も同じ学園で有るが、俺は高等部で有り虹心は中等部なので、一緒に通学する事は少ない。

 校舎の位置関係で、俺は虹心と一緒に通学すると、どちらかが教室で時間を持て余したり、遅刻ギリギリに成る関係だからで有る。
 俺は昨日。突然の別れ宣言で陽葵先輩を失ったが、これは水面下なでしこで出来た出来事なので、この情報が学園に拡散される事は先ず無いだろう。

 それに例え噂話が流れても、殆どの人がガセネタで聞き流すだろう。
 俺のような底辺が学園一の美少女と言われる、陽葵先輩と恋仲に成れるとは誰もが思わないからな///(泣)

 俺はそう心の中で感じながら、見慣れすぎた通学路を歩き学園に向かった。

 ……

 その日学園生活は問題なく終わり、ある意味平穏無事で有った。
 クラス内も平常で有り以前、俺を襲った先輩達が俺の教室に来たり、新たな敵が俺に襲い掛かる事も無かった。

 変な話。元の学園生活に戻ったと同時に、俺は再びスクールカースト底辺に落ちた。
 2人の憧れの人から振られ、直接は言って来ないが女子達は俺の陰口を叩き、親友は陰キャラばかり……

 本来の予定で有ったら、俺は亜紀や陽葵先輩と恋人関係に成って、スクールカースト底辺を脱出するつもりだったのが、再び底辺に叩き落とされた///
 俺は葉月学園を卒園するまで、この様な学園生活が多分続くのだろう……

 ☆

 その日の夜更け。

 昨夜の続きを俺は虹心とするのだが、今晩は虹心の部屋でする。
 明日は兄が日勤の関係で、俺の部屋で虹心と話をすると、その声が兄の部屋まで響くからで有る。

 俺は虹心の部屋に行き、虹心が事前に用意したクッションに座ってから、俺は虹心に真面目な表情で話し始める。
 虹心は自分の勉強机の椅子に座っていて、体を俺の方に向けていた。

「虹心。では昨日の続きを始めるが……俺の状況は昨日話した通りだ」
「俺は今後。どうすれば良いのだろうか?」

 俺の言葉の後。虹心は穏やかな表情で俺に話し始める?

「そんなの。どうしようも無いよ!」
「譲羽先輩よりも、真優美さんが兄ちゃんと譲羽先輩の仲を裂いたのだから、兄ちゃんの力ではどうしようも出来ない!!」

「どうしても兄ちゃんが……譲羽先輩との復縁を望むなら、私が一肌脱いでも良いけど!」

「それは虹心!」
「虹心が、陽葵先輩や真優美さんに説得をしてくれるのか!!」

 俺は虹心の言葉で、嬉しそうな表情で虹心に話す。
 でも、虹心は困った微笑み表情で俺に話し始める。

「だけど、兄ちゃん」
「確実の保証は無いよ!」

「幾ら、譲羽先輩や真優美さんが私を気に入っていても、それで兄ちゃんと譲羽先輩を復縁させる可能性は低いはずだから」

「うん…。虹心が真優美さんにお願いしても、今の真優美さんが素直に返事をしないのは目に見ているが、やらないだけはマシか……」

 俺は悩む表情に虹心に話す。
 虹心は和やかな表情で俺に話し始める。

「なら、兄ちゃん。数日中に私は『撫子』に行ってくるよ!」
「譲羽先輩の気持ちや真優美さんの言い分も聞きたいし、私が私なりに兄ちゃんの魅力を再度言ってみるよ!!」

「……俺の魅力か!///」
「虹心の説得で、真優美さんの考えが変わってくれれば良いのだがな!!///」

 俺は少し恥ずかしい表情で虹心に話す。
 虹心が俺のために、一肌脱いでくれるとは思いも依らなかった。

 てっきり、このまま。虹心は自分を俺にアプローチして来る物だと、俺は思っていたからだ。

(学園夏休みの時は、俺と虹心はかなり本気で有ったが……あれからかなりの期間が過ぎているし、俺もその間に亜紀、今日香ちゃん、陽葵先輩と3人の異性と関係を持った)
(虹心の方も俺を見ていれば強い愛情も、何時の間にか薄れていたんだろう)

 俺にとっては『渡りに船』で有る。
 陽葵先輩や真優美さんに、虹心は気に入られているし交渉力も有る。

 陽葵先輩との復縁を、俺は虹心に託した。
 虹心なら絶対上手くやってくれるだろう!
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