俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
574 / 655
第6章 個別ルート 譲羽陽葵編

第574話 大学生活初の夏期休暇

しおりを挟む
 ……

 あれから、しばらくの時が進む……

 前期試験も問題なく終わり、俺の大学生活は夏期休暇(夏休み)に入る。
 大学生にとって夏期休暇は稼ぎ時で有るが、俺は欲しい物が特にないからバリバリ働く必要も無い。

 だが、近い内に自動車免許を取得したいから、自動車学校に通うためのお金も必要だ。
 免許を取得出来たから……自動車も考えるが、まだそれは先の話で有る。

 俺のアルバイト先で有るスーパーは、家庭持ちの女性パートさんが多いため、小学校・中学校が夏休みに入ると、そのパートさん達は勤務日調整をする。
 勤務時間を短縮したり、お盆は勤務を外したりと……そうすると、その隙間を埋めるために自然と、俺のシフトは増えていく!?

 学校が夏休み中の、俺勤務シフトは普段の1.5倍以上と成っていた!
 稼ぐつもりは無くても、勝手に稼げるのもこの夏期休暇で有る(汗)

 亜紀や陽葵先輩も夏期休暇に入るのだが、流石“名大”だけ有って、夏期休暇でも大学に行く日が多いらしい。
 ゼミやサークルなどで、大学自体が夏期休暇に入らない限り、亜紀や陽葵先輩は数日おきに通学しているらしい。

 ちなみに、俺はゼミには入っていないが、サークルには一応入っている。
 旧日本軍がテーマのオタク系サークルで有るが、夏期休暇中は積極的な活動をしていない。

 喫茶『撫子』の方は学校が夏休みに入っても、特に忙しくなったり、また暇には成らないが、亜紀や陽葵先輩は普段通りに仕事が組まれている。
 その為、陽葵先輩と俺は夏期休暇でも存分に、遊ぶと言う行為は難しかった。

 虹心の方も高等部二年生から、演劇部の正規部員に成っているため、夏休み中でもほぼ毎日部活動をするために葉月学園へ通っている。
 二年生から正規部員に成っても満足な役は貰えないと思うが、虹心がそれを納得して正規部員に成ったのだから、俺はそれを見守るしか無い。

 俺には遊び相手が居ないに等しいので、今年の夏は冗談抜きでアルバイト三昧の夏期休暇に成りそうで有った……

 ☆

 夏休みの時期も終わり、月は9月に入る。
 俺のアルバイトシフトも元に戻るが、大学が本格的に始まるのは10月からで有るから、今度は却って暇を持て余すように成る。

 本当に暇な時は大学に行って、学食で飯を食ったり、その図書館で時間を潰す。
 俺は通学定期券を持っているから、大学までの電車賃などは掛からないし、学食も安くて旨いので、コンビニ弁当を買うよりかは安く済む。

 陽葵先輩は相変わらず忙しそうだし、虹心は二学期が始まっている。
 アルバイトのシフトも下手に増やすと、今度減らす時が大変だし、それに俺のアルバイト先は人手が足りている感じがするから、増やそうとしても勤務表を作っている人が難色を示すだろう?

 ……

 少しの時が流れ……9月の中旬頃。

 やっとも変だが、陽葵先輩の方が少し余裕が出来たので、今日は陽葵先輩とデートの日で有る。
 この日は『撫子』デートでは無く、屋外デートで有る!

 それも、美術館や博物館などでは無く、メープルの山と言う農業公園デートで有る!♪
 そして、今までのデートの中で、一番遠い場所とも成る。

 農業公園は普通の公園では無く、農業体験施設や簡易的な動物園。子ども向けだがアトラクション施設も備わっている。
 もちろん、只行って花壇のを見るだけでは無く、陽葵先輩と一緒に農業体験などもする!

 農業公園なんて、少し所で有るが(!?)、唯一、陽葵先輩が興味を示したアトラクション施設で有る。
 俺も農業公園の存在を偶然、大学講義室内で聞こえて来る会話から知ったのだが、それまでは農業公園なんて知らなかった///

『武蔵君は本当に、私のために色々と調べてくれるね///』
『其処なら色々な体験が出来るし、一日掛けて遊べそうだから悪くは無いね…!』

『激しそうな乗り物も無さそうだし、雰囲気的に家族やカップル向けの施設だと感じる』
『武蔵君とはこの夏休み中に、一度も2人でしっかり遊んでいないから、遊びましょうか』

 と、陽葵先輩は優しい表情で言ってくれた!
 俺達の住んでいる場所から、メープルの山に向かうには辺鄙へんぴな場所に成るが、公共交通機関で行ける場所だし、十分日帰り圏内で有るから、陽葵先輩の姉兼保護者と成る真優美さんは、それを許してくれた。←付いて来ると言わなくて良かった///

 メープルの山での農業体験は、夏秋野菜の収穫と椎茸収穫体験をする。
 後はソーセージ作り体験も出来るので、それも体験する。

 メープルの山までの交通費や入場料。体験料金などのお金が必要だが、陽葵先輩は亜紀と同じように割り勘派で有るから、お金に関しては自分の分だけ心配すれば良い。

 天気の方も残暑は厳しいが、一日を通して晴れ予報で有り、本当にデート兼農業体験日和で有る。
 この日は『撫子』では無く、俺の家の最寄り駅で陽葵先輩と待ち合わせをしているから、俺は自宅から自宅最寄り駅に向かった!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

処理中です...