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第6章 個別ルート 譲羽陽葵編
第568話 平穏な学園生活
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しばらくの時が流れる……
俺はキッドのお陰で、陽葵先輩と関係が進展出来たが、学園内で俺は陽葵先輩と仲良くする事は出来なかった。いや、しなかったと言った方が正しいのだろう。
俺の中では陽葵先輩と一緒に昼食を食べたり、気軽に声を掛け合って、陽葵先輩が卒園するまでの短い時間を満喫したかった。
だが、これにはキチンと理由が有って……
『武蔵君!』
『私も、もうすぐ卒園だし、川本君が裏で動いているとしても、私と武蔵君の関係を学園内で表には出さない方が良いよ!』
『川本君が凄い子なのは、亜紀ちゃんから改めて聞いたけど、だからと言って、学園内で私と武蔵君が良い関係で有るのを見せる必要は無い!!』
『川本君が、抑えきれない場合も有るからね///(汗)』
と、陽葵先輩は困った微笑み表情で言った。
陽葵先輩と学園内で甘い時間などを俺は想像したが、想像するだけで終わってしまった!///
俺は川口(先輩)達に陽葵先輩絡みで襲撃されたが、襲撃は川口達だけで済んで、俺の学園生活は今日も平穏無事で有る。
クラスも何時も通りで有り、俺はキッドの力を改めて実感した。
キッドとは学園内ですれ違う時も有るが、キッドは俺を見ても興味ない表情をしてすれ違う。
俺が下手に声を掛けて、キッドの機嫌を損ねると碌な事が起きないので、俺も澄ました表情ですれ違っている……
☆
陽葵先輩は学園を卒園して、無事に“名大”へ進学する。
落ちた時の滑り止めもしていたらしいが、希望の大学に進学出来て本当に良かった!
俺は高等部三年生に進級して、虹心は進学して中等部から高等部一年生と成る。
虹心は妹で有るが、高等部に進学すれば妹でも後輩と成る。
だが、俺と虹心の関係は今まで通りだろう?
高等部は中等部には有った給食が無いから、虹心は自分の弁当を作るように成る。
そして、毎日では無いが、虹心のおかずが余った時は俺の弁当も勝手に作る。
けど、高等部に進学してからの俺の昼食は、ずっと購買のパンが中心で有ったから、今更弁当を持っていくのに凄く抵抗を感じた。
しかし、作ってくれた以上。俺は『毎日では無いが、母親が急に弁当を作るように成ったんだ!///』、『全く、困るよ!!///』と、クラスメイトに誤魔化しながら虹心が作った弁当を食べている。(味は文句なしだが!)
……
陽葵先輩の関係は一歩前進をしたが、陽葵先輩はインドア派らしいので、デートと言っても『撫子』店内で談笑するのが中心で有った。
他愛の無い話しが中心で有るが、それでも俺は陽葵先輩と合うのが嬉しかった。
だが、そのデートに、虹心が邪魔をしてくる時が有る!
虹心の学園卒園後は大学へ進学するのだが、名大を志望校に考えているそうだ。
その為。今のうちに情報収集も兼ねて、虹心は陽葵先輩から“名大”内の情報や試験対策を教えて貰うために、俺と陽葵先輩の仲に割って入って来る時が度々有る!
更には亜紀も『撫子』に乱入してくる時が有るから、もう陽葵先輩とのデートでは無く、ほぼ女子会状態に成ってしまう!///
元カノとなる亜紀の関係は、学園内や屋外では赤の他人だが、撫子店内だけでは親友に戻る。
亜紀も“名大”を目指しているから、現役生で有る陽葵先輩からの情報が当然欲しい。
喫茶『撫子』は住宅街に有る喫茶店のため、常連以外の客は少なく、また場所も少し分かりにくい。
亜紀は俺の事を本当に嫌いで振った訳では無いから、店内では普通に接してくれる。
こうして、最後の年となる学園生活はゆっくりと過ぎて行く……
☆
俺の学園卒園後は、提携私立大学に進学するつもりで有る。
陽葵先輩と同じように“名大”を少し意識したが、俺の学力ではほぼ無理なのが解り、俺の成績で行ける、提携私立大学へ進学を決めた。
これを聞いた陽葵先輩は少し残念がっていたが、俺はまだ将来就きたい仕事を考えていないし、就職に関しては大学に進学してからで良いと俺は思っている。
俺の両親は、将来をしつこく聞いて来ない人なので、明確に○○へ成るとは決めていない。
だが、このご時世だから出来れば、公務員などの安定職種や企業に就ければ良いと思っている。
……
陽葵先輩との関係がこんな状態で有るから、俺は未だにキスが出来ないし、更には陽葵先輩の自室にも誘われない!///
俺の家に遊びへ来るのは、陽葵先輩がまだ嫌がる感じなので実現は出来ていない。
『撫子』店内デートは本当に店内で終わるし、屋外デートと言っても美術館や博物館。歴史展示物や植物園が中心と成るので、遊園地デートなどと比べればデートをしている実感が無い///
陽葵先輩は毎回。丁寧に作品説明などをしてくれるが、俺には『馬の耳に念仏』や『猫に小判』で有った……
こんな状態で俺は、陽葵先輩とハッピーエンドを迎えられるのだろうか!?///
……
俺はキッドのお陰で、陽葵先輩と関係が進展出来たが、学園内で俺は陽葵先輩と仲良くする事は出来なかった。いや、しなかったと言った方が正しいのだろう。
俺の中では陽葵先輩と一緒に昼食を食べたり、気軽に声を掛け合って、陽葵先輩が卒園するまでの短い時間を満喫したかった。
だが、これにはキチンと理由が有って……
『武蔵君!』
『私も、もうすぐ卒園だし、川本君が裏で動いているとしても、私と武蔵君の関係を学園内で表には出さない方が良いよ!』
『川本君が凄い子なのは、亜紀ちゃんから改めて聞いたけど、だからと言って、学園内で私と武蔵君が良い関係で有るのを見せる必要は無い!!』
『川本君が、抑えきれない場合も有るからね///(汗)』
と、陽葵先輩は困った微笑み表情で言った。
陽葵先輩と学園内で甘い時間などを俺は想像したが、想像するだけで終わってしまった!///
俺は川口(先輩)達に陽葵先輩絡みで襲撃されたが、襲撃は川口達だけで済んで、俺の学園生活は今日も平穏無事で有る。
クラスも何時も通りで有り、俺はキッドの力を改めて実感した。
キッドとは学園内ですれ違う時も有るが、キッドは俺を見ても興味ない表情をしてすれ違う。
俺が下手に声を掛けて、キッドの機嫌を損ねると碌な事が起きないので、俺も澄ました表情ですれ違っている……
☆
陽葵先輩は学園を卒園して、無事に“名大”へ進学する。
落ちた時の滑り止めもしていたらしいが、希望の大学に進学出来て本当に良かった!
俺は高等部三年生に進級して、虹心は進学して中等部から高等部一年生と成る。
虹心は妹で有るが、高等部に進学すれば妹でも後輩と成る。
だが、俺と虹心の関係は今まで通りだろう?
高等部は中等部には有った給食が無いから、虹心は自分の弁当を作るように成る。
そして、毎日では無いが、虹心のおかずが余った時は俺の弁当も勝手に作る。
けど、高等部に進学してからの俺の昼食は、ずっと購買のパンが中心で有ったから、今更弁当を持っていくのに凄く抵抗を感じた。
しかし、作ってくれた以上。俺は『毎日では無いが、母親が急に弁当を作るように成ったんだ!///』、『全く、困るよ!!///』と、クラスメイトに誤魔化しながら虹心が作った弁当を食べている。(味は文句なしだが!)
……
陽葵先輩の関係は一歩前進をしたが、陽葵先輩はインドア派らしいので、デートと言っても『撫子』店内で談笑するのが中心で有った。
他愛の無い話しが中心で有るが、それでも俺は陽葵先輩と合うのが嬉しかった。
だが、そのデートに、虹心が邪魔をしてくる時が有る!
虹心の学園卒園後は大学へ進学するのだが、名大を志望校に考えているそうだ。
その為。今のうちに情報収集も兼ねて、虹心は陽葵先輩から“名大”内の情報や試験対策を教えて貰うために、俺と陽葵先輩の仲に割って入って来る時が度々有る!
更には亜紀も『撫子』に乱入してくる時が有るから、もう陽葵先輩とのデートでは無く、ほぼ女子会状態に成ってしまう!///
元カノとなる亜紀の関係は、学園内や屋外では赤の他人だが、撫子店内だけでは親友に戻る。
亜紀も“名大”を目指しているから、現役生で有る陽葵先輩からの情報が当然欲しい。
喫茶『撫子』は住宅街に有る喫茶店のため、常連以外の客は少なく、また場所も少し分かりにくい。
亜紀は俺の事を本当に嫌いで振った訳では無いから、店内では普通に接してくれる。
こうして、最後の年となる学園生活はゆっくりと過ぎて行く……
☆
俺の学園卒園後は、提携私立大学に進学するつもりで有る。
陽葵先輩と同じように“名大”を少し意識したが、俺の学力ではほぼ無理なのが解り、俺の成績で行ける、提携私立大学へ進学を決めた。
これを聞いた陽葵先輩は少し残念がっていたが、俺はまだ将来就きたい仕事を考えていないし、就職に関しては大学に進学してからで良いと俺は思っている。
俺の両親は、将来をしつこく聞いて来ない人なので、明確に○○へ成るとは決めていない。
だが、このご時世だから出来れば、公務員などの安定職種や企業に就ければ良いと思っている。
……
陽葵先輩との関係がこんな状態で有るから、俺は未だにキスが出来ないし、更には陽葵先輩の自室にも誘われない!///
俺の家に遊びへ来るのは、陽葵先輩がまだ嫌がる感じなので実現は出来ていない。
『撫子』店内デートは本当に店内で終わるし、屋外デートと言っても美術館や博物館。歴史展示物や植物園が中心と成るので、遊園地デートなどと比べればデートをしている実感が無い///
陽葵先輩は毎回。丁寧に作品説明などをしてくれるが、俺には『馬の耳に念仏』や『猫に小判』で有った……
こんな状態で俺は、陽葵先輩とハッピーエンドを迎えられるのだろうか!?///
……
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