俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第6章 個別ルート 譲羽陽葵編

第560話 陽葵先輩に顛末を話す その3

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 真優美さん経由に成るが、俺は今日のことを伝えるために、先ほどのことを真優美さん宛にメッセージを打ち送信をする。
 しばらくすると、真優美さんから返信が来る。

『やはり……バレてしまったか。武蔵君(^_^;)』
『けど、武蔵君に怪我は無いようだから、無事で良かったね!』

『陽葵にも、この事を伝えて置くね』

『それで、明日の夕方にお店へ来たいのね!』
『分かったわ。その様に準備して置くわ♪』

 真優美さんから次々と返信が来て、俺はそれを読んでいく……
 真優美さんからの返信も落ち着いたので、俺は返信の返信メッセージを打ち込み始める。

「はい。大きな怪我をしなくて良かったです///」

「では、明日お願いします。真優美さん」

 俺は簡素なメッセージを打って、真優美さんに送信する。
 その後。真優美さんからのメッセージは無く、真優美さんとのRailやり取りは終わる。

「……真優美さんは余り、危機感を持っている感じがしなかったな…」

 手にスマートフォンを持ったまま、俺は仰向け状態で呟く。
 俺は驚きや慰めるなどのアクションを、真優美さんから期待していたが、淡々と終わった感じで有る。

 やはりも変だが、俺は真優美さんから真剣に好かれてはいないのだろう?

「連絡が無事に取れて良かったが、真優美さんは陽葵先輩にキチンと伝えているだろうか?」
「陽葵先輩に連絡を凄く取りたいが、スマホが壊れていればどうしようも無いからな…」

 あの真面目な陽葵先輩が、うっかりスマホを落として破損させるなんて珍しい部類に入るはずだが、壊れてしまった物は仕方ない。
 それに明日の夕方。直接会えるように真優美さんへ頼んで置いたから、確実に会えるだろう。

 ……

 翌日の夕方。

 学園(授業)が終わった俺は一度家に戻り、学園制服から私服に着替えてから『撫子』に向かう。
 日中は川口先輩達からの報復に警戒していたが、俺の教室に川口先輩達が来ることは無く、何時も通りに学園の時間は過ぎって行った。

 また、変な噂も立つ事は無く、新たな敵の来襲も無かった。
 今回のことにキッドが関わっているが、松田達に動きや陰口は無く、俺のクラス内も何時も通りで有った。

(仕返しなどには関して、冗談抜きでキッドの影響が出ているのも知れないな)
(松田達に関しては……何とも言えんが、裏でキッドが動いているから、俺と陽葵先輩の関係を知っても手や足も出せないだろう……)

(そのへんの事も、陽葵先輩に話して置こう)

 俺は自宅から『撫子』に向かう途中、そんな事を思いながら『撫子』に向かう。
 今回のことは虹心には報告をしていない。

 だが、俺が今日『撫子』に行くことは、母親や虹心には伝えて有る。
 陽葵先輩を母親に紹介はまだしていないが、俺が陽葵先輩と良い関係で有るのは知っているし、母親もその交際を応援している///

 虹心の方も、俺と陽葵先輩が上手くいっているから、以前のように何でも口出しは減りつつ有る?

 ……

 俺は問題なく『撫子』に到着し、喫茶店のドアノブに手を掛ける。
 喫茶店の出入り口ドアには『Close』の札が掲げられていた。

 俺のためを思って、真優美さんは閉店時間を早めて店を閉めてくれている。

『ガチャ!』

 俺が『撫子』のドアを開けると、カウンター内に居た真優美さんが、穏やかな表情で声を掛けてくる。

「こんにちは。待っていたわよ!」
「武蔵君!!」

 真優美さんはそう言いながら、カウンター外に出て来る。
 俺も穏やかな表情で、真優美さんに話し掛ける。

「こんにちは。真優美さん!」

「予定日以外で、すみません…」
「……事情は昨日。Railでお伝えした通りですが……」

 後半の文章は、少しバツの悪い表情で真優美さんに話す。
 けど、真優美さんは困った微笑み表情で、俺に話し始めた……
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