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第6章 個別ルート 譲羽陽葵編
第543話 『撫子』でするクリスマスパーティー その5
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……
クリスマスパーティの方は終盤を迎えており、後数十分で、お開きと成る時間で有る。
談笑の方も話題が出尽くし、話す時間より“まったり”とする時間の方が多く成る。
料理の方は既に食べ終えているが、バイキング形式のため、全ての料理を食べ切った訳では無い。
そのため、みんなでそのテーブルの後片付けをして、真優美さんや陽葵先輩への負担を少しで減らす。
バイキングの残った料理に関しては、一部をお土産として貰う。
鶏のから揚げやサンドイッチなど、汁気が無い物を中心に貰う。
汁気の有る物は、何かの拍子に漏れる可能性が有るからだ。
……
(……トイレに行くか)
『ガタッ!』
後片付け後は、再びみんなテーブルに戻り談笑を楽しむが、俺は尿意を感じたので席から立ち上がり、トイレに向かう。
俺はもう、小さい子どもでは無いので、虹心や真優美さん達に当然、声を掛けずにトイレに向かう。
撫子の男性トイレ内……
『ジョロロ~~』
男性トイレの便器に用を足しながら、俺は心の中で考える。
(…この感じでは、陽葵先輩とのイベントは起こしようが無いな)
(おせっかい好きで有る、虹心や真優美さんは全く動かないし、陽葵先輩は基本奥手で有る)
(4人で仲良く、クリスマスパーティーを楽しみましたと言えば、それだけで有るが、これでは小学生同士で行うクリスマスパーティーと何ら変わらない…)
(せめて……陽葵先輩と2人きりに成れる時間が有れば、俺だって男に成るのだが!?)
「……」
「~~~」
俺は用を済ませ、トイレからテーブルの方に戻ると……真優美さんや陽葵先輩の姿は無く、虹心だけが椅子に座っていた。
虹心は暇で有るのだろう。
少し微笑みながら、静かにスマートフォンの画面を眺めている。
(厨房内の後片付けなどが有るから、真優美さんはともかく、陽葵先輩も席から離れてしまったの?///)
俺は心の中で“もやもや”を感じながら、自分の席に着席しようとすると、虹心がスマートフォンを手に持ちながら、穏やかな表情で話し掛けてくる。
「兄ちゃん!」
「真優美さんがね『私は2人を送るための、車の準備をしてくるね!』と言って、席を離れて行ったよ」
「そうか……良い時間だもんな」
「真優美さんは車の準備をしに行ったか」
席に座りながら、俺は呟くように虹心へ言う。
行きは徒歩と電車を使って、俺と虹心は『撫子』に来たが、帰りは真優美さんの車で送ってくれる。
これは真優美さんからの好意で有り、本当パーティー最後まで面倒を見てくれる。
「真優美さんは分かったが、陽葵先輩は…?」
俺は尋ねる表情に虹心に聞くと、虹心は表情変えずに、俺からの質問に答え始める。
「譲羽先輩は、少し家の方に戻るだって」
「けど『すぐに戻ってくる』と、言っていたよ兄ちゃん!」
「あぁ…」
「陽葵先輩は、母屋の方に少し戻ったか…」
俺は少し残念そうな口調で呟くと、虹心は困った微笑み表情で俺に話し始める。
「この感じでは、譲羽先輩と一歩前進が出来そうではないね。兄ちゃん///」
「私は美味しいパーティ料理や、立派なクリスマスケーキが食べられて満足だったけど、兄ちゃんは少し消化不良気味だよね…(汗)」
「……うん。消化不良気味だ。虹心///」
「陽葵先輩は奥手だから、俺自らが動かないと行けないのだが…///」
少し頬を染めた真面目な表情で、俺は虹心に話す。
けど虹心は、穏やかな表情で俺に話し始める。
「まぁ、まぁ、焦らない。兄ちゃん!」
「譲羽先輩も、楽しそうにこの時間を過ごしていたし、真優美さんも兄ちゃんのことを気に入っている!!」
「今回がダメでも、次回が有るよ!」
「そうだな…。虹心」
「次回と言うか、後数ヶ月我慢すれば、俺は陽葵先輩と堂々付き合える!」
「そうすれば、真優美さんの監視も無く成る訳だから、俺は陽葵先輩を抱き締めたり、堂々とキスが―――」
「…………」
と、期待を持った表情で、俺は虹心に話していると、何時の間にか真優美さんが席付近まで戻って来ており、俺に困った微笑み表情で話し掛けてきた!?///
もしかして……俺と虹心の会話を聞かれてしまったか!!///
クリスマスパーティの方は終盤を迎えており、後数十分で、お開きと成る時間で有る。
談笑の方も話題が出尽くし、話す時間より“まったり”とする時間の方が多く成る。
料理の方は既に食べ終えているが、バイキング形式のため、全ての料理を食べ切った訳では無い。
そのため、みんなでそのテーブルの後片付けをして、真優美さんや陽葵先輩への負担を少しで減らす。
バイキングの残った料理に関しては、一部をお土産として貰う。
鶏のから揚げやサンドイッチなど、汁気が無い物を中心に貰う。
汁気の有る物は、何かの拍子に漏れる可能性が有るからだ。
……
(……トイレに行くか)
『ガタッ!』
後片付け後は、再びみんなテーブルに戻り談笑を楽しむが、俺は尿意を感じたので席から立ち上がり、トイレに向かう。
俺はもう、小さい子どもでは無いので、虹心や真優美さん達に当然、声を掛けずにトイレに向かう。
撫子の男性トイレ内……
『ジョロロ~~』
男性トイレの便器に用を足しながら、俺は心の中で考える。
(…この感じでは、陽葵先輩とのイベントは起こしようが無いな)
(おせっかい好きで有る、虹心や真優美さんは全く動かないし、陽葵先輩は基本奥手で有る)
(4人で仲良く、クリスマスパーティーを楽しみましたと言えば、それだけで有るが、これでは小学生同士で行うクリスマスパーティーと何ら変わらない…)
(せめて……陽葵先輩と2人きりに成れる時間が有れば、俺だって男に成るのだが!?)
「……」
「~~~」
俺は用を済ませ、トイレからテーブルの方に戻ると……真優美さんや陽葵先輩の姿は無く、虹心だけが椅子に座っていた。
虹心は暇で有るのだろう。
少し微笑みながら、静かにスマートフォンの画面を眺めている。
(厨房内の後片付けなどが有るから、真優美さんはともかく、陽葵先輩も席から離れてしまったの?///)
俺は心の中で“もやもや”を感じながら、自分の席に着席しようとすると、虹心がスマートフォンを手に持ちながら、穏やかな表情で話し掛けてくる。
「兄ちゃん!」
「真優美さんがね『私は2人を送るための、車の準備をしてくるね!』と言って、席を離れて行ったよ」
「そうか……良い時間だもんな」
「真優美さんは車の準備をしに行ったか」
席に座りながら、俺は呟くように虹心へ言う。
行きは徒歩と電車を使って、俺と虹心は『撫子』に来たが、帰りは真優美さんの車で送ってくれる。
これは真優美さんからの好意で有り、本当パーティー最後まで面倒を見てくれる。
「真優美さんは分かったが、陽葵先輩は…?」
俺は尋ねる表情に虹心に聞くと、虹心は表情変えずに、俺からの質問に答え始める。
「譲羽先輩は、少し家の方に戻るだって」
「けど『すぐに戻ってくる』と、言っていたよ兄ちゃん!」
「あぁ…」
「陽葵先輩は、母屋の方に少し戻ったか…」
俺は少し残念そうな口調で呟くと、虹心は困った微笑み表情で俺に話し始める。
「この感じでは、譲羽先輩と一歩前進が出来そうではないね。兄ちゃん///」
「私は美味しいパーティ料理や、立派なクリスマスケーキが食べられて満足だったけど、兄ちゃんは少し消化不良気味だよね…(汗)」
「……うん。消化不良気味だ。虹心///」
「陽葵先輩は奥手だから、俺自らが動かないと行けないのだが…///」
少し頬を染めた真面目な表情で、俺は虹心に話す。
けど虹心は、穏やかな表情で俺に話し始める。
「まぁ、まぁ、焦らない。兄ちゃん!」
「譲羽先輩も、楽しそうにこの時間を過ごしていたし、真優美さんも兄ちゃんのことを気に入っている!!」
「今回がダメでも、次回が有るよ!」
「そうだな…。虹心」
「次回と言うか、後数ヶ月我慢すれば、俺は陽葵先輩と堂々付き合える!」
「そうすれば、真優美さんの監視も無く成る訳だから、俺は陽葵先輩を抱き締めたり、堂々とキスが―――」
「…………」
と、期待を持った表情で、俺は虹心に話していると、何時の間にか真優美さんが席付近まで戻って来ており、俺に困った微笑み表情で話し掛けてきた!?///
もしかして……俺と虹心の会話を聞かれてしまったか!!///
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