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第6章 個別ルート 譲羽陽葵編
第520話 不満な陽葵先輩
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「~~~」
「…………」
閉店作業をしていた真優美さんで有るが、陽葵先輩がハーブティーを頼んだため、真優美さんはカウンター内に戻って、陽葵先輩が注文したお茶を用意している。
陽葵先輩の方は『ムスッ』とした表情で、その真優美さんを見ている。
(陽葵先輩の、この表情も可愛いが……こんな状況で、俺はどうやって陽葵先輩と恋仲になれば良いんだよ///)
「はい! お待たせ、陽葵♪」
「ハーブティーだよ♪」
ハーブティーを淹れ終わった真優美さんは、笑顔で陽葵先輩に言いながら配膳する。
陽葵先輩は少し真優美さんを睨み付けながら、不満そうな口調で言い始める。
「…ありがとう!」
「お姉ちゃん!!」
「……」
「ふぅ、ふぅ、―――」
『……ズズッ』
『カチャ!』
不満口調で言った陽葵先輩で有るが、その後は穏やかな表情に変わり、カップを手に持って、カップに入ったハーブティーに息を吹きかけ、吐息で少し冷ましたハーブティー一口飲む。
ハーブティーを一口飲んだ陽葵先輩は、静かにカップをテーブルに置き、少し頬を染めた困った表情で俺に話し始める。
「……さて///」
「どう…、三國君のケアをしようかな?///」
「……」
(俺もどうやって、陽葵先輩に話し掛けよう///)
(行き成り、俺と付き合ってくださいとは言えないし!///)
「……///」
陽葵先輩は、少し頬を染めた悩んだ表情をしている。
陽葵先輩も、話しの切り出し方が見付からないのだろう。
「~~~♪」
陽葵先輩にハーブティーを淹れ終わった真優美さんで有るが、閉店作業を再開させず、まだカウンター内に居て、面白そうな表情で陽葵先輩を眺めている!
この人も案外、たちが悪い人だな!///
言いたいことが纏まった陽葵先輩は、やや真面目な表情で俺に話し始める。
「……三國君!」
「今回のことは、本当に残念だったと……私も感じている!」
「でもね、三國君…。それで直ぐに、私を求めるのはどうかなと感じている…」
「三國君がお店に急遽来たのは、お姉ちゃんにその心情を話したかったのも有るけど、本当の目的は私で有ったはずだから…」
「!!」
(陽葵先輩に、俺の真の目的は見抜かれていたか!)
(俺が真優美さんでは無く、陽葵先輩が目的で来店したことを!///)
(でも、これって全然、俺のケアじゃ無いよね!?)
俺は、亜紀さんに振られたことを真優美さんや陽葵先輩に報告して、その二人から同情や慰みを貰って、更には陽葵先輩との進展を期待していた。
だが、陽葵先輩は、俺の目的を既に見抜いてしまっている。
陽葵先輩は表情を変えずに、俺に言葉を続ける。
「お姉ちゃんが、私と三國君の仲を深めさせたいらしいけど、私は以前も言った通り。三國君を親友として見ており、異性としてはまだ見ていない」
「三國君と市立美術館に行った時。私は三國君が良いと言った覚えが有るけど、あの後直ぐに三國君は亜紀ちゃんと出会い、亜紀ちゃんと関係を深めた…」
「亜紀ちゃんが私と三國君が居るのを見た時。本当に驚いていたし、焼きもちも凄く焼いていた」
「私はあの時言わなかったけど、心の中でショックを少し受けた…」
「けど、亜紀ちゃんもかなり本気で三國君を意識しているようで有ったから、私は其処で三國君を想う気持ちは止めた」
「結果的に亜紀ちゃんは三國君を振ったけど、亜紀ちゃんもかなり悔しい気持ちで、三國君との別れを選択したはず……」
「そして、亜紀ちゃんに振られたばかりの三國君が、直ぐに私を求めるのが非常に理解出来ない!!」
「……」
(うぁ~~。これは困ったぞ!(汗))
(この状況で、俺はなんて良いんだ!!)
はっきり言って、陽葵先輩の言うことは正論だ。
さっき亜紀さんに振られて、振られて直ぐに陽葵先輩へ求愛を求めるのは、真の人間がすることでは無い!?
でも、陽葵先輩だって、俺と亜紀さんの関係が続かないのは予測していたし、俺だって、孤軍奮闘で亜紀さんを守り切れる訳が無い。
俺と亜紀さんの関係が破綻するのは、どちらにせよ時間の問題で有った。
俺の口から亜紀さんに別れを言うか、亜紀さんからそれを切り出したかの……
「……」
真優美さんは、静かに俺と陽葵先輩のやり取りを見ていたが、困った微笑み表情で陽葵先輩に話し始めた。
「…………」
閉店作業をしていた真優美さんで有るが、陽葵先輩がハーブティーを頼んだため、真優美さんはカウンター内に戻って、陽葵先輩が注文したお茶を用意している。
陽葵先輩の方は『ムスッ』とした表情で、その真優美さんを見ている。
(陽葵先輩の、この表情も可愛いが……こんな状況で、俺はどうやって陽葵先輩と恋仲になれば良いんだよ///)
「はい! お待たせ、陽葵♪」
「ハーブティーだよ♪」
ハーブティーを淹れ終わった真優美さんは、笑顔で陽葵先輩に言いながら配膳する。
陽葵先輩は少し真優美さんを睨み付けながら、不満そうな口調で言い始める。
「…ありがとう!」
「お姉ちゃん!!」
「……」
「ふぅ、ふぅ、―――」
『……ズズッ』
『カチャ!』
不満口調で言った陽葵先輩で有るが、その後は穏やかな表情に変わり、カップを手に持って、カップに入ったハーブティーに息を吹きかけ、吐息で少し冷ましたハーブティー一口飲む。
ハーブティーを一口飲んだ陽葵先輩は、静かにカップをテーブルに置き、少し頬を染めた困った表情で俺に話し始める。
「……さて///」
「どう…、三國君のケアをしようかな?///」
「……」
(俺もどうやって、陽葵先輩に話し掛けよう///)
(行き成り、俺と付き合ってくださいとは言えないし!///)
「……///」
陽葵先輩は、少し頬を染めた悩んだ表情をしている。
陽葵先輩も、話しの切り出し方が見付からないのだろう。
「~~~♪」
陽葵先輩にハーブティーを淹れ終わった真優美さんで有るが、閉店作業を再開させず、まだカウンター内に居て、面白そうな表情で陽葵先輩を眺めている!
この人も案外、たちが悪い人だな!///
言いたいことが纏まった陽葵先輩は、やや真面目な表情で俺に話し始める。
「……三國君!」
「今回のことは、本当に残念だったと……私も感じている!」
「でもね、三國君…。それで直ぐに、私を求めるのはどうかなと感じている…」
「三國君がお店に急遽来たのは、お姉ちゃんにその心情を話したかったのも有るけど、本当の目的は私で有ったはずだから…」
「!!」
(陽葵先輩に、俺の真の目的は見抜かれていたか!)
(俺が真優美さんでは無く、陽葵先輩が目的で来店したことを!///)
(でも、これって全然、俺のケアじゃ無いよね!?)
俺は、亜紀さんに振られたことを真優美さんや陽葵先輩に報告して、その二人から同情や慰みを貰って、更には陽葵先輩との進展を期待していた。
だが、陽葵先輩は、俺の目的を既に見抜いてしまっている。
陽葵先輩は表情を変えずに、俺に言葉を続ける。
「お姉ちゃんが、私と三國君の仲を深めさせたいらしいけど、私は以前も言った通り。三國君を親友として見ており、異性としてはまだ見ていない」
「三國君と市立美術館に行った時。私は三國君が良いと言った覚えが有るけど、あの後直ぐに三國君は亜紀ちゃんと出会い、亜紀ちゃんと関係を深めた…」
「亜紀ちゃんが私と三國君が居るのを見た時。本当に驚いていたし、焼きもちも凄く焼いていた」
「私はあの時言わなかったけど、心の中でショックを少し受けた…」
「けど、亜紀ちゃんもかなり本気で三國君を意識しているようで有ったから、私は其処で三國君を想う気持ちは止めた」
「結果的に亜紀ちゃんは三國君を振ったけど、亜紀ちゃんもかなり悔しい気持ちで、三國君との別れを選択したはず……」
「そして、亜紀ちゃんに振られたばかりの三國君が、直ぐに私を求めるのが非常に理解出来ない!!」
「……」
(うぁ~~。これは困ったぞ!(汗))
(この状況で、俺はなんて良いんだ!!)
はっきり言って、陽葵先輩の言うことは正論だ。
さっき亜紀さんに振られて、振られて直ぐに陽葵先輩へ求愛を求めるのは、真の人間がすることでは無い!?
でも、陽葵先輩だって、俺と亜紀さんの関係が続かないのは予測していたし、俺だって、孤軍奮闘で亜紀さんを守り切れる訳が無い。
俺と亜紀さんの関係が破綻するのは、どちらにせよ時間の問題で有った。
俺の口から亜紀さんに別れを言うか、亜紀さんからそれを切り出したかの……
「……」
真優美さんは、静かに俺と陽葵先輩のやり取りを見ていたが、困った微笑み表情で陽葵先輩に話し始めた。
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